Item
アニエロ・ペルニーチェ作 ”ラーヴァのプット”
縦:約40mm
横:約30mm
作者:-(アンティーク)
QR:アーティスティッククオリティ
モダンカメオのスタンダード、名匠アニエロ・ペルニーチェ作のカメオの入荷です。
日本にカメオが紹介された当初から高い人気を誇る職人であるペルニーチェ兄弟、その兄のアニエロ・ペルニーチェ氏。
かつて兄弟で共同の名義を使っていた頃より作られてきたペルニーチェスタイルとも呼ばれる清廉な雰囲気の漂う女性の横顔をモチーフとしたカメオは、モダンカメオの代名詞的存在としてよく知られるところです。
基本的にはペルニーチェスタイルのオーソドックスな女性像が良く出回ってくるのですが、その製作品のなかにはそれらとは一風変わったものもあり、そうしたものはペルニーチェ家に直接かかわりのある専門店で扱われるか、ペルニーチェ家に眠ったままになっており、本作は私がペルニーチェ家より直接買い付けたも初公開のものとなります。
さて、今回はといいますか当ギャラリーではいつも通りといいますか、一般的なペルニーチェスタイルとはことなるラーヴァによる智天使のカメオです。
カメオに使われるあらゆる素材のなかで唯一厚みの制限が無いのがラーヴァ。
トッレ・デル・グレコの北西に位置し、かつて麓のポンペイを一夜にして飲み込んだヴェスヴィオ火山の凝灰岩であるこのラーヴァがカメオとなると、高さを生かした立体的で美しい造形が目を引く作品となります。
今回のお品物はアニエロ・ペルニーチェ氏の手によってそのラーヴァが美しい姿を得ました。
古来プットのカメオにはラーヴァが良く用いられる傾向にありますが、やはりこのふくよかな質感を表現するには絶対的な素材の厚みが必要だからでしょう。
本作もペルニーチェ氏の熟練の技術により精緻かつやわらかに彫り上げられております。
髪のディテールは特徴的で細かく彫り込むことはなされていないながら全体的なバランスは非常によくまとまり、要所要所をしっかりおさえていることが感じられます。
また多彩な色彩や質感があるラーヴァの中でも、カメオに加工されるのはこのような黄褐色の緻密なもので、ラーヴァカメオに典型的な素材が使われていながら仕上げが一般的な製品カメオとことなり洗浄・研磨までいっていない作品で、他のラーヴァカメオとは少し雰囲気が違う仕上がりとなっております。
大抵は綺麗に磨き上げられ、どこかキャラメルを思わせるような質感となるラーヴァカメオですが、本作は彫りくずがわずかに残り、表面もツヤが出るほどには磨き込まれておらず、その雰囲気は真鍮の彫像のような、あるいはヨーロッパの中近世の古い町の広場にある噴水のレリーフのような、何百年も前からある古い彫刻のようなものが感じられます。
石はヴェスヴィオの典型的な黄褐色のラーヴァ。
緻密で美しく、ペルニーチェ家からの直接の出物なのでもちろん新品で、ラーヴァカメオの大敵である摩耗や欠損は一切ない完品です。
横:約30mm
作者:-(アンティーク)
QR:アーティスティッククオリティ
モダンカメオのスタンダード、名匠アニエロ・ペルニーチェ作のカメオの入荷です。
日本にカメオが紹介された当初から高い人気を誇る職人であるペルニーチェ兄弟、その兄のアニエロ・ペルニーチェ氏。
かつて兄弟で共同の名義を使っていた頃より作られてきたペルニーチェスタイルとも呼ばれる清廉な雰囲気の漂う女性の横顔をモチーフとしたカメオは、モダンカメオの代名詞的存在としてよく知られるところです。
基本的にはペルニーチェスタイルのオーソドックスな女性像が良く出回ってくるのですが、その製作品のなかにはそれらとは一風変わったものもあり、そうしたものはペルニーチェ家に直接かかわりのある専門店で扱われるか、ペルニーチェ家に眠ったままになっており、本作は私がペルニーチェ家より直接買い付けたも初公開のものとなります。
さて、今回はといいますか当ギャラリーではいつも通りといいますか、一般的なペルニーチェスタイルとはことなるラーヴァによる智天使のカメオです。
カメオに使われるあらゆる素材のなかで唯一厚みの制限が無いのがラーヴァ。
トッレ・デル・グレコの北西に位置し、かつて麓のポンペイを一夜にして飲み込んだヴェスヴィオ火山の凝灰岩であるこのラーヴァがカメオとなると、高さを生かした立体的で美しい造形が目を引く作品となります。
今回のお品物はアニエロ・ペルニーチェ氏の手によってそのラーヴァが美しい姿を得ました。
古来プットのカメオにはラーヴァが良く用いられる傾向にありますが、やはりこのふくよかな質感を表現するには絶対的な素材の厚みが必要だからでしょう。
本作もペルニーチェ氏の熟練の技術により精緻かつやわらかに彫り上げられております。
髪のディテールは特徴的で細かく彫り込むことはなされていないながら全体的なバランスは非常によくまとまり、要所要所をしっかりおさえていることが感じられます。
また多彩な色彩や質感があるラーヴァの中でも、カメオに加工されるのはこのような黄褐色の緻密なもので、ラーヴァカメオに典型的な素材が使われていながら仕上げが一般的な製品カメオとことなり洗浄・研磨までいっていない作品で、他のラーヴァカメオとは少し雰囲気が違う仕上がりとなっております。
大抵は綺麗に磨き上げられ、どこかキャラメルを思わせるような質感となるラーヴァカメオですが、本作は彫りくずがわずかに残り、表面もツヤが出るほどには磨き込まれておらず、その雰囲気は真鍮の彫像のような、あるいはヨーロッパの中近世の古い町の広場にある噴水のレリーフのような、何百年も前からある古い彫刻のようなものが感じられます。
石はヴェスヴィオの典型的な黄褐色のラーヴァ。
緻密で美しく、ペルニーチェ家からの直接の出物なのでもちろん新品で、ラーヴァカメオの大敵である摩耗や欠損は一切ない完品です。