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チーロ・アッカニート作 ”メデューサ”
縦:約52mm(カメオ45mm)
横:約45mm(カメオ36mm)
作者:チーロ・アッカニート
QR:エクストラクオリティ+
チーロ・アッカニート氏は79年生まれの、名前の知られるカメオ作者としては最も若い作者のひとりです。
代々彫刻家として生計を立ててきたアッカニート家の生まれで、自身もトッレ・デル・グレーコの芸術学校とナポリの芸術学院で修学し、彫刻家の道へ進みました。
彫刻家の出というのもあるのか、カメオ作家の中でもとりわけ彫刻色の強いジョヴァンニ・トゥルコ氏に弟子入りしてその技術を磨いたと言われておりますが、その作風は既に独自性を強く発揮しており、貝の凹凸のみならず色合いも巧妙に扱うすべを身に着け、現在最も積極的に制作に打ち込む作者のひとりとして知られております。
多作家でありながら決してその作品は粗雑ではなく、高い評価を集める作品を多数発表しており、今後ますますその名を挙げてくるであろう作家の筆頭でありましょう。
今回のお品物は19世紀より現在に至るまで好んで描かれる古典的な題材のひとつであるメデューサ。
頭に生えた羽と伏せた瞼は伝統的ながら、19世紀には首に巻くように描かれるのみであった蛇がいたるところに首を伸ばし、また背景にも薄く模様を彫り込むなど、アンティークのカメオを彷彿とさせる雰囲気を残しながらも現代のカメオらしい作品として昇華させております。
作家紹介の項で述べましたようにアッカニート氏の作品は高価なものが良く目立つ一方、実は50mmから60mmといったスタンダードサイズの作品はリーズナブルな価格設定になっているのですが、それでも手を抜かない丁寧な造りであるのは、実際に作品をご覧になっていただければわかるかと思います。
なお、アッカニート氏のコマーシャルピース(商業用作品)は早馬、最後の晩餐などひとつのモチーフでたくさん作品を作ることが知られており、メデューサもいくつか作例が知られておりますが、ぱっと見た感じ同じような作品に見える前述2つに対してメデューサはバリエーションが多く、本作も他のメデューサとは異なるデザインとなっており、同氏のコマーシャルピースとしては独自性も楽しめる一品となっております。
貝はコーヒー色にやや透明感のある白色の美しいサードニクス。
ヘアラインは0時、5時半、9時位置に光に透かしてようやくわかる程度のものがありますが、画像のとおり背景はほとんど白色層を残しているので、表から順光でみて分かるということはまずないでしょう。
アッカニート氏のサイン及び作品タイトルの”Medusa”は作品裏面に彫刻されおります。
フレームはK18ホワイトゴールドで、周囲にリーフの装飾を施したものがついております。
ゴールドは実はプラチナよりも価値が高く、そのなかでもホワイトゴールドはイエローゴールドよりも価値が高いことで、宝飾品用の貴金属としては最も価値の高いものですが、本作はそのホワイトゴールドをふんだんに使ったフレームとなります。
ブローチ金具は鉄砲式、ペンダント金具はDカン式がついており、2つの用途で使用可能です。
横:約45mm(カメオ36mm)
作者:チーロ・アッカニート
QR:エクストラクオリティ+
チーロ・アッカニート氏は79年生まれの、名前の知られるカメオ作者としては最も若い作者のひとりです。
代々彫刻家として生計を立ててきたアッカニート家の生まれで、自身もトッレ・デル・グレーコの芸術学校とナポリの芸術学院で修学し、彫刻家の道へ進みました。
彫刻家の出というのもあるのか、カメオ作家の中でもとりわけ彫刻色の強いジョヴァンニ・トゥルコ氏に弟子入りしてその技術を磨いたと言われておりますが、その作風は既に独自性を強く発揮しており、貝の凹凸のみならず色合いも巧妙に扱うすべを身に着け、現在最も積極的に制作に打ち込む作者のひとりとして知られております。
多作家でありながら決してその作品は粗雑ではなく、高い評価を集める作品を多数発表しており、今後ますますその名を挙げてくるであろう作家の筆頭でありましょう。
今回のお品物は19世紀より現在に至るまで好んで描かれる古典的な題材のひとつであるメデューサ。
頭に生えた羽と伏せた瞼は伝統的ながら、19世紀には首に巻くように描かれるのみであった蛇がいたるところに首を伸ばし、また背景にも薄く模様を彫り込むなど、アンティークのカメオを彷彿とさせる雰囲気を残しながらも現代のカメオらしい作品として昇華させております。
作家紹介の項で述べましたようにアッカニート氏の作品は高価なものが良く目立つ一方、実は50mmから60mmといったスタンダードサイズの作品はリーズナブルな価格設定になっているのですが、それでも手を抜かない丁寧な造りであるのは、実際に作品をご覧になっていただければわかるかと思います。
なお、アッカニート氏のコマーシャルピース(商業用作品)は早馬、最後の晩餐などひとつのモチーフでたくさん作品を作ることが知られており、メデューサもいくつか作例が知られておりますが、ぱっと見た感じ同じような作品に見える前述2つに対してメデューサはバリエーションが多く、本作も他のメデューサとは異なるデザインとなっており、同氏のコマーシャルピースとしては独自性も楽しめる一品となっております。
貝はコーヒー色にやや透明感のある白色の美しいサードニクス。
ヘアラインは0時、5時半、9時位置に光に透かしてようやくわかる程度のものがありますが、画像のとおり背景はほとんど白色層を残しているので、表から順光でみて分かるということはまずないでしょう。
アッカニート氏のサイン及び作品タイトルの”Medusa”は作品裏面に彫刻されおります。
フレームはK18ホワイトゴールドで、周囲にリーフの装飾を施したものがついております。
ゴールドは実はプラチナよりも価値が高く、そのなかでもホワイトゴールドはイエローゴールドよりも価値が高いことで、宝飾品用の貴金属としては最も価値の高いものですが、本作はそのホワイトゴールドをふんだんに使ったフレームとなります。
ブローチ金具は鉄砲式、ペンダント金具はDカン式がついており、2つの用途で使用可能です。