Item
ヴィンテージ(1960年頃) ”若きポセイドン”
縦:約45mm(カメオ40mm)
横:約35mm(カメオ30mm)
作者:-(ヴィンテージ)
QR:アーティスティッククオリティ
今回はハイクオリティながら通常のカメオとは毛色がことなる面白い作品が入荷しております。
取り扱う作品に一定のクオリティをもとめる当ギャラリーにおいては、カメオの品質が大幅に低下した1920年代から1980年代までの間の作品は、ほぼジョヴァンニ・ノト作しか取り扱わない状態となっております。
今回は珍しいことに2点の作品が入荷しており、こちらはその中の1点です。
モチーフは面を覆う兜をかぶった青年。
兜にはヒッポカムポスが彫られ、さらに衣には牡牛が彫られていることから、この青年像はポセイドンであると推察されます。
ポセイドンと言えばギリシャ神話における高位の神の一柱、海洋をつかさどる存在で、その力はゼウスにも劣らないと言われるほど。
その姿は古今を問わず髭をはやし威厳に満ちた壮年男性の姿で描かれるのが一般的で、このような姿で描かれるのは極めて珍しいことと思います。
彫りの技術はこの時代としては異様に高い技術と言ってよく、現代の作家はもちろん、19世紀の作者と比較してもそう劣らないものといっていいでしょう。
とりわけ髪の表現は素晴らしく、勢いのある大胆な巻きから背景に溶け込むような繊細な髪先まで、並大抵ではない技術を感じさせるものです。
兜は装飾が少なめながら貝の厚みを巧みに利用し、首筋もポセイドンのがっしりとした体つきを表現するように微妙な凹凸が入れられており、全体的にメリハリのきいた名作といえるでしょう。
また時代が時代だけに作者がだれなのかはっきりしないものの、作者情報だけ分かればその時点でカタログクオリティ以上となるのは確実で、それに伴って大きく時価が上がる可能性を秘めております。
貝はコルネリアン、材としては普遍的なものです。
状態もよく、裏面の上縁付近に数筋のヘアラインが見られる程度で、表から見てわかるような傷みはありません。
また、本作は裏に酸でサインが書かれており、今後の情報収集の過程においてその作者が判明する可能性も高い作品となっております。
フレームは10ctゴールド製。
フレームの様式は20世紀前半のものによく似ています。
しっかりした厚い金板を使ったフレームで造りよく、ブローチ金具、ペンダント金具共に現在でも十分実用に供せるものです。
横:約35mm(カメオ30mm)
作者:-(ヴィンテージ)
QR:アーティスティッククオリティ
今回はハイクオリティながら通常のカメオとは毛色がことなる面白い作品が入荷しております。
取り扱う作品に一定のクオリティをもとめる当ギャラリーにおいては、カメオの品質が大幅に低下した1920年代から1980年代までの間の作品は、ほぼジョヴァンニ・ノト作しか取り扱わない状態となっております。
今回は珍しいことに2点の作品が入荷しており、こちらはその中の1点です。
モチーフは面を覆う兜をかぶった青年。
兜にはヒッポカムポスが彫られ、さらに衣には牡牛が彫られていることから、この青年像はポセイドンであると推察されます。
ポセイドンと言えばギリシャ神話における高位の神の一柱、海洋をつかさどる存在で、その力はゼウスにも劣らないと言われるほど。
その姿は古今を問わず髭をはやし威厳に満ちた壮年男性の姿で描かれるのが一般的で、このような姿で描かれるのは極めて珍しいことと思います。
彫りの技術はこの時代としては異様に高い技術と言ってよく、現代の作家はもちろん、19世紀の作者と比較してもそう劣らないものといっていいでしょう。
とりわけ髪の表現は素晴らしく、勢いのある大胆な巻きから背景に溶け込むような繊細な髪先まで、並大抵ではない技術を感じさせるものです。
兜は装飾が少なめながら貝の厚みを巧みに利用し、首筋もポセイドンのがっしりとした体つきを表現するように微妙な凹凸が入れられており、全体的にメリハリのきいた名作といえるでしょう。
また時代が時代だけに作者がだれなのかはっきりしないものの、作者情報だけ分かればその時点でカタログクオリティ以上となるのは確実で、それに伴って大きく時価が上がる可能性を秘めております。
貝はコルネリアン、材としては普遍的なものです。
状態もよく、裏面の上縁付近に数筋のヘアラインが見られる程度で、表から見てわかるような傷みはありません。
また、本作は裏に酸でサインが書かれており、今後の情報収集の過程においてその作者が判明する可能性も高い作品となっております。
フレームは10ctゴールド製。
フレームの様式は20世紀前半のものによく似ています。
しっかりした厚い金板を使ったフレームで造りよく、ブローチ金具、ペンダント金具共に現在でも十分実用に供せるものです。