Item
ラファエレ・ペルニーチェ作 三層名品 ”安らかなるメデューサ”
縦:約45mm
横:約35mm
作者:ラファエレ・ペルニーチェ
QR:カタログクオリティ
日本においてカメオの流通が始まった当初より名匠として知られるラファエレ・ペルニーチェ作の新作カメオの入荷です。
日本にカメオが紹介された当初から高い人気を誇る職人であるペルニーチェ兄弟、その弟がラファエレ・ペルニーチェ氏です。
かつて兄弟で共同の名義を使っていた頃より作られてきたペルニーチェスタイルとも呼ばれる清廉な雰囲気の漂う女性の横顔をモチーフとしたカメオは、モダンカメオの代名詞的存在としてよく知られるところとなりました。
共同名義のころよりどちらが作った作品なのかは察しが付く細かな違いがありましたが、アニエロ氏と工房を分けて独立してからは独自の作風をさらに進歩させ、比較的シンプルで上品な感じのあるアニエロ氏作に対して、装飾が多く華やかな感じのある作品を発表して人気を博しております。
中でも”La Torre”のサインのあるものはラファエレ氏自身が傑作と認めたものに入れられる特殊銘であり、価格はルースでも20万円を切ることは無いというカメオ全体においても最高級の品となります。
今回のお品物はラファエレ・ペルニーチェ工房秘蔵の三層彫り作品のうちのひとつです。
最近取引を始めたラファエレ・ペルニーチェ工房より買い付けた複数の作品の中、古来人気のメデューサをモチーフとしたもので、2点譲っていただいたもののうちのひとつ。
傾向からしてラファエレ・ペルニーチェ工房では、この外唇部の三層彫りよりも外周部を用いた三層彫りのほうがグレードが高く扱われるようで、LaTorreとスタンダードピースの中間程の価格で譲っていただきましたが、価格のわりにかなり出来のいい作品で、高く彫りあげられた繊細な翼や蛇、羽の描写はさすがに様々な貝を長年取り扱ってきた熟練の名匠たるラファエレ氏の実力をよくよく表しております。
色分けも美しく(外唇部は厚みはあるが真っ白の層が非常に薄く、顔にくっきりとした白色を乗せるのは難しい)古今多くの名品を見てきた私から見ても注文の付け所が見当たらない作品といっていい仕上りです。
19世紀のメデューサのカメオは表情に険しさが無く静かに目を閉じていることが多く、現代のものは怪物然としたものが多い傾向にありますが、本作は現代的で華やかな彫りと表現でありながら、穏やかで眠るような表情をしている点が印象的。
また、三層カメオに使われるこの外唇部は最下層が半透明の白色になることがおおく、色合いとして顔の輪郭のコントラストが弱くなりがちなところ、本作は淡黄色の最下層をもっていることで純白の顔がより引き立っているのもポイントとなっております。
三層目の高さと彫りの深さもメリハリ強く、髪の流れは優美にして力強いのも見どころで、それだけでなく全体のバランスも非常に高くまとまっており、今回買い付けた3点の中でも最も高品質なカメオです。
観賞用としてはもちろん、非常に目を引くカメオですので、アクセサリーとしても一流のものとなるでしょう。
貝はコルネリアンの外唇部、1つの貝から1つしかとれない上に彫るのが難しい部位を使用しております。
ヘアラインは出にくい部位ながら、回転砥石で貝を切る際の振動で細かなヒビが入りやすい部分なのですが、今回のお品物は全くの傷なしです。
もちろん工房直送の新作カメオですので、保管・経年の劣化等もみられません。
なお、撮影手法上どうしてもコルネリアンは橙色が強く出てしまいますので、現物に関しましてはもう少しベージュがかった色合いであるとお思いください。
※新作カメオは時価の半額を基準として価格を決定している古物と比べ多少割高となっております。(それでも一般的な時価は超えないよう調整しております)
もちろん買い付けの価格も古物市場の同等品を購入するより高額ではありますが、そもそも古物の取引では現職のカメオ彫刻師たちには1ユーロの利益にもならないことから、当ギャラリーでは現職作家たちへの、そしてカメオ文化の継承を支援するという観点をもって、積極的に作家本人から作品の買い付けを行っております。
当然、こうした当ギャラリーの売り上げはさらなる現職作家たちからの作品買い付けへ充てていきますので、古物と比べて割高になる点は、カメオ文化の将来への投資としてご理解いただければと思います。
横:約35mm
作者:ラファエレ・ペルニーチェ
QR:カタログクオリティ
日本においてカメオの流通が始まった当初より名匠として知られるラファエレ・ペルニーチェ作の新作カメオの入荷です。
日本にカメオが紹介された当初から高い人気を誇る職人であるペルニーチェ兄弟、その弟がラファエレ・ペルニーチェ氏です。
かつて兄弟で共同の名義を使っていた頃より作られてきたペルニーチェスタイルとも呼ばれる清廉な雰囲気の漂う女性の横顔をモチーフとしたカメオは、モダンカメオの代名詞的存在としてよく知られるところとなりました。
共同名義のころよりどちらが作った作品なのかは察しが付く細かな違いがありましたが、アニエロ氏と工房を分けて独立してからは独自の作風をさらに進歩させ、比較的シンプルで上品な感じのあるアニエロ氏作に対して、装飾が多く華やかな感じのある作品を発表して人気を博しております。
中でも”La Torre”のサインのあるものはラファエレ氏自身が傑作と認めたものに入れられる特殊銘であり、価格はルースでも20万円を切ることは無いというカメオ全体においても最高級の品となります。
今回のお品物はラファエレ・ペルニーチェ工房秘蔵の三層彫り作品のうちのひとつです。
最近取引を始めたラファエレ・ペルニーチェ工房より買い付けた複数の作品の中、古来人気のメデューサをモチーフとしたもので、2点譲っていただいたもののうちのひとつ。
傾向からしてラファエレ・ペルニーチェ工房では、この外唇部の三層彫りよりも外周部を用いた三層彫りのほうがグレードが高く扱われるようで、LaTorreとスタンダードピースの中間程の価格で譲っていただきましたが、価格のわりにかなり出来のいい作品で、高く彫りあげられた繊細な翼や蛇、羽の描写はさすがに様々な貝を長年取り扱ってきた熟練の名匠たるラファエレ氏の実力をよくよく表しております。
色分けも美しく(外唇部は厚みはあるが真っ白の層が非常に薄く、顔にくっきりとした白色を乗せるのは難しい)古今多くの名品を見てきた私から見ても注文の付け所が見当たらない作品といっていい仕上りです。
19世紀のメデューサのカメオは表情に険しさが無く静かに目を閉じていることが多く、現代のものは怪物然としたものが多い傾向にありますが、本作は現代的で華やかな彫りと表現でありながら、穏やかで眠るような表情をしている点が印象的。
また、三層カメオに使われるこの外唇部は最下層が半透明の白色になることがおおく、色合いとして顔の輪郭のコントラストが弱くなりがちなところ、本作は淡黄色の最下層をもっていることで純白の顔がより引き立っているのもポイントとなっております。
三層目の高さと彫りの深さもメリハリ強く、髪の流れは優美にして力強いのも見どころで、それだけでなく全体のバランスも非常に高くまとまっており、今回買い付けた3点の中でも最も高品質なカメオです。
観賞用としてはもちろん、非常に目を引くカメオですので、アクセサリーとしても一流のものとなるでしょう。
貝はコルネリアンの外唇部、1つの貝から1つしかとれない上に彫るのが難しい部位を使用しております。
ヘアラインは出にくい部位ながら、回転砥石で貝を切る際の振動で細かなヒビが入りやすい部分なのですが、今回のお品物は全くの傷なしです。
もちろん工房直送の新作カメオですので、保管・経年の劣化等もみられません。
なお、撮影手法上どうしてもコルネリアンは橙色が強く出てしまいますので、現物に関しましてはもう少しベージュがかった色合いであるとお思いください。
※新作カメオは時価の半額を基準として価格を決定している古物と比べ多少割高となっております。(それでも一般的な時価は超えないよう調整しております)
もちろん買い付けの価格も古物市場の同等品を購入するより高額ではありますが、そもそも古物の取引では現職のカメオ彫刻師たちには1ユーロの利益にもならないことから、当ギャラリーでは現職作家たちへの、そしてカメオ文化の継承を支援するという観点をもって、積極的に作家本人から作品の買い付けを行っております。
当然、こうした当ギャラリーの売り上げはさらなる現職作家たちからの作品買い付けへ充てていきますので、古物と比べて割高になる点は、カメオ文化の将来への投資としてご理解いただければと思います。