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ラファエレ・ペルニーチェ作 希少作品 ”バッカンテ”
縦:約38mm
横:約37mm
作者:ラファエレ・ペルニーチェ
QR:アーティスティッククオリティ
日本においてカメオの流通が始まった当初より名匠として知られるラファエレ・ペルニーチェ作の新作カメオの入荷です。
日本にカメオが紹介された当初から高い人気を誇る職人であるペルニーチェ兄弟、その弟がラファエレ・ペルニーチェ氏です。
かつて兄弟で共同の名義を使っていた頃より作られてきたペルニーチェスタイルとも呼ばれる清廉な雰囲気の漂う女性の横顔をモチーフとしたカメオは、モダンカメオの代名詞的存在としてよく知られるところとなりました。
共同名義のころよりどちらが作った作品なのかは察しが付く細かな違いがありましたが、アニエロ氏と工房を分けて独立してからは独自の作風をさらに進歩させ、比較的シンプルで上品な感じのあるアニエロ氏作に対して、装飾が多く華やかな感じのある作品を発表して人気を博しております。
中でも”La Torre”のサインのあるものはラファエレ氏自身が傑作と認めたものに入れられる特殊銘であり、価格はルースでも20万円を切ることは無いというカメオ全体においても最高級の品となります。
今回のお品物はラファエレ氏の最高ラインLa Torreにも匹敵する貴重な小型名品です。
つい最近になってラファエレ・ペルニーチェ工房と取引を開始する機会に恵まれ、その最初の取引で買い付けたのが本作。
小型ながらに素晴らしい出来の良さにピンときて、この大きさでありながらレギュラーサイズの並品の倍というLa Torreラインと同等の価格でしたが迷わず買い付けてきました。
サイン表記は通常のR.Perniceですがラファエレ氏による評価は間違いなくLa Torreに匹敵し、当然ながらその品質も並品の上を行くものとなっております。
モチーフは人気のバッカンテ、そして本モチーフにおいて好まれる三層彫り仕上げが目を引く逸品です。
もちろん彫りにおいても優れているのは画像をご覧になっていただければお分かりのとおり、褐色の背景に散る細やかな髪先、しっかりとした影を落としコントラストを強調した輪郭、そしてラファエレ氏特有の清廉さにみちた横顔と見どころが豊富です。
ちなみにLaTorreは基本的には小型の作品には適用されないことが多く(実際私は小型のLa Torreは1例しか知らない)大判は使用する機会が限られてくるので、使いやすい小型でありなおかつ上級ラインの本作は、その分輪をかけて珍しいものいえましょう。
貝はサードニクスシェルの外唇部、上層には淡黄色と黒色の縞模様が乗り、その下に通常の白色、さらにその下にコーヒー色の下層が並ぶ上質なものを使用しております。
さすがに貝の状態もいいものを選んで使っており、すべての層においてヘアライン無し、また工房直送の新品ですので欠けなどの保管・経年の傷もない完品となっております。
フレームは自作の銀製、品位は950と925。
19世紀に多くみられたケース型のフレームを模したものですが、ブローチ金具は鉄砲式で下向き防止の金具も備え、機能は現代の商用品と同等のものを与えてあります。
銀地金から手作業で作り上げたものであることと、必要以上の手間を省くことでコストを下げつつ実用品として十分な強度と機能を持たせることを主目的としたものですので、ロウ付け跡や銀特有の火ムラがありすこし見た目は劣りますが、実用性は確かです。
※新作カメオは時価の半額を基準として価格を決定している古物と比べ多少割高となっております。(それでも一般的な時価は超えないよう調整しております)
もちろん買い付けの価格も古物市場の同等品を購入するより高額ではありますが、そもそも古物の取引では現職のカメオ彫刻師たちには1ユーロの利益にもならないことから、当ギャラリーでは現職作家たちへの、そしてカメオ文化の継承を支援するという観点をもって、積極的に作家本人から作品の買い付けを行っております。
当然、こうした当ギャラリーの売り上げはさらなる現職作家たちからの作品買い付けへ充てていきますので、古物と比べて割高になる点は、カメオ文化の将来への投資としてご理解いただければと思います。
横:約37mm
作者:ラファエレ・ペルニーチェ
QR:アーティスティッククオリティ
日本においてカメオの流通が始まった当初より名匠として知られるラファエレ・ペルニーチェ作の新作カメオの入荷です。
日本にカメオが紹介された当初から高い人気を誇る職人であるペルニーチェ兄弟、その弟がラファエレ・ペルニーチェ氏です。
かつて兄弟で共同の名義を使っていた頃より作られてきたペルニーチェスタイルとも呼ばれる清廉な雰囲気の漂う女性の横顔をモチーフとしたカメオは、モダンカメオの代名詞的存在としてよく知られるところとなりました。
共同名義のころよりどちらが作った作品なのかは察しが付く細かな違いがありましたが、アニエロ氏と工房を分けて独立してからは独自の作風をさらに進歩させ、比較的シンプルで上品な感じのあるアニエロ氏作に対して、装飾が多く華やかな感じのある作品を発表して人気を博しております。
中でも”La Torre”のサインのあるものはラファエレ氏自身が傑作と認めたものに入れられる特殊銘であり、価格はルースでも20万円を切ることは無いというカメオ全体においても最高級の品となります。
今回のお品物はラファエレ氏の最高ラインLa Torreにも匹敵する貴重な小型名品です。
つい最近になってラファエレ・ペルニーチェ工房と取引を開始する機会に恵まれ、その最初の取引で買い付けたのが本作。
小型ながらに素晴らしい出来の良さにピンときて、この大きさでありながらレギュラーサイズの並品の倍というLa Torreラインと同等の価格でしたが迷わず買い付けてきました。
サイン表記は通常のR.Perniceですがラファエレ氏による評価は間違いなくLa Torreに匹敵し、当然ながらその品質も並品の上を行くものとなっております。
モチーフは人気のバッカンテ、そして本モチーフにおいて好まれる三層彫り仕上げが目を引く逸品です。
もちろん彫りにおいても優れているのは画像をご覧になっていただければお分かりのとおり、褐色の背景に散る細やかな髪先、しっかりとした影を落としコントラストを強調した輪郭、そしてラファエレ氏特有の清廉さにみちた横顔と見どころが豊富です。
ちなみにLaTorreは基本的には小型の作品には適用されないことが多く(実際私は小型のLa Torreは1例しか知らない)大判は使用する機会が限られてくるので、使いやすい小型でありなおかつ上級ラインの本作は、その分輪をかけて珍しいものいえましょう。
貝はサードニクスシェルの外唇部、上層には淡黄色と黒色の縞模様が乗り、その下に通常の白色、さらにその下にコーヒー色の下層が並ぶ上質なものを使用しております。
さすがに貝の状態もいいものを選んで使っており、すべての層においてヘアライン無し、また工房直送の新品ですので欠けなどの保管・経年の傷もない完品となっております。
フレームは自作の銀製、品位は950と925。
19世紀に多くみられたケース型のフレームを模したものですが、ブローチ金具は鉄砲式で下向き防止の金具も備え、機能は現代の商用品と同等のものを与えてあります。
銀地金から手作業で作り上げたものであることと、必要以上の手間を省くことでコストを下げつつ実用品として十分な強度と機能を持たせることを主目的としたものですので、ロウ付け跡や銀特有の火ムラがありすこし見た目は劣りますが、実用性は確かです。
※新作カメオは時価の半額を基準として価格を決定している古物と比べ多少割高となっております。(それでも一般的な時価は超えないよう調整しております)
もちろん買い付けの価格も古物市場の同等品を購入するより高額ではありますが、そもそも古物の取引では現職のカメオ彫刻師たちには1ユーロの利益にもならないことから、当ギャラリーでは現職作家たちへの、そしてカメオ文化の継承を支援するという観点をもって、積極的に作家本人から作品の買い付けを行っております。
当然、こうした当ギャラリーの売り上げはさらなる現職作家たちからの作品買い付けへ充てていきますので、古物と比べて割高になる点は、カメオ文化の将来への投資としてご理解いただければと思います。