Item
アンティーク(推定19世紀中期) ”海王ポセイドーン”
縦:約44mm
横:約35mm
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
大海の王ポセイドーンの姿を素晴らしく表現したアンティークの名品の入荷です。
オリュンポス十二神のひと柱にしてゼウスに次ぐ力を持つとされる海神ポセイドーン。
大地を擁する大海を司り、宇宙すら揺らす地震をも操るとされる偉大な神で、古来高い人気がある神ではありますが、カメオの題材としてはやや珍しめといえるでしょうか。
本作の場合は構図も独特で、古風なイルカが運ぶホタテガイの上に立つ姿は、ポセイドーンよりもむしろアプロディテーや海のニンフであるガラテイアで見られることの方が多く、ポセイドーンの場合は海馬が牽くチャリオットに乗っているデザインのもののほうが一般的かと思います。
しかしながら本作のポセイドーンは荒波を進むイルカの背の上にしっかりと立ち、左手には海王の象徴たる三叉槍、行く先を指示する右手は威厳が感じられます。
貝の白色層を高く使って彫りだされた立像のような手足はこれらの表現を力強いものとし、大海の神の堂々とした姿をよくよく表現しているといえましょう。
彫筋も細かく、頭頂から顎までわすか5mmしかない頭部には正確に顔が彫り入れられ、薄い中間色の層を巧みに使った画面の奥行きの表現も見事の一言。
彫りや構図の様式などまさしくアンティークカメオの特徴を備え(彫りの技術は現代のはるか上にあり、ノトをはじめとするオールドモダンの巨匠たちの作品とは構図様式が違う)見る人がみれば一目でアンティークカメオの名品とわかるだけの逸品であり、もちろんコレクションとしても確かな価値がある作品となっております。
貝はコーヒー色の地にくっきりした白色層の乗ったサルドニクス。
中間層がほとんどなくコントラストがきれいです。
ヘアラインは多めで画面上部に広くはいっているものの、どれも薄く表からは見えないものばかり。
表面では0時位置やや右よりの縁にチップが1か所と、画面のところどころにスレがありますが、これらも時代を考えれば状態が悪いというほどでもなく、鑑賞・実用共にまだまだ現役といえる状態を保っております。
フレームは14ktゴールド製。
オリジナルではなく20世紀初頭、1920年ごろの再制作品と思われますが、それでも制作から100年ほどたつものです。
キャッチは古典的なカニカン式、ピンもほとんど曲がりがなくしっかり留まります。
ペンダント金具はカメオの表からは見えない長さに調節され、現在のDカンのようなペンダントになるように作られております。
横:約35mm
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
大海の王ポセイドーンの姿を素晴らしく表現したアンティークの名品の入荷です。
オリュンポス十二神のひと柱にしてゼウスに次ぐ力を持つとされる海神ポセイドーン。
大地を擁する大海を司り、宇宙すら揺らす地震をも操るとされる偉大な神で、古来高い人気がある神ではありますが、カメオの題材としてはやや珍しめといえるでしょうか。
本作の場合は構図も独特で、古風なイルカが運ぶホタテガイの上に立つ姿は、ポセイドーンよりもむしろアプロディテーや海のニンフであるガラテイアで見られることの方が多く、ポセイドーンの場合は海馬が牽くチャリオットに乗っているデザインのもののほうが一般的かと思います。
しかしながら本作のポセイドーンは荒波を進むイルカの背の上にしっかりと立ち、左手には海王の象徴たる三叉槍、行く先を指示する右手は威厳が感じられます。
貝の白色層を高く使って彫りだされた立像のような手足はこれらの表現を力強いものとし、大海の神の堂々とした姿をよくよく表現しているといえましょう。
彫筋も細かく、頭頂から顎までわすか5mmしかない頭部には正確に顔が彫り入れられ、薄い中間色の層を巧みに使った画面の奥行きの表現も見事の一言。
彫りや構図の様式などまさしくアンティークカメオの特徴を備え(彫りの技術は現代のはるか上にあり、ノトをはじめとするオールドモダンの巨匠たちの作品とは構図様式が違う)見る人がみれば一目でアンティークカメオの名品とわかるだけの逸品であり、もちろんコレクションとしても確かな価値がある作品となっております。
貝はコーヒー色の地にくっきりした白色層の乗ったサルドニクス。
中間層がほとんどなくコントラストがきれいです。
ヘアラインは多めで画面上部に広くはいっているものの、どれも薄く表からは見えないものばかり。
表面では0時位置やや右よりの縁にチップが1か所と、画面のところどころにスレがありますが、これらも時代を考えれば状態が悪いというほどでもなく、鑑賞・実用共にまだまだ現役といえる状態を保っております。
フレームは14ktゴールド製。
オリジナルではなく20世紀初頭、1920年ごろの再制作品と思われますが、それでも制作から100年ほどたつものです。
キャッチは古典的なカニカン式、ピンもほとんど曲がりがなくしっかり留まります。
ペンダント金具はカメオの表からは見えない長さに調節され、現在のDカンのようなペンダントになるように作られております。