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マリアーノ・アキート作 ”薔薇の夢”
縦:約60mm
横:約45mm
作者:マリアーノ・アキート
QR:アーティスティッククオリティ
いまやモダンカメオ界の古老のひとり、マリアーノ・アキート作の大判カメオの入荷です。
カメオ彫刻家の中でも老齢のうちにはいるアキート氏。
現在70代もなかばに差し掛かっておりますが、まだまだ現役で新作を多数発表しており、さらなる評価を積み重ねている熟練の巨匠です。
作風としては女性のプロフィールや動物・花を得意とし、とりわけプロフィールについてはシェルカメオを見慣れた人であればサインを見るまでもなくそれとわかる独特の味があり、中期型以降のもつ生命感は素晴らしいものがあります。
さらに後期型になると髪の彫りが一変し、そのアキート氏特有の高くメリハリのある彫りを十分に活かした印象的な巻き毛の美しさは数あるカメオの風合いの中でも屈指のものでしょう。
近年は息子のエミリアーノ氏もカメオ作家として名を挙げはじめ、名工”アキート”の名がさらに後代へ引き継がれてゆくことが期待されております。
本作はアキート作後期型、幽玄な雰囲気も漂うアキート氏らしいです。
大雑把に分けて3つのパターンに分かれるアキート作のカメオ。
当ギャラリーでは前期、中期、後期で分けており、後期のものの方が厚みのある雰囲気で、飛躍的に質が向上すると評しております。
今回の作品はその後期型のアキート作です。
後年の作品は顔つきが初期型よりも目が少し大きめになり、髪の彫り方も一変、そしてアキート作の最大の特徴として、白色層を他よりやや深めに彫り、淡色を取り入れて背景に溶け込むような幽玄な雰囲気を醸し出すようになります。
もちろん後期型の本作はそれらの特徴をそなえ、彫り筋の深いくっきりした陰影と微妙な色の見事なコントラスト、それに背景にも薄っすらと白色層を残し、色の使い方で言えばフランコ・スカーラ作にも近い雰囲気があり、一般的な人物カメオとは一線を画したどこか夢の中のような印象を与える逸品となっております。
貝はアキート氏の好む濃い下地に透明感のある白色のサードニクスで、地色はカフェオレ色。
褐色部にはヘアラインは見当たりませんが、白色部、画面の下半分に数筋ヘアラインが散在しており、強い光を当ててよく観察しなければわからないものではあるのですが、これにより後期型のアキート作としては価格を抑えめにしております。
フレームはK18ホワイトゴールド。
ゴールドは実はプラチナよりも価値が高く、そのなかでもホワイトゴールドはイエローゴールドよりも価値が高いことで、宝飾品用の貴金属としては最も価値の高いものですが、本作はそのホワイトゴールドをふんだんに使ったフレームとなります。
右下には金板とワイヤーを使って作られた花と蔓葉、側面の金板も幅広く、ピンを乗せたブリッジもかなり幅を持たせてあり、歪み防止の裏当てにカメオ下向き防止の金具など、妥協のない作りとなっております。
横:約45mm
作者:マリアーノ・アキート
QR:アーティスティッククオリティ
いまやモダンカメオ界の古老のひとり、マリアーノ・アキート作の大判カメオの入荷です。
カメオ彫刻家の中でも老齢のうちにはいるアキート氏。
現在70代もなかばに差し掛かっておりますが、まだまだ現役で新作を多数発表しており、さらなる評価を積み重ねている熟練の巨匠です。
作風としては女性のプロフィールや動物・花を得意とし、とりわけプロフィールについてはシェルカメオを見慣れた人であればサインを見るまでもなくそれとわかる独特の味があり、中期型以降のもつ生命感は素晴らしいものがあります。
さらに後期型になると髪の彫りが一変し、そのアキート氏特有の高くメリハリのある彫りを十分に活かした印象的な巻き毛の美しさは数あるカメオの風合いの中でも屈指のものでしょう。
近年は息子のエミリアーノ氏もカメオ作家として名を挙げはじめ、名工”アキート”の名がさらに後代へ引き継がれてゆくことが期待されております。
本作はアキート作後期型、幽玄な雰囲気も漂うアキート氏らしいです。
大雑把に分けて3つのパターンに分かれるアキート作のカメオ。
当ギャラリーでは前期、中期、後期で分けており、後期のものの方が厚みのある雰囲気で、飛躍的に質が向上すると評しております。
今回の作品はその後期型のアキート作です。
後年の作品は顔つきが初期型よりも目が少し大きめになり、髪の彫り方も一変、そしてアキート作の最大の特徴として、白色層を他よりやや深めに彫り、淡色を取り入れて背景に溶け込むような幽玄な雰囲気を醸し出すようになります。
もちろん後期型の本作はそれらの特徴をそなえ、彫り筋の深いくっきりした陰影と微妙な色の見事なコントラスト、それに背景にも薄っすらと白色層を残し、色の使い方で言えばフランコ・スカーラ作にも近い雰囲気があり、一般的な人物カメオとは一線を画したどこか夢の中のような印象を与える逸品となっております。
貝はアキート氏の好む濃い下地に透明感のある白色のサードニクスで、地色はカフェオレ色。
褐色部にはヘアラインは見当たりませんが、白色部、画面の下半分に数筋ヘアラインが散在しており、強い光を当ててよく観察しなければわからないものではあるのですが、これにより後期型のアキート作としては価格を抑えめにしております。
フレームはK18ホワイトゴールド。
ゴールドは実はプラチナよりも価値が高く、そのなかでもホワイトゴールドはイエローゴールドよりも価値が高いことで、宝飾品用の貴金属としては最も価値の高いものですが、本作はそのホワイトゴールドをふんだんに使ったフレームとなります。
右下には金板とワイヤーを使って作られた花と蔓葉、側面の金板も幅広く、ピンを乗せたブリッジもかなり幅を持たせてあり、歪み防止の裏当てにカメオ下向き防止の金具など、妥協のない作りとなっております。