Item
ジョヴァンニ・ノト作 ハイクオリティピース ”聖母のイコン”
縦:約49mm(カメオ40mm)
横:約39mm(カメオ29mm)
作者:ジョヴァンニ・ノト
QR:ミュージアムクオリティ
100年前にカメオの常識を塗り替えた巨匠ジョヴァンニ・ノトのカメオ、そのなかでもクオリティの高い逸品の入荷です。
作者についてのご紹介は、当ギャラリーのメニューよりBLOGをご覧いただき、記事の"作家01.ジョヴァンニ・ノト"をご覧ください。
今回のお品物はノト氏の得意とした聖母像のカメオ、中でも小型のカメオとしては珍しいハイクオリティピースです。
聖母像はノト作の中でもよくみられ、当ギャラリーにおいても5つの取り扱い(1つは未公開)がありました。
今回のカメオはその中のひとつ、すでにコレクター様の手に渡っている最上級の母子像に次ぐクオリティの一品です。
他のコルネリアンの2件よりも年代が新しく彫りがより精緻になっており、両サイドを飾る植物も極めて立体的で、もちろん洋服の彫りやヴェールの布の質感も素晴らしい仕上がり。
光輪はおそらく顔や植物とのコントラストを優先することで上の一部のみ薄橙色が乗っておりますが、もちろん彫りは背景全体に美しく彫りいれられ、手に取ってみれば他の作者では見られない美しい放射状の模様を見ることができます。
人物もノト氏の良作の特徴である厚みのあるもので表面も非常に丁寧に磨き上げられており、サードニクスよりもコントラストの出にくいコルネリアンを素材としてなお描き出される極めて美しい陰影とコントラストを持つ本作は、往年の巨匠ノト氏の圧倒的な技術と感性とをよく伝える間違いのない名品です。
貝はコルネリアンの殻口付近の色の濃い部分を使用。
貝自体は現在の最安価なカメオとそう変わらないものを使い、画面の大きさも40mmと小ぶりでありながらここまで仕上がりに差があるというのは、さすがに当時から今に至るまでほかの彫刻師たちを圧倒したノト氏といったところでしょうか。
ヘアラインは画面左上と右がわに上下に走るヘアラインがあるものの、ヘアラインが裏面に浅い位置にはいっていることと貝そのものが厚めであることから、裏から見れば普通に視認できる一方で表からは全く見ることができず、裏から強い光を当てても視認が困難なほどで、美術的にも実用的にも全く問題にならないレベルです。
フレームは800‰銀製。
シルバーフィリグリーの手の込んだフレームですが、これはカメオの制作年代より半世紀ほど古い1900年代初頭のものを流用したもののようで、カメオにぴったりあっているわけではありません。
(ガタつきなどはありませんが、カメオとフレームの間に隙間がある)
イギリスから輸入した時点で最初からついていたもので、ひとまずカメオを実用するには問題ないことと、これはこれでアンティークジュエリーとして美しいフレームであるため、セットにしたままの展示となります。
横:約39mm(カメオ29mm)
作者:ジョヴァンニ・ノト
QR:ミュージアムクオリティ
100年前にカメオの常識を塗り替えた巨匠ジョヴァンニ・ノトのカメオ、そのなかでもクオリティの高い逸品の入荷です。
作者についてのご紹介は、当ギャラリーのメニューよりBLOGをご覧いただき、記事の"作家01.ジョヴァンニ・ノト"をご覧ください。
今回のお品物はノト氏の得意とした聖母像のカメオ、中でも小型のカメオとしては珍しいハイクオリティピースです。
聖母像はノト作の中でもよくみられ、当ギャラリーにおいても5つの取り扱い(1つは未公開)がありました。
今回のカメオはその中のひとつ、すでにコレクター様の手に渡っている最上級の母子像に次ぐクオリティの一品です。
他のコルネリアンの2件よりも年代が新しく彫りがより精緻になっており、両サイドを飾る植物も極めて立体的で、もちろん洋服の彫りやヴェールの布の質感も素晴らしい仕上がり。
光輪はおそらく顔や植物とのコントラストを優先することで上の一部のみ薄橙色が乗っておりますが、もちろん彫りは背景全体に美しく彫りいれられ、手に取ってみれば他の作者では見られない美しい放射状の模様を見ることができます。
人物もノト氏の良作の特徴である厚みのあるもので表面も非常に丁寧に磨き上げられており、サードニクスよりもコントラストの出にくいコルネリアンを素材としてなお描き出される極めて美しい陰影とコントラストを持つ本作は、往年の巨匠ノト氏の圧倒的な技術と感性とをよく伝える間違いのない名品です。
貝はコルネリアンの殻口付近の色の濃い部分を使用。
貝自体は現在の最安価なカメオとそう変わらないものを使い、画面の大きさも40mmと小ぶりでありながらここまで仕上がりに差があるというのは、さすがに当時から今に至るまでほかの彫刻師たちを圧倒したノト氏といったところでしょうか。
ヘアラインは画面左上と右がわに上下に走るヘアラインがあるものの、ヘアラインが裏面に浅い位置にはいっていることと貝そのものが厚めであることから、裏から見れば普通に視認できる一方で表からは全く見ることができず、裏から強い光を当てても視認が困難なほどで、美術的にも実用的にも全く問題にならないレベルです。
フレームは800‰銀製。
シルバーフィリグリーの手の込んだフレームですが、これはカメオの制作年代より半世紀ほど古い1900年代初頭のものを流用したもののようで、カメオにぴったりあっているわけではありません。
(ガタつきなどはありませんが、カメオとフレームの間に隙間がある)
イギリスから輸入した時点で最初からついていたもので、ひとまずカメオを実用するには問題ないことと、これはこれでアンティークジュエリーとして美しいフレームであるため、セットにしたままの展示となります。