Item
アンティーク(推定1900年頃) ”受胎告知”
縦:約58mm(カメオ54mm)
横:約48mm(カメオ44mm)
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
アメリカよりちょっと珍しいハイクオリティなアンティークカメオの入荷です。
日本のカメオの歴史は浅く、1980年代ごろからの流通となっており、それより古いものはあまり見かける機会がありません。
たまに見かけるものも質がいいとは言えないものが大半を占め、アンティークカメオが豊富に残る海外市場においてでもただ古いだけ、またフレームがそれなりの出来でもカメオそのものが二流三流というものが多く、カメオそのものが素晴らしいものはやはり高値で取引されております。
今回のお品物はアーティスティッククオリティのなかでもレベルが高めとなるガブリエルのカメオです。
アンティークカメオとモダンカメオの大きな違いのひとつに、モチーフの傾向があります。
1800年代はイギリスを中心に、そして1940年頃から1960年頃のモダンカメオの時代はアメリカを中心に流行したカメオ。
さらに時が下り1980年代より現在にいたるモダンカメオの時代は日本がその流通の主流となっております。
この市場の移り変わりでの顧客の需要の変化にこたえる形でカメオのモチーフは主流となるものが変わっており、アンティークではキリスト教の色の濃い作品も多くみられるも、現在は宗教色の濃い作品は少なくなってきました。
今回の作品はそうした面からみてもアンティーク色の強い一品、ガブリエルの受胎告知をモチーフとしたカメオです。
貝の瘤をつかった厚みのある巻き髪に整った顔立ち、ブローチを中心に広がる立体的な服のひだ、そしてなにより羽毛のひとつひとつまで描かれた画面両端に広がる天使の翼と、アンティークのカメオの中でもひときわレベルの高い作品で、さらに写真ではわかりにくいのですが、ガブリエルの目には黒目もはいっていて、繊細な描写を可能とする作者の技量の高さが詰まった逸品です。
また、白色部がきれいなので一見サードニクスに見えますが貝はコルネリアンで、貝のコントラストの淡さをマイナスに感じさせない、頭や腕を始めとしたガブリエル像のはっきりした陰影がさりげなくもはっきりとその彫刻としての完成度を物語っており、安定感のある構図とあいまって画面を持った彫刻であるカメオというものを高いレベルで完成させております。
先述のように現代の作品ではめったに見られない宗教色のある天使像のカメオは、日本では手に入れる機会の少ない(海外でもこのレベルとなるとあまり見かけませんが)作品ですので、気に入られた方はぜひコレクションへの追加をご検討ください。
貝はやや淡色なコルネリアン。
色の濃いコルネリアンであれば白色部も薄橙色に色づくところ、本作は淡色であるがゆえに像にも色乗りが薄く、一見サードニクスかと思うような白色をしております。
状態は極めて良好。
ヘアラインは0時位置から1時位置にかけて極々薄いものが数筋と、11時位置に縦に一筋あるのみ、摩耗は髪の毛を見る限りわずかに感じられるも、全体的にみればほぼ摩耗のないじょうたいで、目立つ傷みが一切みられない完品と言っていい状態です。
フレームは無刻印ながら14ctとテスト済で、フレームとは別パーツとして14K刻印入りの開閉式バチカンが付属します。
留め具はバネのないカニカン型で、針の長さも十分にありしっかり留まってくれます。
横:約48mm(カメオ44mm)
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
アメリカよりちょっと珍しいハイクオリティなアンティークカメオの入荷です。
日本のカメオの歴史は浅く、1980年代ごろからの流通となっており、それより古いものはあまり見かける機会がありません。
たまに見かけるものも質がいいとは言えないものが大半を占め、アンティークカメオが豊富に残る海外市場においてでもただ古いだけ、またフレームがそれなりの出来でもカメオそのものが二流三流というものが多く、カメオそのものが素晴らしいものはやはり高値で取引されております。
今回のお品物はアーティスティッククオリティのなかでもレベルが高めとなるガブリエルのカメオです。
アンティークカメオとモダンカメオの大きな違いのひとつに、モチーフの傾向があります。
1800年代はイギリスを中心に、そして1940年頃から1960年頃のモダンカメオの時代はアメリカを中心に流行したカメオ。
さらに時が下り1980年代より現在にいたるモダンカメオの時代は日本がその流通の主流となっております。
この市場の移り変わりでの顧客の需要の変化にこたえる形でカメオのモチーフは主流となるものが変わっており、アンティークではキリスト教の色の濃い作品も多くみられるも、現在は宗教色の濃い作品は少なくなってきました。
今回の作品はそうした面からみてもアンティーク色の強い一品、ガブリエルの受胎告知をモチーフとしたカメオです。
貝の瘤をつかった厚みのある巻き髪に整った顔立ち、ブローチを中心に広がる立体的な服のひだ、そしてなにより羽毛のひとつひとつまで描かれた画面両端に広がる天使の翼と、アンティークのカメオの中でもひときわレベルの高い作品で、さらに写真ではわかりにくいのですが、ガブリエルの目には黒目もはいっていて、繊細な描写を可能とする作者の技量の高さが詰まった逸品です。
また、白色部がきれいなので一見サードニクスに見えますが貝はコルネリアンで、貝のコントラストの淡さをマイナスに感じさせない、頭や腕を始めとしたガブリエル像のはっきりした陰影がさりげなくもはっきりとその彫刻としての完成度を物語っており、安定感のある構図とあいまって画面を持った彫刻であるカメオというものを高いレベルで完成させております。
先述のように現代の作品ではめったに見られない宗教色のある天使像のカメオは、日本では手に入れる機会の少ない(海外でもこのレベルとなるとあまり見かけませんが)作品ですので、気に入られた方はぜひコレクションへの追加をご検討ください。
貝はやや淡色なコルネリアン。
色の濃いコルネリアンであれば白色部も薄橙色に色づくところ、本作は淡色であるがゆえに像にも色乗りが薄く、一見サードニクスかと思うような白色をしております。
状態は極めて良好。
ヘアラインは0時位置から1時位置にかけて極々薄いものが数筋と、11時位置に縦に一筋あるのみ、摩耗は髪の毛を見る限りわずかに感じられるも、全体的にみればほぼ摩耗のないじょうたいで、目立つ傷みが一切みられない完品と言っていい状態です。
フレームは無刻印ながら14ctとテスト済で、フレームとは別パーツとして14K刻印入りの開閉式バチカンが付属します。
留め具はバネのないカニカン型で、針の長さも十分にありしっかり留まってくれます。