Item
ジョヴァンニ・ノト作 ハイクオリティピース ”麗しのマリア像”
縦:約47mm(カメオ40mm)
横:約37mm(カメオ29mm)
作者:ジョヴァンニ・ノト
QR:ミュージアムクオリティ
作者についてのご紹介は、当ギャラリーのメニューよりBLOGをご覧いただき、記事の"作家01.ジョヴァンニ・ノト"をご覧ください。
100年前にカメオの常識を塗り替えた巨匠ジョヴァンニ・ノトのカメオ、そのなかでもクオリティの高い逸品の入荷です。
今回のお品物はノト氏の得意とした聖母像のカメオ、中でも小型のカメオとしては珍しいハイクオリティピース。
聖母像はノト作の中でもよくみられるモチーフのひとつで、当ギャラリーにおいてもいくつか展示しております。
今回のカメオはその中のひとつ、すでにコレクター様の手に渡っている最上級の母子像に次ぐクオリティの一品で、同じくハイクオリティなマリア像のカメオである”聖母のイコン”に並ぶ名品です。
像はノト氏の彫る人物像に典型的な貝の厚みを完璧に活かした立体的なシルエットに同氏の無二の彫刻技術で表現された緻密なディテールが美しく、背景の光輪も絵画的な構図バランスの光る放射状の模様が美しい。
本作をはじめとするノト作のマリア像は20世紀中頃にマリア像のカメオの手本として盛んに模倣され、同様の作品は海外の古物市場において頻繁に見られますが、ノト氏の作品と模倣作とではその出来には雲泥の差があり、顔立ちの美しさ、柔らかく写実的な布の質感、光輪の幾何学的な美しさ、そして優れた全体の構図バランスなどなど、様々な点において比類のない完成度を誇っております。
貝はコルネリアンの殻口付近の色の濃い部分を使用。
裏には酸で書かれたサインがあり、"Apa"と書かれているように見受けられます。
フレームの様式から言ってもどんなに古くても1950年代以降の作品ですが、ノト氏は1947年からジョヴァンニ・アパ工房で美術監督を勤めているので年代的に一致しております。
この工房銘はごく短期間しか使われなかったと思われ、同年代の他の作品では無銘であるのが普通なため、コレクション要素の高い作品でもあります。
ヘアラインはコルネリアンに典型的な12時方向から9時方向にかけて出るものがわずかにみられるも、裏から強い光を当てても視認が困難なほどで、ほぼ無傷と言っていい極上の状態となっております。
フレームはおそらくバーメイル(銀地に金貼り)で、非常に珍しい当時のオリジナル。
先に展示しております名品”聖母のイコン”はアンティークのフレームの合わせでしたが、本作はブローチピン、バチカンまで含めて完全に残っており、この点においても評価を高める逸品となっております。
横:約37mm(カメオ29mm)
作者:ジョヴァンニ・ノト
QR:ミュージアムクオリティ
作者についてのご紹介は、当ギャラリーのメニューよりBLOGをご覧いただき、記事の"作家01.ジョヴァンニ・ノト"をご覧ください。
100年前にカメオの常識を塗り替えた巨匠ジョヴァンニ・ノトのカメオ、そのなかでもクオリティの高い逸品の入荷です。
今回のお品物はノト氏の得意とした聖母像のカメオ、中でも小型のカメオとしては珍しいハイクオリティピース。
聖母像はノト作の中でもよくみられるモチーフのひとつで、当ギャラリーにおいてもいくつか展示しております。
今回のカメオはその中のひとつ、すでにコレクター様の手に渡っている最上級の母子像に次ぐクオリティの一品で、同じくハイクオリティなマリア像のカメオである”聖母のイコン”に並ぶ名品です。
像はノト氏の彫る人物像に典型的な貝の厚みを完璧に活かした立体的なシルエットに同氏の無二の彫刻技術で表現された緻密なディテールが美しく、背景の光輪も絵画的な構図バランスの光る放射状の模様が美しい。
本作をはじめとするノト作のマリア像は20世紀中頃にマリア像のカメオの手本として盛んに模倣され、同様の作品は海外の古物市場において頻繁に見られますが、ノト氏の作品と模倣作とではその出来には雲泥の差があり、顔立ちの美しさ、柔らかく写実的な布の質感、光輪の幾何学的な美しさ、そして優れた全体の構図バランスなどなど、様々な点において比類のない完成度を誇っております。
貝はコルネリアンの殻口付近の色の濃い部分を使用。
裏には酸で書かれたサインがあり、"Apa"と書かれているように見受けられます。
フレームの様式から言ってもどんなに古くても1950年代以降の作品ですが、ノト氏は1947年からジョヴァンニ・アパ工房で美術監督を勤めているので年代的に一致しております。
この工房銘はごく短期間しか使われなかったと思われ、同年代の他の作品では無銘であるのが普通なため、コレクション要素の高い作品でもあります。
ヘアラインはコルネリアンに典型的な12時方向から9時方向にかけて出るものがわずかにみられるも、裏から強い光を当てても視認が困難なほどで、ほぼ無傷と言っていい極上の状態となっております。
フレームはおそらくバーメイル(銀地に金貼り)で、非常に珍しい当時のオリジナル。
先に展示しております名品”聖母のイコン”はアンティークのフレームの合わせでしたが、本作はブローチピン、バチカンまで含めて完全に残っており、この点においても評価を高める逸品となっております。