Item
ジョヴァンニ・ノト作 超希少手本作 ”花の精”
縦:約70mm(カメオ55mm)
横:約47mm(カメオ42mm)
作者:ジョヴァンニ・ノト
QR:ミュージアムクオリティ
作者についてのご紹介は、当ギャラリーのメニューよりBLOGをご覧いただき、記事の"作家01.ジョヴァンニ・ノト"をご覧ください。
イタリアのカメオ中興の祖、ジョヴァンニ・ノトによる単独制作、多くの弟子たちの手本として制作されたオリジナルの入荷です。
20世紀の巨匠ジョヴァンニ・ノト。
類まれなデザインセンスと絵画技術、そして彫刻技術を兼ね備え、20世紀前半に欧州を襲ったいくつもの混乱によって散逸したカメオの技法を単身で再構築してみせた伝説的な存在です。
第2次世界大戦後、ジョヴァンニ・アパ工房にて美術監督を務め、自らのカメオのデザインをもとに弟子たちに下彫りをさせ、それに手を入れて仕上げることで老舗のカメオ工房であったアパ工房の経営を助けると同時に、自ら再構築したカメオの技術を若い職人たちに伝え、多くの弟子を育てました。
今回のカメオはその若い職人たちの手本として作ったオリジナルピースになります。
当ギャラリーではノト氏が手を入れたコマーシャルピースを多く公開しており、それらも顔のディテールや髪の毛の筋彫りはノト氏が担当しているため顔立ちの美しさはなかなかのもの。
しかし、全体的な厚みの配分で決まる影が落ち方などはやはり結構大きく異なり、本作の顔の生命感のある微笑は、やはりノト氏が一から計算して作られたものなればこそです。
目を引く花の装飾も写実的で、こういった表現は現在になってようやくチーロ・マッツァ氏のような現世代の一流作者が作れるようになったもの。
本作は半世紀前の作品で、本作を手本として弟子が制作した作品(画像6:裏にはG.Noto銘があるがノト氏の手はほとんど入っていない)との差をみれば、当時いかに再現が難しいものであったかがうかがえます。
ノト氏の作品としてはスタンダードな作品ながら、現代のカメオの源流のひとつといえる貴重な逸品です。
貝は濃いコーヒー色の地とくっきりとした白色の上質なサルドニクス。
ヘアラインは裏面1時位置にごく薄いものが数筋あるのみ。
なお裏面下部にはノト氏の単独制作特有のサインがあります。
フレームは14ctゴールド製。
ふんだんに金を使ったフレームで、デザインに合わせた花が美しい…と言いたいところですが、カメオに対して過干渉でセンスのないフレームと言わざるを得ないのが残念なところ。
カメオのフレームはとりあえず豪華にすればいいというものではないのです。
かなりカメオの構図バランスを壊してしまっているのでさすがに外してしまおうかと強く思ったものの、金の値段がどんどん上がるこのご時世、別に作り直そうとするとかなりかかってしまうので、一応そのままにしてあります。
ブローチ金具は風車式。
ピンはしっかり留まり、ペンダント金具も健全ですのでそのままお使いになれます。
横:約47mm(カメオ42mm)
作者:ジョヴァンニ・ノト
QR:ミュージアムクオリティ
作者についてのご紹介は、当ギャラリーのメニューよりBLOGをご覧いただき、記事の"作家01.ジョヴァンニ・ノト"をご覧ください。
イタリアのカメオ中興の祖、ジョヴァンニ・ノトによる単独制作、多くの弟子たちの手本として制作されたオリジナルの入荷です。
20世紀の巨匠ジョヴァンニ・ノト。
類まれなデザインセンスと絵画技術、そして彫刻技術を兼ね備え、20世紀前半に欧州を襲ったいくつもの混乱によって散逸したカメオの技法を単身で再構築してみせた伝説的な存在です。
第2次世界大戦後、ジョヴァンニ・アパ工房にて美術監督を務め、自らのカメオのデザインをもとに弟子たちに下彫りをさせ、それに手を入れて仕上げることで老舗のカメオ工房であったアパ工房の経営を助けると同時に、自ら再構築したカメオの技術を若い職人たちに伝え、多くの弟子を育てました。
今回のカメオはその若い職人たちの手本として作ったオリジナルピースになります。
当ギャラリーではノト氏が手を入れたコマーシャルピースを多く公開しており、それらも顔のディテールや髪の毛の筋彫りはノト氏が担当しているため顔立ちの美しさはなかなかのもの。
しかし、全体的な厚みの配分で決まる影が落ち方などはやはり結構大きく異なり、本作の顔の生命感のある微笑は、やはりノト氏が一から計算して作られたものなればこそです。
目を引く花の装飾も写実的で、こういった表現は現在になってようやくチーロ・マッツァ氏のような現世代の一流作者が作れるようになったもの。
本作は半世紀前の作品で、本作を手本として弟子が制作した作品(画像6:裏にはG.Noto銘があるがノト氏の手はほとんど入っていない)との差をみれば、当時いかに再現が難しいものであったかがうかがえます。
ノト氏の作品としてはスタンダードな作品ながら、現代のカメオの源流のひとつといえる貴重な逸品です。
貝は濃いコーヒー色の地とくっきりとした白色の上質なサルドニクス。
ヘアラインは裏面1時位置にごく薄いものが数筋あるのみ。
なお裏面下部にはノト氏の単独制作特有のサインがあります。
フレームは14ctゴールド製。
ふんだんに金を使ったフレームで、デザインに合わせた花が美しい…と言いたいところですが、カメオに対して過干渉でセンスのないフレームと言わざるを得ないのが残念なところ。
カメオのフレームはとりあえず豪華にすればいいというものではないのです。
かなりカメオの構図バランスを壊してしまっているのでさすがに外してしまおうかと強く思ったものの、金の値段がどんどん上がるこのご時世、別に作り直そうとするとかなりかかってしまうので、一応そのままにしてあります。
ブローチ金具は風車式。
ピンはしっかり留まり、ペンダント金具も健全ですのでそのままお使いになれます。









