Item
ジョヴァンニ・ノト作 大判アートピース ”微笑と羽扇”
縦:約60mm(カメオ57mm)
横:約46mm(カメオ42mm)
作者:ジョヴァンニ・ノト
QR:ミュージアムクオリティ
作者についてのご紹介は、当ギャラリーのメニューよりBLOGをご覧いただき、記事の"作家01.ジョヴァンニ・ノト"をご覧ください。
今回のお品物はノト作のなかでも数の少ない正面顔のカメオ、さらに50mmを超える作品の少ないノト作の中ではかなり大きな57mmのカメオです。
ノト作にあるサインには2パターンあり、通常の人物カメオとアートピースで分けられる傾向にあります。
本作は人物カメオでありながらアートピースのサインが入ったものです。
カメオ全体から見ても圧倒的に数の少ない正面顔のカメオはノト作においてもそう多いものでなく、現物の取り扱いはノトコレクションに力を入れている当ギャラリーにおきましても初となります。
殆どの作者は横顔、風景、そして正面とあるうち、どれか一つを得意とするものですが、ノト氏はあらゆるタイプのカメオを圧倒的な品質で仕上げることができました。
本作も見ての通り、正面顔を彫る現在の一流の作者たちの作さえ圧倒する品質の正面顔のカメオで、装飾の少ないデザインながらに鑑賞性の極めて高い逸品となっております。
ノト氏のアートピースにおいて特徴的な背景に溶け込んでいくような、また細部にも手を抜かず描写を追求していく繊細な彫りや貝の厚みを十分に活かした像の取り方は本作においても見事の一言で、前者は襟足やリボン、そして後者では頭に飾った花の花弁の1枚1枚に羽扇の羽毛の線まで描かれており、もちろんその顔の上品さや全体の構図バランスの良さも相まって素晴らしい仕上がりです。
貝はコーヒー色に綺麗な白色ののったサードニクス。
こうした貝の瘤を利用したカメオの場合、貝の瘤の内部にみられることがある淡褐色が目立つものも散見されますが、本作はそのあたりも余計な色交じりの無い美しい白一色の像です。
状態も良く、画面3時位置に3筋あるヘアラインのうち一つがやや強めであるものの外観を損なうほどでなく、それ以外では11時位置にも1筋ごくうっすらとしたものがあるのみ。
表面では高い鼻や画面下部のチェーンといった損耗しやすい部位も完全に残っており、白色部のヘアラインも見られない完全な状態を保っております。
フレームは14ctで、アパの様式に近いものでイタリア本国製です。
見た感じでは1970年代頃のもののようで、ノト氏作品の中でも晩年にあたる作品であることがわかります。
正面顔は凹凸が非常の大きいので写真を撮るのが難しいカメオとなります。
なるべくカメオの彫りがわかりやすいように撮影するよう心がけておりますが、本作は写真では十分にその品質を伝えきれているとはいいがたい品です。
地方にもよりますが、現物をご覧に入れることも可能ですので、ご覧になりたい方はお気軽にご相談くださいませ。
横:約46mm(カメオ42mm)
作者:ジョヴァンニ・ノト
QR:ミュージアムクオリティ
作者についてのご紹介は、当ギャラリーのメニューよりBLOGをご覧いただき、記事の"作家01.ジョヴァンニ・ノト"をご覧ください。
今回のお品物はノト作のなかでも数の少ない正面顔のカメオ、さらに50mmを超える作品の少ないノト作の中ではかなり大きな57mmのカメオです。
ノト作にあるサインには2パターンあり、通常の人物カメオとアートピースで分けられる傾向にあります。
本作は人物カメオでありながらアートピースのサインが入ったものです。
カメオ全体から見ても圧倒的に数の少ない正面顔のカメオはノト作においてもそう多いものでなく、現物の取り扱いはノトコレクションに力を入れている当ギャラリーにおきましても初となります。
殆どの作者は横顔、風景、そして正面とあるうち、どれか一つを得意とするものですが、ノト氏はあらゆるタイプのカメオを圧倒的な品質で仕上げることができました。
本作も見ての通り、正面顔を彫る現在の一流の作者たちの作さえ圧倒する品質の正面顔のカメオで、装飾の少ないデザインながらに鑑賞性の極めて高い逸品となっております。
ノト氏のアートピースにおいて特徴的な背景に溶け込んでいくような、また細部にも手を抜かず描写を追求していく繊細な彫りや貝の厚みを十分に活かした像の取り方は本作においても見事の一言で、前者は襟足やリボン、そして後者では頭に飾った花の花弁の1枚1枚に羽扇の羽毛の線まで描かれており、もちろんその顔の上品さや全体の構図バランスの良さも相まって素晴らしい仕上がりです。
貝はコーヒー色に綺麗な白色ののったサードニクス。
こうした貝の瘤を利用したカメオの場合、貝の瘤の内部にみられることがある淡褐色が目立つものも散見されますが、本作はそのあたりも余計な色交じりの無い美しい白一色の像です。
状態も良く、画面3時位置に3筋あるヘアラインのうち一つがやや強めであるものの外観を損なうほどでなく、それ以外では11時位置にも1筋ごくうっすらとしたものがあるのみ。
表面では高い鼻や画面下部のチェーンといった損耗しやすい部位も完全に残っており、白色部のヘアラインも見られない完全な状態を保っております。
フレームは14ctで、アパの様式に近いものでイタリア本国製です。
見た感じでは1970年代頃のもののようで、ノト氏作品の中でも晩年にあたる作品であることがわかります。
正面顔は凹凸が非常の大きいので写真を撮るのが難しいカメオとなります。
なるべくカメオの彫りがわかりやすいように撮影するよう心がけておりますが、本作は写真では十分にその品質を伝えきれているとはいいがたい品です。
地方にもよりますが、現物をご覧に入れることも可能ですので、ご覧になりたい方はお気軽にご相談くださいませ。