Item
ジェンナーロ・ガロファロ作 ”郷愁”
縦:約50mm
横:約50mm
作者:ジェンナーロ・ガロファロ
QR:エクストラクオリティ+
世界に名高い超一流のシェルカメオ職人、ジェンナーロ・ガロファロ作の円形カメオの入荷です。
ジェンナーロ・ガロファロ氏はモダンカメオの先駆けとなった作者の1人で、存命中のカメオ作者としては最高に位置する職人です。
アンティークカメオとモダンカメオの違いはなにも時代だけではなく、アンティークはあくまでも彫刻的表現が追求されるのに対してモダンは彫刻と絵画の中間的な表現がなされるところが特徴で、この構図的特徴を人物図で世に示して見せたのがジェンナーロ・ガロファロ氏です。(モダンカメオそのものはジョヴァンニ・ノト氏を端とするが、ノト作の人物図に背景に風景を描いたものは無い)
ガロファロ氏のカメオは人物像の位置が低めにあることが多く、人物を描き空いたところに背景を描くのではなく、最初から人物と背景とが一体になった画面を描く、明らかに絵画的構図の取り方をしているのが他の作者に類を見ない特徴といえ、現在のモダンカメオの源流はジョヴァンニ・ノト氏が作り出したモチーフとジェンナーロ・ガロファロ氏が作り出した構図概念にあると言っていいでしょう。
さて、今回のお品物はガロファロ作の中では比較的数のすくない真円形のカメオ。
モチーフは若い娘と花を摘む婦人の像で、どことなく背景は娘の意識の中、故郷の地の湖畔で花を集める母を思う様子のように思えます。
構図に関しましてはガロファロ氏の”G.G.”銘のカメオに典型的な布状の枠をとったポートレートで、カメオにそれなりの投資をなさる愛好家の方にはもはや多くを語る必要もないかと思いますが、一応特筆すべき点としては、縦50mmの規格では横が38mmとなり、この布状の枠のある前期型のポートレートでは枠内の画面が小さく狭苦しい感じになりがちなところ、本作は真円形で横も50mmとっているため余裕がしっかりあること、また横の広い画面では楕円形でそのまま画面が大きくなるものより構図の取り方が難しくなるのですが、本作は人物の配置もバランスよく、また山や雲といった部分の色乗りも良くて空白の多すぎない画面に仕上がっております。
また背景に人物を配するのには画面に横の広さが必要で、楕円形のものではほぼ見られず円形のものの中の一部ですので、全体的に数が少ない構図といえるでしょう。
貝はコーヒー色の地にやや厚めの中間層をもったサードニクス。
90年半ば以降のガロファロ作は貝の質が良いものが多く、本作も品質のいい貝を使っております。
状態は完璧で、褐色部・白色部共にヘアラインや欠けなどない完品となっております。
横:約50mm
作者:ジェンナーロ・ガロファロ
QR:エクストラクオリティ+
世界に名高い超一流のシェルカメオ職人、ジェンナーロ・ガロファロ作の円形カメオの入荷です。
ジェンナーロ・ガロファロ氏はモダンカメオの先駆けとなった作者の1人で、存命中のカメオ作者としては最高に位置する職人です。
アンティークカメオとモダンカメオの違いはなにも時代だけではなく、アンティークはあくまでも彫刻的表現が追求されるのに対してモダンは彫刻と絵画の中間的な表現がなされるところが特徴で、この構図的特徴を人物図で世に示して見せたのがジェンナーロ・ガロファロ氏です。(モダンカメオそのものはジョヴァンニ・ノト氏を端とするが、ノト作の人物図に背景に風景を描いたものは無い)
ガロファロ氏のカメオは人物像の位置が低めにあることが多く、人物を描き空いたところに背景を描くのではなく、最初から人物と背景とが一体になった画面を描く、明らかに絵画的構図の取り方をしているのが他の作者に類を見ない特徴といえ、現在のモダンカメオの源流はジョヴァンニ・ノト氏が作り出したモチーフとジェンナーロ・ガロファロ氏が作り出した構図概念にあると言っていいでしょう。
さて、今回のお品物はガロファロ作の中では比較的数のすくない真円形のカメオ。
モチーフは若い娘と花を摘む婦人の像で、どことなく背景は娘の意識の中、故郷の地の湖畔で花を集める母を思う様子のように思えます。
構図に関しましてはガロファロ氏の”G.G.”銘のカメオに典型的な布状の枠をとったポートレートで、カメオにそれなりの投資をなさる愛好家の方にはもはや多くを語る必要もないかと思いますが、一応特筆すべき点としては、縦50mmの規格では横が38mmとなり、この布状の枠のある前期型のポートレートでは枠内の画面が小さく狭苦しい感じになりがちなところ、本作は真円形で横も50mmとっているため余裕がしっかりあること、また横の広い画面では楕円形でそのまま画面が大きくなるものより構図の取り方が難しくなるのですが、本作は人物の配置もバランスよく、また山や雲といった部分の色乗りも良くて空白の多すぎない画面に仕上がっております。
また背景に人物を配するのには画面に横の広さが必要で、楕円形のものではほぼ見られず円形のものの中の一部ですので、全体的に数が少ない構図といえるでしょう。
貝はコーヒー色の地にやや厚めの中間層をもったサードニクス。
90年半ば以降のガロファロ作は貝の質が良いものが多く、本作も品質のいい貝を使っております。
状態は完璧で、褐色部・白色部共にヘアラインや欠けなどない完品となっております。