Item
アンティーク(推定1900年頃) ”ロザリオを下げた小公女”
縦:約41mm(カメオ35mm)
横:約30mm(カメオ25mm)
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
人気の高いアンティーク手彫りのストーンカメオの入荷です。
現在でこそ機械生産がおこなわれ大量生産されているメノウを素材としたハードストーンカメオ。
カメオの歴史においては1970年代より作られ始めたもので、それより前は人が手作業で鋼より硬いメノウを彫って作っていたため、希少性も価格も現在の比ではありませんでした。
一般に、カメオはストーンカメオが本式であり高級品であると言われるのはこの時代のもののことで、現在のストーンカメオは高級品どころかそもそもカメオの定義に沿っているかどうかすら怪しい工業品であり、本式とうたわれる確かなストーンカメオは時を経るごとに貴重になってきております。
もちろん本式の物しか扱わない当ギャラリーにはいりました物は間違いない手彫り真作、今回はストーンカメオの中でも特に厚みのあるスモーク状の素地を持った作品です。
モチーフとなっているのは髪に花を飾り、首にはロザリオをかけ、レースのドレスを身にまとった小公女。
かなり高く彫られた物で半立体と言っていい像は精緻を極めており、作者の並外れた技量を今に伝えます。
肌以外はほぼ全面に彫り筋が入れられるというかなりディテールに富んだ逸品で、それでいながら決して雑然とした雰囲気とならずひとつにまとまった作品として成立しているのはさすがの一言。
鋼よりもはるかに硬いメノウに彫られた像だというのに、レースやドレスの柔らかなしわからは、仕立ての良い薄布の質感すら感じられ、一方で上級品のストーンカメオによくみられるように要所要所はつやが出るまで綺麗に磨き上げられ、本作ではイヤリングとロザリオがそれとなっており、宝石らしく光を反射してきらりと輝くワンポイントとなっております。
石は天然の半透明の地にくっきりとした白色層の乗ったメノウ。
状態は完璧で、クラック、チップともに一切なしの完品です。
フレームは19世紀末の14ctローズゴールド製。
見た目は飾りのないシンプルな作りながら、裏面を見ていただければわかるように手の込んだ逸品で、C型クラスプもピンと同じように開閉できるようになっております。
これはこの当時でもごく一部でしかみられなかったピンのロック機構で、ピンをクラスプに止めた後クラスプを倒すことでピンが外れることが無くなるという仕組み。
状態も良く、4時位置に軽くアタリによる歪みが出ているのみで、年代を考えれば奇跡的なまでに綺麗な状態をたもっております。
横:約30mm(カメオ25mm)
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
人気の高いアンティーク手彫りのストーンカメオの入荷です。
現在でこそ機械生産がおこなわれ大量生産されているメノウを素材としたハードストーンカメオ。
カメオの歴史においては1970年代より作られ始めたもので、それより前は人が手作業で鋼より硬いメノウを彫って作っていたため、希少性も価格も現在の比ではありませんでした。
一般に、カメオはストーンカメオが本式であり高級品であると言われるのはこの時代のもののことで、現在のストーンカメオは高級品どころかそもそもカメオの定義に沿っているかどうかすら怪しい工業品であり、本式とうたわれる確かなストーンカメオは時を経るごとに貴重になってきております。
もちろん本式の物しか扱わない当ギャラリーにはいりました物は間違いない手彫り真作、今回はストーンカメオの中でも特に厚みのあるスモーク状の素地を持った作品です。
モチーフとなっているのは髪に花を飾り、首にはロザリオをかけ、レースのドレスを身にまとった小公女。
かなり高く彫られた物で半立体と言っていい像は精緻を極めており、作者の並外れた技量を今に伝えます。
肌以外はほぼ全面に彫り筋が入れられるというかなりディテールに富んだ逸品で、それでいながら決して雑然とした雰囲気とならずひとつにまとまった作品として成立しているのはさすがの一言。
鋼よりもはるかに硬いメノウに彫られた像だというのに、レースやドレスの柔らかなしわからは、仕立ての良い薄布の質感すら感じられ、一方で上級品のストーンカメオによくみられるように要所要所はつやが出るまで綺麗に磨き上げられ、本作ではイヤリングとロザリオがそれとなっており、宝石らしく光を反射してきらりと輝くワンポイントとなっております。
石は天然の半透明の地にくっきりとした白色層の乗ったメノウ。
状態は完璧で、クラック、チップともに一切なしの完品です。
フレームは19世紀末の14ctローズゴールド製。
見た目は飾りのないシンプルな作りながら、裏面を見ていただければわかるように手の込んだ逸品で、C型クラスプもピンと同じように開閉できるようになっております。
これはこの当時でもごく一部でしかみられなかったピンのロック機構で、ピンをクラスプに止めた後クラスプを倒すことでピンが外れることが無くなるという仕組み。
状態も良く、4時位置に軽くアタリによる歪みが出ているのみで、年代を考えれば奇跡的なまでに綺麗な状態をたもっております。