Item
アンティーク(推定19世紀末) ブーシェ画 ”愛犬への褒美”
縦:約52mm
横:約42mm
作者:-(アンティーク)
QR:ミュージアムクオリティ
アンティークのカメオでは珍しいブーシェ画をモチーフとしたコンクシェルカメオの入荷です。
ロココ絵画の大家である18世紀を代表する画家のひとりフランソワ・ブーシェ。
しかしその絵画の評価は常に一定していたわけではなく、彼の晩年には世間の芸術に対する関心は新古典主義へと向かい、ロココ絵画は顧みられなくなった時期がありました。
こうした動きは19世紀後半までの100年ほど続き、その後再評価の動きがでてきたといいます。
そうした影響もあって、19世紀のアンティークカメオではブーシェ画をモチーフとしたものは非常に稀。
今回はそんなブーシェ画をモチーフとしたアンティークカメオの名品です。
過去には当ギャラリーで取り扱ってきた作品の中でも最上位に属する名品中の名品として、同じくブーシェの絵画”眠る羊飼い”をモチーフとしたコンクシェルのカメオ作品がありましたが、今回はそれには及ばないものの、やはり”眠る羊飼い”と同様にコンクシェルの厚みを十分に活かし浮彫の概念を超える逸品です。
モチーフとなった絵画は”忠犬への報酬”や”犬の教育”と呼ばれる絵画。
若い男女と子犬が登場人物であり、芸を見せる子犬に飼い主の男性がご褒美として食べ物を与えるシーンを描いたものです。
本作においてはそれらが高く彫り出され、とくに画面の手前に来る男性はもはや通常の浮彫のレベルではなく、子犬、女性もしっかり背景と別れて影が落ちるように彫り出されております。
”眠る羊飼い”に比べてしまえば厚みが薄く、また像に彫り抜きなどがつかわれていないこともありダイナミックさにかけるものの、しかしほかの素材では表現できないコンクシェルならではの表現を完成させており、52mm×42mmの中に確かな空間と世界を構築しているといっていいでしょう。
細部に関しても素晴らしい出来であり、これもそれらの点を逐一上げればきりがないほど。
品質的にはジョヴァンニ・ノト作にも迫るほどのクオリティであり、説明が全くなくとも写真だけでそのレベルの高さがわかる作品と思います。
貝は色のよいコンクシェル。
状態は完璧で、コンクシェル特有の色むらはあれど欠けやヒビはなく、ピンク色と白色との間によく出る褐色の色交じりもない、大変きれいなカメオです。
横:約42mm
作者:-(アンティーク)
QR:ミュージアムクオリティ
アンティークのカメオでは珍しいブーシェ画をモチーフとしたコンクシェルカメオの入荷です。
ロココ絵画の大家である18世紀を代表する画家のひとりフランソワ・ブーシェ。
しかしその絵画の評価は常に一定していたわけではなく、彼の晩年には世間の芸術に対する関心は新古典主義へと向かい、ロココ絵画は顧みられなくなった時期がありました。
こうした動きは19世紀後半までの100年ほど続き、その後再評価の動きがでてきたといいます。
そうした影響もあって、19世紀のアンティークカメオではブーシェ画をモチーフとしたものは非常に稀。
今回はそんなブーシェ画をモチーフとしたアンティークカメオの名品です。
過去には当ギャラリーで取り扱ってきた作品の中でも最上位に属する名品中の名品として、同じくブーシェの絵画”眠る羊飼い”をモチーフとしたコンクシェルのカメオ作品がありましたが、今回はそれには及ばないものの、やはり”眠る羊飼い”と同様にコンクシェルの厚みを十分に活かし浮彫の概念を超える逸品です。
モチーフとなった絵画は”忠犬への報酬”や”犬の教育”と呼ばれる絵画。
若い男女と子犬が登場人物であり、芸を見せる子犬に飼い主の男性がご褒美として食べ物を与えるシーンを描いたものです。
本作においてはそれらが高く彫り出され、とくに画面の手前に来る男性はもはや通常の浮彫のレベルではなく、子犬、女性もしっかり背景と別れて影が落ちるように彫り出されております。
”眠る羊飼い”に比べてしまえば厚みが薄く、また像に彫り抜きなどがつかわれていないこともありダイナミックさにかけるものの、しかしほかの素材では表現できないコンクシェルならではの表現を完成させており、52mm×42mmの中に確かな空間と世界を構築しているといっていいでしょう。
細部に関しても素晴らしい出来であり、これもそれらの点を逐一上げればきりがないほど。
品質的にはジョヴァンニ・ノト作にも迫るほどのクオリティであり、説明が全くなくとも写真だけでそのレベルの高さがわかる作品と思います。
貝は色のよいコンクシェル。
状態は完璧で、コンクシェル特有の色むらはあれど欠けやヒビはなく、ピンク色と白色との間によく出る褐色の色交じりもない、大変きれいなカメオです。