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パスクアーレ・オッタヴィアーノ作 ブグロー画カメオ『ニンファエウム』
縦:約47mm(カメオ縦37mm)
横:約60mm(カメオ横50mm)
作者:パスクアーレ・オッタヴィアーノ
QR:アーティスティッククオリティ
シェルカメオ界の巨匠のひとり、パスクアーレ・オッタヴィアーノ氏のカメオです。
G.ガロファロ、F.スカーラとともに世界的にも高く評価される、名実ともに間違いなく現代最高峰の作者の一人、パスクアーレ・オッタヴィアーノ。
特徴的な透明感のある彫りと極めて細かな表現力は他の作者と一線を画しており、誰が見ても優れていると分かるものを作るという点においては先の二名の巨匠よりもインパクトのある存在です。
本作のモチーフはカメオの題材としても人気の高いウィリアム・アドルフ・ブグローの絵画のひとつ、泉のニンフたちを祀る神殿の様子を描いた『ニンファエウム』から、地面に寝そべるニンフを描き出したものです。
パスクアーレ氏の作風として有名なレースは本作においては布ではなくモチーフとなった泉のニンフの体を覆う水を見事に表現しています。
また、通常レースの透明感は地色と白色層の色を巧みに使って表現されますが、地色を使わず白色層のみで水面の下の髪のラインを表現してのけており、ここにオッタヴィアーノ氏の群を抜いたブリーノ捌きを感じられます。
オッタヴィアーノ氏は絵画をモチーフとした作品を彫る事が多いですが、元の絵をそのままコピーするのではなく、自身の持ち味を活かせるよう独自に構図を変えることで自分の作品へと昇華させた作例も多く見られ、本作もまたそんな作品のひとつと言えましょう。
貝の質もよく色の濃い地と綺麗な白色をもっております。
ヘアラインが見られますが本作は鼈甲のフレームで、裏に黒の強い茨布甲をあてているので光が通らず目立ちにくくなっております。
フレームは当然本鼈甲。
白甲と黒甲をきっちり分けて丁寧に作り上げられたもので、虫食いなどもない完品です。
なお鼈甲というと斑のある飴色の茨布甲を想像しますが最高級品はこの白甲であり、本作は贅沢な素材と鼈甲細工の技術とが合わさった工芸品の枠となっております。
また鼈甲枠はそれなりに見かけるものの大体は茨布か黒甲で、白甲は見ないことからも本作の格式の高さが伺えます。
巨匠のハンドカーヴドカメオと本鼈甲に合わせる金具はちょっとしたところながらももちろん金製。
K18刻印はピンにあります。
横:約60mm(カメオ横50mm)
作者:パスクアーレ・オッタヴィアーノ
QR:アーティスティッククオリティ
シェルカメオ界の巨匠のひとり、パスクアーレ・オッタヴィアーノ氏のカメオです。
G.ガロファロ、F.スカーラとともに世界的にも高く評価される、名実ともに間違いなく現代最高峰の作者の一人、パスクアーレ・オッタヴィアーノ。
特徴的な透明感のある彫りと極めて細かな表現力は他の作者と一線を画しており、誰が見ても優れていると分かるものを作るという点においては先の二名の巨匠よりもインパクトのある存在です。
本作のモチーフはカメオの題材としても人気の高いウィリアム・アドルフ・ブグローの絵画のひとつ、泉のニンフたちを祀る神殿の様子を描いた『ニンファエウム』から、地面に寝そべるニンフを描き出したものです。
パスクアーレ氏の作風として有名なレースは本作においては布ではなくモチーフとなった泉のニンフの体を覆う水を見事に表現しています。
また、通常レースの透明感は地色と白色層の色を巧みに使って表現されますが、地色を使わず白色層のみで水面の下の髪のラインを表現してのけており、ここにオッタヴィアーノ氏の群を抜いたブリーノ捌きを感じられます。
オッタヴィアーノ氏は絵画をモチーフとした作品を彫る事が多いですが、元の絵をそのままコピーするのではなく、自身の持ち味を活かせるよう独自に構図を変えることで自分の作品へと昇華させた作例も多く見られ、本作もまたそんな作品のひとつと言えましょう。
貝の質もよく色の濃い地と綺麗な白色をもっております。
ヘアラインが見られますが本作は鼈甲のフレームで、裏に黒の強い茨布甲をあてているので光が通らず目立ちにくくなっております。
フレームは当然本鼈甲。
白甲と黒甲をきっちり分けて丁寧に作り上げられたもので、虫食いなどもない完品です。
なお鼈甲というと斑のある飴色の茨布甲を想像しますが最高級品はこの白甲であり、本作は贅沢な素材と鼈甲細工の技術とが合わさった工芸品の枠となっております。
また鼈甲枠はそれなりに見かけるものの大体は茨布か黒甲で、白甲は見ないことからも本作の格式の高さが伺えます。
巨匠のハンドカーヴドカメオと本鼈甲に合わせる金具はちょっとしたところながらももちろん金製。
K18刻印はピンにあります。