Item
アンティーク(推定19世紀中期) 博物館級 ”紅薔薇の女神”
縦:約64mm(カメオ49mm)
横:約50mm(カメオ38mm)
作者:-(アンティーク)
QR:ミュージアムクオリティ
ここ最近入荷してきた良質のストーンカメオの中でも最良となるストーンカメオの名品の入荷です。
現在でこそ機械生産がおこなわれ大量生産されているメノウを素材としたハードストーンカメオ。
カメオの歴史においては1970年代より作られ始めたもので、それより前は人が手作業で鋼より硬いメノウを彫って作っていたため、希少性も価格も現在の比ではありませんでした。
一般に、カメオはストーンカメオが本式であり高級品であると言われるのはこの時代のもののことで、現在のストーンカメオは高級品どころかそもそもカメオの定義に沿っているかどうかすら怪しい工業品であり、本式とうたわれる確かなストーンカメオは時を経るごとに貴重になってきております。
当ギャラリーにおいては機械彫りカメオは原則取り扱っておらず本式のみ、そのなかでも品質の良い物ばかりを選んで買い付けてきておりますが、今回の作品はそれらの中でも選りすぐり。
最近、同系統の素材に三層彫りを施した大判三層作 ”カーネリアンのバッカンテ”の入荷があって愛好家の方々に多くの反応をいただいたばかりですが、今回はそれをさらに一歩超える作品となります。
モチーフは人気の春と花々の女神フローラで、それを最高級のカーネリアン系のメノウに彫った三層彫りの、しかも2インチ弱×1.5インチというシェルカメオのスタンダードサイズに迫る大判という逸品です。
アンティークカメオの良しあしをはかるうえで最重要点である顔立ちの美しさはご覧の通り超一流。
各ディテールも美しくまさしく完璧な仕上がりで、細やかな髪やそれを飾る特に丸く球状に彫りあげられた薔薇の花は、19世紀の名品の中でもなかなか見ることができないものです。
20世紀にはいって以降少しずつ簡略化されてきたシルエットも、それ以前の作品だけあってもちろんしっかり取られており、また髪の彫り方はサウリーニ工房などでよく見られたものと様式が異なり、あまり類を見ることが無い珍しいものとなっております。
フレームの年代をみても明らかにヴィクトリア朝の名品中の名品であり、当時いかに高貴な身分の女性を飾ったものなのか想像が膨らむ一方、もちろん現代においては国際的な博物館・美術館の所蔵品としても通用する文字通りのミュージアムクオリティの逸品です。
石はカーネリアン系のメノウで、かなり上質な石を使用。
白がくっきりとしており色交じりもなく白色層のバンドもほぼないという石で、これは当時の上質なストーンカメオにおいてもなかなか見られないものです。
状態も完璧で、チップ・クラック、一切見当たりません。
フレームは14ctゴールド製。
細かないくつものモールをロウ付けして飾られた金線細工のフレームで、なるべく金の使用量を抑えつつ華やかに見せるよう技術でカバーされたつくりは、アメリカのゴールドラッシュにより金の流通量が大幅に増えるより前の時代に作られたものであることをうかがわせます。
仕様はブローチのみ、元は当時のオーソドックスなピンに広い面積でしっかりと固定されたC型クラスプがついていたようですが後世に改修されており、現在は左から右にピンを通してアールデコの時代に多く用いられたカニカン型のキャッチで留める仕組み。
金具のみ補修されているもののフレームそのものは傷みが少なく、当時大英帝国の上流階級のご婦人のドレスを飾っていたと同じ輝きを今に伝えております。
横:約50mm(カメオ38mm)
作者:-(アンティーク)
QR:ミュージアムクオリティ
ここ最近入荷してきた良質のストーンカメオの中でも最良となるストーンカメオの名品の入荷です。
現在でこそ機械生産がおこなわれ大量生産されているメノウを素材としたハードストーンカメオ。
カメオの歴史においては1970年代より作られ始めたもので、それより前は人が手作業で鋼より硬いメノウを彫って作っていたため、希少性も価格も現在の比ではありませんでした。
一般に、カメオはストーンカメオが本式であり高級品であると言われるのはこの時代のもののことで、現在のストーンカメオは高級品どころかそもそもカメオの定義に沿っているかどうかすら怪しい工業品であり、本式とうたわれる確かなストーンカメオは時を経るごとに貴重になってきております。
当ギャラリーにおいては機械彫りカメオは原則取り扱っておらず本式のみ、そのなかでも品質の良い物ばかりを選んで買い付けてきておりますが、今回の作品はそれらの中でも選りすぐり。
最近、同系統の素材に三層彫りを施した大判三層作 ”カーネリアンのバッカンテ”の入荷があって愛好家の方々に多くの反応をいただいたばかりですが、今回はそれをさらに一歩超える作品となります。
モチーフは人気の春と花々の女神フローラで、それを最高級のカーネリアン系のメノウに彫った三層彫りの、しかも2インチ弱×1.5インチというシェルカメオのスタンダードサイズに迫る大判という逸品です。
アンティークカメオの良しあしをはかるうえで最重要点である顔立ちの美しさはご覧の通り超一流。
各ディテールも美しくまさしく完璧な仕上がりで、細やかな髪やそれを飾る特に丸く球状に彫りあげられた薔薇の花は、19世紀の名品の中でもなかなか見ることができないものです。
20世紀にはいって以降少しずつ簡略化されてきたシルエットも、それ以前の作品だけあってもちろんしっかり取られており、また髪の彫り方はサウリーニ工房などでよく見られたものと様式が異なり、あまり類を見ることが無い珍しいものとなっております。
フレームの年代をみても明らかにヴィクトリア朝の名品中の名品であり、当時いかに高貴な身分の女性を飾ったものなのか想像が膨らむ一方、もちろん現代においては国際的な博物館・美術館の所蔵品としても通用する文字通りのミュージアムクオリティの逸品です。
石はカーネリアン系のメノウで、かなり上質な石を使用。
白がくっきりとしており色交じりもなく白色層のバンドもほぼないという石で、これは当時の上質なストーンカメオにおいてもなかなか見られないものです。
状態も完璧で、チップ・クラック、一切見当たりません。
フレームは14ctゴールド製。
細かないくつものモールをロウ付けして飾られた金線細工のフレームで、なるべく金の使用量を抑えつつ華やかに見せるよう技術でカバーされたつくりは、アメリカのゴールドラッシュにより金の流通量が大幅に増えるより前の時代に作られたものであることをうかがわせます。
仕様はブローチのみ、元は当時のオーソドックスなピンに広い面積でしっかりと固定されたC型クラスプがついていたようですが後世に改修されており、現在は左から右にピンを通してアールデコの時代に多く用いられたカニカン型のキャッチで留める仕組み。
金具のみ補修されているもののフレームそのものは傷みが少なく、当時大英帝国の上流階級のご婦人のドレスを飾っていたと同じ輝きを今に伝えております。