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アゴスティーノ・チェントベッリ作 ”岩窟の聖母”
縦:約40mm
横:約32mm
作者:アゴスティーノ・チェントベッリ
QR:アーティスティッククオリティ
次世代を担う巨匠候補の筆頭、アゴスことアゴスティーノ・チェントベッリ氏の新作ミニピースの入荷です。
現在名匠として名を馳せる作家たちが多く生まれた1970年代前半、その世代の中でも最も彫刻刀の扱いが上手く、絵画的技術も高度であると評判の高いのがアゴスティーノ・チェントベッリ氏です。
同世代でアゴス氏と同様に極めて高い評価を集めるチーロ・マッツァ氏もそうであるように優秀な彫刻家であるアゴス氏もトッレ・デル・グレコの芸術学校の彫刻の教員を務め、高い評判に反して近年はなかなか作品を手に入れることが難しくなってきております。
また、販売用の作品の制作にかぎらない芸術的活動にも熱心で、サンゴや大理石といったシェルカメオ以外の彫刻も手掛け、さらに特筆すべき点としては、ドイツからメノウを取り寄せてストーンカメオにも挑戦しているなど、今後も芸術家としてさらなる活躍が期待されています。
シェルカメオとハードストーンカメオを両方作るということに関しては、19世紀の巨匠サウリーニでそういう話を聞く程度で、以降イタリアではメノウを彫刻する技術は失伝していますので、アゴス氏の活動によっては150年来のイタリアのストーンカメオの復活、その先駆けともなるかというところで、私としても動向が非常に気になる一番の作家です。
今回のお品物はレオナルド・ダ・ヴィンチによる絵画”岩窟の聖母”をモチーフとした作品です。
モチーフとなっているのは、ヘロデ大王による幼子の虐殺より逃れるためにエジプトへ向かう聖母子、そしてそれに伴う洗礼者ヨハネ。
この絵画ではそのほかにひとりの天使が付き添っている姿が見られ、本作にも描かれております。
レオナルド・ダ・ヴィンチの手によるもので、現在2点が残されており、それぞれパリのルーヴル、ロンドンのナショナル・ギャラリーに所蔵されているといいますが、それぞれに少し違いがありまして、本作はパリの方がモデルになっておりますね。
小径作であり写真はかなり寄って撮影しているためディテールが荒く写ってしまっていますが、現代最高レベルの彫刻刀使いといわれるアゴス作だけあって品質の高さは確か。
絵画をモチーフとするカメオにとってもっとも表現上むずかしくなる画面内の主役の表現(カメオは色が限定的なので適当に彫ったらどこを見ればいいのかわからない構図になる)についても、小径で相対的に貝に厚みがあるおかげで主役となる人物たちが高く印象的となり、画面奥のうっすらと霞む遠景と対比になって、高い完成度にまとまっております。
貝は非常に濃いコーヒー色に薄い中間色をもち上層に白色が乗ったサルドニクス。
状態も完璧で、工房直送の新品ですので保管の傷等は一切なく、貝自然のヘアラインも一切ありません。
※新作カメオは時価の半額を基準として価格を決定している古物と比べ多少割高となっております。(それでも一般的な時価は超えないよう調整しております)
もちろん買い付けの価格も古物市場の同等品を購入するより高額ではありますが、そもそも古物の取引では現職のカメオ彫刻師たちには1ユーロの利益にもならないことから、当ギャラリーでは現職作家たちへの、そしてカメオ文化の継承を支援するという観点をもって、積極的に作家本人から作品の買い付けを行っております。
当然、こうした当ギャラリーの売り上げはさらなる現職作家たちからの作品買い付けへ充てていきますので、古物と比べて割高になる点は、カメオ文化の将来への投資としてご理解いただければと思います。
横:約32mm
作者:アゴスティーノ・チェントベッリ
QR:アーティスティッククオリティ
次世代を担う巨匠候補の筆頭、アゴスことアゴスティーノ・チェントベッリ氏の新作ミニピースの入荷です。
現在名匠として名を馳せる作家たちが多く生まれた1970年代前半、その世代の中でも最も彫刻刀の扱いが上手く、絵画的技術も高度であると評判の高いのがアゴスティーノ・チェントベッリ氏です。
同世代でアゴス氏と同様に極めて高い評価を集めるチーロ・マッツァ氏もそうであるように優秀な彫刻家であるアゴス氏もトッレ・デル・グレコの芸術学校の彫刻の教員を務め、高い評判に反して近年はなかなか作品を手に入れることが難しくなってきております。
また、販売用の作品の制作にかぎらない芸術的活動にも熱心で、サンゴや大理石といったシェルカメオ以外の彫刻も手掛け、さらに特筆すべき点としては、ドイツからメノウを取り寄せてストーンカメオにも挑戦しているなど、今後も芸術家としてさらなる活躍が期待されています。
シェルカメオとハードストーンカメオを両方作るということに関しては、19世紀の巨匠サウリーニでそういう話を聞く程度で、以降イタリアではメノウを彫刻する技術は失伝していますので、アゴス氏の活動によっては150年来のイタリアのストーンカメオの復活、その先駆けともなるかというところで、私としても動向が非常に気になる一番の作家です。
今回のお品物はレオナルド・ダ・ヴィンチによる絵画”岩窟の聖母”をモチーフとした作品です。
モチーフとなっているのは、ヘロデ大王による幼子の虐殺より逃れるためにエジプトへ向かう聖母子、そしてそれに伴う洗礼者ヨハネ。
この絵画ではそのほかにひとりの天使が付き添っている姿が見られ、本作にも描かれております。
レオナルド・ダ・ヴィンチの手によるもので、現在2点が残されており、それぞれパリのルーヴル、ロンドンのナショナル・ギャラリーに所蔵されているといいますが、それぞれに少し違いがありまして、本作はパリの方がモデルになっておりますね。
小径作であり写真はかなり寄って撮影しているためディテールが荒く写ってしまっていますが、現代最高レベルの彫刻刀使いといわれるアゴス作だけあって品質の高さは確か。
絵画をモチーフとするカメオにとってもっとも表現上むずかしくなる画面内の主役の表現(カメオは色が限定的なので適当に彫ったらどこを見ればいいのかわからない構図になる)についても、小径で相対的に貝に厚みがあるおかげで主役となる人物たちが高く印象的となり、画面奥のうっすらと霞む遠景と対比になって、高い完成度にまとまっております。
貝は非常に濃いコーヒー色に薄い中間色をもち上層に白色が乗ったサルドニクス。
状態も完璧で、工房直送の新品ですので保管の傷等は一切なく、貝自然のヘアラインも一切ありません。
※新作カメオは時価の半額を基準として価格を決定している古物と比べ多少割高となっております。(それでも一般的な時価は超えないよう調整しております)
もちろん買い付けの価格も古物市場の同等品を購入するより高額ではありますが、そもそも古物の取引では現職のカメオ彫刻師たちには1ユーロの利益にもならないことから、当ギャラリーでは現職作家たちへの、そしてカメオ文化の継承を支援するという観点をもって、積極的に作家本人から作品の買い付けを行っております。
当然、こうした当ギャラリーの売り上げはさらなる現職作家たちからの作品買い付けへ充てていきますので、古物と比べて割高になる点は、カメオ文化の将来への投資としてご理解いただければと思います。