Item
アンティーク(推定19世紀中期) 彫金フレーム入り ”フローラ”
縦:約52mm(カメオ43mm)
横:約44mm(カメオ37mm)
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
アンティークカメオの定番の一つ、フローラの良作の入荷です。
古典的なカメオにおいてバッカンテと共に人気の高いモチーフである春と花の女神フローラ。
現代においてももちろん人気のあるモチーフですが、19世紀に比べて彫刻色の少なくなった現代だと描かれることが少なくなってきており、良いものを探そうとすると自然とアンティークの作品を求めることになることが多くなるカメオです。
古物をメインに扱う当ギャラリーにおいては、先述の傾向からあまり他では見られない作品としてメインを飾るカメオの一つでもあります。
さて、今回は一見シンプルながらに細かな彫刻が美しいフローラのカメオです。
今回の作品は貝がコルネリアンとあってあまり厚みがないものの、彫刻のすばらしさは頭に飾られた花を見れば一目瞭然でしょう。
こういった幾何学的なものは彫刻師の腕が如実に出るため良作を見分ける最も簡単な点の一つであり、本作のそれはといえばどう見ても半端な作者にできる彫りではなく、当時の超一流の作者の手による作品であることは明らかです。
細かな彫刻が得意な作者であるのは耳にも表れており、耳甲介と孔に分かれているのはミュージアムクオリティでもあまり見ないほどの彫り分け。
ここの段差のつけ方も奥行きがしっかり感じられるように彫られているのも注目すべき点で、この手の技術はより一般的な構図のフローラやバッカンテで葉を彫ると1枚1枚の葉の薄さを感じさせるものとなり、もちろんそういった表現がなされているものは超一流の作品になります。
細かくウェーブのかかった髪はアンティーク特有の繊細でくっきりとした彫りで表現され、女神像のカメオにおいて非常に大事な顔立ちの美しさもすばらしいです。
貝はコルネリアン、見た感じ最も外の部材ではなく少し内側です。
ややスレが感じられるもののディテールは損なわれておらず、経年を思えば十分良い状態といえるでしょう
ヘアラインは0時位置から9時位置にかけて数筋、ただし裏面からみて浅い位置にあるため表からみるとほぼ無傷です。
フレームは銀にゴールドフィルドのバーメイル。
外の金品位は18ctで、色落ちが少ないことから見ても厚めに巻いた高品質なバーメイルとなっております。
地金が銀の代わりに板が厚くがっしりしたつくりで、こちらの状態もよく4つのリボンの装飾も健全、彫金師によって全面に入れられたアラベスクが残るなどアンティークジュエリーとしてもハイレベルです。
キャッチはC型クラスプで、ピンはよく留まります。
ただし、ピン先が少し鈍っているので目の粗い毛糸の織物などに使うのでなければ砥ぎなおしをした方がいいでしょう。
ピン先の砥ぎなおしはご購入の際おっしゃっていただければこちらで行っての発送も対応いたしますので、ご希望の方は備考にその旨ご記載ください。
横:約44mm(カメオ37mm)
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
アンティークカメオの定番の一つ、フローラの良作の入荷です。
古典的なカメオにおいてバッカンテと共に人気の高いモチーフである春と花の女神フローラ。
現代においてももちろん人気のあるモチーフですが、19世紀に比べて彫刻色の少なくなった現代だと描かれることが少なくなってきており、良いものを探そうとすると自然とアンティークの作品を求めることになることが多くなるカメオです。
古物をメインに扱う当ギャラリーにおいては、先述の傾向からあまり他では見られない作品としてメインを飾るカメオの一つでもあります。
さて、今回は一見シンプルながらに細かな彫刻が美しいフローラのカメオです。
今回の作品は貝がコルネリアンとあってあまり厚みがないものの、彫刻のすばらしさは頭に飾られた花を見れば一目瞭然でしょう。
こういった幾何学的なものは彫刻師の腕が如実に出るため良作を見分ける最も簡単な点の一つであり、本作のそれはといえばどう見ても半端な作者にできる彫りではなく、当時の超一流の作者の手による作品であることは明らかです。
細かな彫刻が得意な作者であるのは耳にも表れており、耳甲介と孔に分かれているのはミュージアムクオリティでもあまり見ないほどの彫り分け。
ここの段差のつけ方も奥行きがしっかり感じられるように彫られているのも注目すべき点で、この手の技術はより一般的な構図のフローラやバッカンテで葉を彫ると1枚1枚の葉の薄さを感じさせるものとなり、もちろんそういった表現がなされているものは超一流の作品になります。
細かくウェーブのかかった髪はアンティーク特有の繊細でくっきりとした彫りで表現され、女神像のカメオにおいて非常に大事な顔立ちの美しさもすばらしいです。
貝はコルネリアン、見た感じ最も外の部材ではなく少し内側です。
ややスレが感じられるもののディテールは損なわれておらず、経年を思えば十分良い状態といえるでしょう
ヘアラインは0時位置から9時位置にかけて数筋、ただし裏面からみて浅い位置にあるため表からみるとほぼ無傷です。
フレームは銀にゴールドフィルドのバーメイル。
外の金品位は18ctで、色落ちが少ないことから見ても厚めに巻いた高品質なバーメイルとなっております。
地金が銀の代わりに板が厚くがっしりしたつくりで、こちらの状態もよく4つのリボンの装飾も健全、彫金師によって全面に入れられたアラベスクが残るなどアンティークジュエリーとしてもハイレベルです。
キャッチはC型クラスプで、ピンはよく留まります。
ただし、ピン先が少し鈍っているので目の粗い毛糸の織物などに使うのでなければ砥ぎなおしをした方がいいでしょう。
ピン先の砥ぎなおしはご購入の際おっしゃっていただければこちらで行っての発送も対応いたしますので、ご希望の方は備考にその旨ご記載ください。