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ホルスト・ネース作 現代手彫り「サンドラ」

ホルスト・ネース作 現代手彫り「サンドラ」
縦:約31mm(枠含70mm)
横:約27mm(枠含28mm)
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ

イタリアにおいて手彫りでの制作文化が残ったシェルカメオに対しストーンカメオは完全に制作が途絶えて久しく、現在ドイツの宝飾の町イーダーオーバーシュタインにて制作が続いています。
1970年代以前は手彫りで作られていたとのことですが、以降超音波を利用した機械彫刻が一般的となり、現在みられる新しいストーンカメオの99%は機械彫りのカメオに職人が細部の手直しをしたもの。
当ギャラリーにおいては掲載作品に一定の品質規定をもっており、それに関連して原則的に一点一点人の手によって作られたもの以外は掲載しない方針を取っているため、必然的に現代のストーンカメオは極端にその掲載数が少なくなっております。

さて、今回はそんな当ギャラリーでは珍しい現代物のストーンカメオ。
作者はホルスト・ネース氏で、作風からポーリー家の系統を受け継いでいることが分かります。
作品のデザインに人名を名付けるのもポーリー家の特徴で、本作には"Xandra"(サンドラと読み、アレクサンドラの短縮形)の名が与えられており、また"Hand made by Horst Nees"との併記で現代においては非常に珍しい手彫りのストーンカメオであることが記されております。
この名前は機械彫りのものにも付けられるので、大抵の場合は同名のカメオが無数に存在することになるわけですが、本作の場合は一点物の手彫りに付けられた名前であるため、より特別感を感じさせます。
なお裏の表記だけでなく彫りを見ても手彫りであることはわかりまして、機械彫りだと彫り筋がもっとずっとぼやけた感じになったり、髪を表現する三層目の色残りが不安定だったりするので、このあたりを注意深見てみれば機械彫りのポーリー家のカメオとの違いを見分けることができるでしょう。
アンティークではありえないポーリー派の様式を手彫りの精密さで仕上げられた本作はカメオ史においても特別な一点といえ、名実ともに数少ないストーンカメオにおけるモダンカメオの一例となっております。

石は赤褐色の地に濃い目の白色層、それから橙色の層が乗った三層サードニクス。
ただし天然ではなく着色メノウと思われます。
そのかわりさすがに均質で色斑もなく、内包クラック等もありません。
保存状態も完璧で、チップも見られず新品同様の状態となっております。

フレームはPt900製。
機械彫りカメオに一般的な5㎜刻みの楕円形ではない、不定形の一点物である本作に合わせて専用に作られた日本製のフレームで、外側には白蝶貝と紅玉髄があしらわれています。
こちらも状態良くご覧のように表面装飾の欠損等無し、ピンにわずかに曲がりがあるようにも見えますが、もちろん機能に問題はありませんし、当然折りたたみ式のバチカンも正常に動作します。
¥250,000
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