Item
アンティーク(推定1900年頃) 細密名品 ”バッカンテ”
縦:約55mm(カメオ48mm)
横:約45mm(カメオ38mm)
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
最近めっきり入荷のなかったバッカンテの良作が久しぶりに入荷いたしました。
19世紀に大変な人気を誇ったモチーフのひとつであるバッカンテ。
一説には社交の場で、その後の予定(酒宴が控えている)を示すために使われたものともいわれ、やはりそうした場に出る身分の者が使っただけあって、当時のレベルからしても非常にハイクオリティなものが多く、イギリス王室に作品を納めていたサウリーニ工房でも盛んに作られておりました。
今回のお品物は、そのサウリーニ工房作に匹敵する名品です。
2年ほど前は大小さまざまなバッカンテが入っておりましたが、ここ最近めっきり見つからなくなってしまい、今回久しぶりの入荷です。
画像をご覧になっていただければわかるとおり、バランスよく配置された構図に整ったギリシャ的な顔立ち、そして良質なバッカンテの条件ともいえる葡萄の描写も素晴らしく、葉脈や葉の裏返り、細やかなうねりと見所十分。
実も一粒一粒を丁寧に彫り出して表現されており、これより上と言える作品は三層の超一流のみといっていいでしょう。
惜しむらくはやや表面にナレがあることで、完品であれば文句なしにミュージアムクオリティとなるところですが、今回はこの表面のナレを考慮しカタログとしております。
貝はカフェオレ色の地に色の良い乳白色が乗るサードニクス。
色のコントラスト自体はまだ褐色部の濃いものがあるものの、中間層がなくパリっと色が分かれているため実際の色差以上にコントラストが良く見えます。
先述の通り表面にはナレがあるもののヘアラインを含むその他の傷みは一切なく、かなり大事に使われてきたことが伺えます。
フレームは9ctゴールド製。
この時代によく見られた覆輪留めの周りに金板を回して装飾を入れたもので、外周には鏨彫りによるアラベスクが入っております。
落下防止用のチェーンも健在で金具も見た目綺麗に残っていますが、現状ではピンがすぐにクラスプから外れてしまうので、実用に供される際はピンをまげてしっかり止まるよう調整する必要があります。
横:約45mm(カメオ38mm)
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
最近めっきり入荷のなかったバッカンテの良作が久しぶりに入荷いたしました。
19世紀に大変な人気を誇ったモチーフのひとつであるバッカンテ。
一説には社交の場で、その後の予定(酒宴が控えている)を示すために使われたものともいわれ、やはりそうした場に出る身分の者が使っただけあって、当時のレベルからしても非常にハイクオリティなものが多く、イギリス王室に作品を納めていたサウリーニ工房でも盛んに作られておりました。
今回のお品物は、そのサウリーニ工房作に匹敵する名品です。
2年ほど前は大小さまざまなバッカンテが入っておりましたが、ここ最近めっきり見つからなくなってしまい、今回久しぶりの入荷です。
画像をご覧になっていただければわかるとおり、バランスよく配置された構図に整ったギリシャ的な顔立ち、そして良質なバッカンテの条件ともいえる葡萄の描写も素晴らしく、葉脈や葉の裏返り、細やかなうねりと見所十分。
実も一粒一粒を丁寧に彫り出して表現されており、これより上と言える作品は三層の超一流のみといっていいでしょう。
惜しむらくはやや表面にナレがあることで、完品であれば文句なしにミュージアムクオリティとなるところですが、今回はこの表面のナレを考慮しカタログとしております。
貝はカフェオレ色の地に色の良い乳白色が乗るサードニクス。
色のコントラスト自体はまだ褐色部の濃いものがあるものの、中間層がなくパリっと色が分かれているため実際の色差以上にコントラストが良く見えます。
先述の通り表面にはナレがあるもののヘアラインを含むその他の傷みは一切なく、かなり大事に使われてきたことが伺えます。
フレームは9ctゴールド製。
この時代によく見られた覆輪留めの周りに金板を回して装飾を入れたもので、外周には鏨彫りによるアラベスクが入っております。
落下防止用のチェーンも健在で金具も見た目綺麗に残っていますが、現状ではピンがすぐにクラスプから外れてしまうので、実用に供される際はピンをまげてしっかり止まるよう調整する必要があります。