Item
アンティーク(推定19世紀末) 金細工枠付き ”カーネリアンのバッカンテ”
縦:約45mm(カメオ32mm)
横:約38mm(カメオ25mm)
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
ストーンカメオの中でもひときわ珍しい天然カーネリアンのカメオの入荷です。
現在でこそ機械生産がおこなわれ大量生産されているメノウを素材としたハードストーンカメオ。
カメオの歴史においては1970年代より作られ始めたもので、それより前は人が手作業で鋼より硬いメノウを彫って作っていたため、希少性も価格も現在の比ではありませんでした。
今回のお品物は19世紀末頃の作と思われる珍しいカーネリアンのカメオです。
モチーフは人気のバッカンテ、オリジナルは古代ローマのアンティノウスをモデルとしたバッカス像という伝統的なものです。
オリジナルは男性像ですが本作では女性として描かれており、同様の作品は当ギャラリーの所蔵品にも”玉髄のバッカンテ”があります。
19世紀のストーンカメオの中でも像に厚みがあるのは基本的に背景がスモーク状のメノウで、色付きのもので高彫りの作品はかなり珍しいのですが、今回は稀に見る高彫りがなされた作品で、顔や首から高く彫りながらも髪、葡萄となるにしたがってなお高さを増し、まさに彫像のような陰影が印象的です。
もちろんディテールもすぐれ、このような作品をメノウに彫りこむ当時の技術の高さには感服せざるを得ません。
さらには後述のとおり石もフレームも素晴らしく、カメオはもちろん全体としてハイクオリティなアンティークジュエリーとしても成立する逸品です。
石は天然のカーネリアン系のメノウ。
ストーンカメオの素材としてはあまり見かけない、像が色づいたもので、背景は橙色、像は薄橙色をしております。
背景は不透明ではなく透明感の橙に濃い不透明の橙のスポットが混じるもので、写真ではわかりにくいのですが光に透かすと鼈甲のような雰囲気があります。
状態は非常によく、これだけの高彫りにもかかわらず像にチップやクラックは一切なし、唯一画面10時位置の縁にごく小さなチップがあるのみです。
フレームは19世紀末の14ctゴールド金細工枠。
画像をご覧になっていただければわかる、まさしく職人の仕事で、フレームも豪華なものが多いストーンカメオのブローチの中でもとりわけ豪華な雰囲気を持たせてあります。
状態も異例の良好さで、金線のはがれなどがないのはもちろんのこと、このタイプのフレームにはありがちな裏面の破れもなく、特に穴が開きやすいピン元も軽くへこむのみ(これはピンを挙げれば当たる部分なので構造上致し方ない)で、カメオの状態の良さと合わせて考えればほとんど未使用なのではないかと思えるほどです。
留め具はC型クラスプながらかなりしっかりと留まり、補助金具が無くとも問題なく使用可能で、ペンダント用には金の環がつけられており(色味からするとこちらは9ct)こちらもすぐにでも使用できる状態です。
横:約38mm(カメオ25mm)
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
ストーンカメオの中でもひときわ珍しい天然カーネリアンのカメオの入荷です。
現在でこそ機械生産がおこなわれ大量生産されているメノウを素材としたハードストーンカメオ。
カメオの歴史においては1970年代より作られ始めたもので、それより前は人が手作業で鋼より硬いメノウを彫って作っていたため、希少性も価格も現在の比ではありませんでした。
今回のお品物は19世紀末頃の作と思われる珍しいカーネリアンのカメオです。
モチーフは人気のバッカンテ、オリジナルは古代ローマのアンティノウスをモデルとしたバッカス像という伝統的なものです。
オリジナルは男性像ですが本作では女性として描かれており、同様の作品は当ギャラリーの所蔵品にも”玉髄のバッカンテ”があります。
19世紀のストーンカメオの中でも像に厚みがあるのは基本的に背景がスモーク状のメノウで、色付きのもので高彫りの作品はかなり珍しいのですが、今回は稀に見る高彫りがなされた作品で、顔や首から高く彫りながらも髪、葡萄となるにしたがってなお高さを増し、まさに彫像のような陰影が印象的です。
もちろんディテールもすぐれ、このような作品をメノウに彫りこむ当時の技術の高さには感服せざるを得ません。
さらには後述のとおり石もフレームも素晴らしく、カメオはもちろん全体としてハイクオリティなアンティークジュエリーとしても成立する逸品です。
石は天然のカーネリアン系のメノウ。
ストーンカメオの素材としてはあまり見かけない、像が色づいたもので、背景は橙色、像は薄橙色をしております。
背景は不透明ではなく透明感の橙に濃い不透明の橙のスポットが混じるもので、写真ではわかりにくいのですが光に透かすと鼈甲のような雰囲気があります。
状態は非常によく、これだけの高彫りにもかかわらず像にチップやクラックは一切なし、唯一画面10時位置の縁にごく小さなチップがあるのみです。
フレームは19世紀末の14ctゴールド金細工枠。
画像をご覧になっていただければわかる、まさしく職人の仕事で、フレームも豪華なものが多いストーンカメオのブローチの中でもとりわけ豪華な雰囲気を持たせてあります。
状態も異例の良好さで、金線のはがれなどがないのはもちろんのこと、このタイプのフレームにはありがちな裏面の破れもなく、特に穴が開きやすいピン元も軽くへこむのみ(これはピンを挙げれば当たる部分なので構造上致し方ない)で、カメオの状態の良さと合わせて考えればほとんど未使用なのではないかと思えるほどです。
留め具はC型クラスプながらかなりしっかりと留まり、補助金具が無くとも問題なく使用可能で、ペンダント用には金の環がつけられており(色味からするとこちらは9ct)こちらもすぐにでも使用できる状態です。