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ジョヴァンニ・アメンドーラ作 ”乗馬練習”
縦:約65mm(カメオ60mm)
横:約52mm(カメオ45mm)
作者:ジョヴァンニ・アメンドーラ
QR:アーティスティッククオリティ
20世紀後半を代表する風景カメオ作家、ジョヴァンニ・アメンドーラ作の入荷です。
ジョヴァンニ・アメンドーラ氏は日本でも非常に人気のある作者で作品も多く見かけますが、その殆どが風景、絵画調のカメオです。
絵画風の構図というのはモダンカメオの特色であり、モダンカメオの創始者にして20世紀カメオ界の巨匠ジョヴァンニ・ノト氏を端としますが、アメンドーラ氏はそのノト氏の直弟子の一人として教えを受けておりました。
極めて優れた彫刻家であったノト氏の流れを受け継いだ作者の多くはノト氏の作風を模倣する形となりましたが、アメンドーラ氏はまさに絵画調カメオの源流から派生しながら独自の作風を確立せしめた屈指の名匠といえます。
また、モチーフには人物よりもむしろ馬を多く彫り、その頻度は出来の良い馬のシェルカメオをみたらアメンドーラ作といってもいいほどです。
現在は"Mastley"ことマッシモ・バルツァーノ氏およびスタニスラオ・エスポジート氏のコンビや方向性が違うもののチーロ・アッカニート氏も良い馬のカメオを作るものの、やはりまだまだ馬のカメオといえばジョヴァンニ・アメンドーラというイメージなのではないでしょうか。
今回のお品物は、アメンドーラ作の定番、馬と犬を描いたカメオです。
本作はジョヴァンニ・アメンドーラ氏の作品としては中間期にあたる80年代中頃の作。
このころサインが筆記体のものからデザイン化されたものに変わってきましたが、本作のサインはご覧のように後期型となっております。
構図もすでに洗練されている感がある一方で木々の描写に関しては珍しいもの。
当ギャラリーで取り扱っている作品の中では”駆け抜ける馬車”にも同様の表現が見られ、そちらを参照すれば年代がわかるようにこれは80年代の一時期にしか使われなかったものです。
色の濃淡の扱いが美しく、もともと絵画的な見せ方が上手いアメンドーラ氏のカメオの中でも特にセピアの絵画のような雰囲気が強い作品に仕上がっており、モチーフの騎手が手に鞭を持たず、愛馬の背を優しく撫でながらゆっくりと闊歩している様子と相まって、とりわけノスタルジックで優し気な空気感を演出しております。
大きさも60mm規格と余裕のあるサイズで、当たりはずれの少ないアメンドーラ作の中でもとりわけよくまとまった作品といえましょう。
貝はカフェオレ色の地に薄い中間層をはさんで白色の層がのったサードニクス。
古いカメオですが状態はよく、6時位置にごく薄いヘアラインが数筋みられるのみで、それ以外の損傷は見受けられません。
このヘアラインも表から見ると白色層の下に隠れるため、表から見た感じでは完品同様です。
フレームはK18製。
80年代の様式で針先カバーのついた風車式のピンキャッチがついております。
ピンに曲がりがあるもののそれ以外は経年を感じさせず、ブローチとしてはほぼ未使用なのではないかと思われます。
横:約52mm(カメオ45mm)
作者:ジョヴァンニ・アメンドーラ
QR:アーティスティッククオリティ
20世紀後半を代表する風景カメオ作家、ジョヴァンニ・アメンドーラ作の入荷です。
ジョヴァンニ・アメンドーラ氏は日本でも非常に人気のある作者で作品も多く見かけますが、その殆どが風景、絵画調のカメオです。
絵画風の構図というのはモダンカメオの特色であり、モダンカメオの創始者にして20世紀カメオ界の巨匠ジョヴァンニ・ノト氏を端としますが、アメンドーラ氏はそのノト氏の直弟子の一人として教えを受けておりました。
極めて優れた彫刻家であったノト氏の流れを受け継いだ作者の多くはノト氏の作風を模倣する形となりましたが、アメンドーラ氏はまさに絵画調カメオの源流から派生しながら独自の作風を確立せしめた屈指の名匠といえます。
また、モチーフには人物よりもむしろ馬を多く彫り、その頻度は出来の良い馬のシェルカメオをみたらアメンドーラ作といってもいいほどです。
現在は"Mastley"ことマッシモ・バルツァーノ氏およびスタニスラオ・エスポジート氏のコンビや方向性が違うもののチーロ・アッカニート氏も良い馬のカメオを作るものの、やはりまだまだ馬のカメオといえばジョヴァンニ・アメンドーラというイメージなのではないでしょうか。
今回のお品物は、アメンドーラ作の定番、馬と犬を描いたカメオです。
本作はジョヴァンニ・アメンドーラ氏の作品としては中間期にあたる80年代中頃の作。
このころサインが筆記体のものからデザイン化されたものに変わってきましたが、本作のサインはご覧のように後期型となっております。
構図もすでに洗練されている感がある一方で木々の描写に関しては珍しいもの。
当ギャラリーで取り扱っている作品の中では”駆け抜ける馬車”にも同様の表現が見られ、そちらを参照すれば年代がわかるようにこれは80年代の一時期にしか使われなかったものです。
色の濃淡の扱いが美しく、もともと絵画的な見せ方が上手いアメンドーラ氏のカメオの中でも特にセピアの絵画のような雰囲気が強い作品に仕上がっており、モチーフの騎手が手に鞭を持たず、愛馬の背を優しく撫でながらゆっくりと闊歩している様子と相まって、とりわけノスタルジックで優し気な空気感を演出しております。
大きさも60mm規格と余裕のあるサイズで、当たりはずれの少ないアメンドーラ作の中でもとりわけよくまとまった作品といえましょう。
貝はカフェオレ色の地に薄い中間層をはさんで白色の層がのったサードニクス。
古いカメオですが状態はよく、6時位置にごく薄いヘアラインが数筋みられるのみで、それ以外の損傷は見受けられません。
このヘアラインも表から見ると白色層の下に隠れるため、表から見た感じでは完品同様です。
フレームはK18製。
80年代の様式で針先カバーのついた風車式のピンキャッチがついております。
ピンに曲がりがあるもののそれ以外は経年を感じさせず、ブローチとしてはほぼ未使用なのではないかと思われます。