Item
アンティーク(推定19世紀後半) 2019年最後の上作 ”バッカンテ”
縦:約57mm(カメオ45mm)
横:約48mm(カメオ37mm)
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
イギリスより、ヴィクトリアン朝中期に流行したバッカンテのカメオの良作の入荷です。
日本のカメオの歴史は浅く、1980年代ごろからの流通となっており、それより古いものはあまり見かける機会がありません。
たまに見かけるものも質がいいとは言えないものが大半を占め、アンティークカメオが豊富に残る海外市場においてでもただ古いだけ、またフレームがそれなりの出来でもカメオそのものが二流三流というものが多く、カメオそのものが素晴らしいものはやはり高値で取引されております。
今回のお品物は2019年12月1日現在未公開のものでは最後のバッカンテ。
現在新規買い付けの予定のある品も見つかっておらず、今冬の着用に間に合う最後のバッカンテとなります。
良質なバッカンテの条件ともいえる葉脈や葉の裏返りなども描かれるバッカンテの良作で、葉の切れ込みにあたる穴状の部分もただ穴をあけるのではなく涙滴状に彫られており違和感なく奥行きを出しております。
葡萄の蔓は太さが均一ではなく、また高さも十分にとってメリハリのある自然物として忠実に描き、またバッカンテの品質を示す指標のひとつが実の彫りでもありますが、本作はひとつひとつ高さに違いを出して丁寧に彫り出されております。
当ギャラリーで非常に重要視している顔つきのバランスも完璧な美しさであり、髪先までも妥協が感じられない丁寧な彫りとつやのある乳白色の像は、本物のカメオのすばらしさを十分に伝えてくれます。
クオリティとしてはアーティスティックとしているものの、その中でも上質な部類といって間違いなく、カメオの書籍などであれば十分に掲載に耐えうる品質のカメオです。(記載時カタログクオリティ採用前)
貝はカフェオレ色の地に非常に色の良い乳白色が乗るサードニクス。
褐色層と白色層のコントラストはこの上なく素晴らしいものがあり、表面の極々わずかなナレによる光沢もあって、良質のアンティークカメオとはこういうものといえる逸品です。
状態も非常によく、光を透かして見てわかるくらいのごく薄いヘアラインが画面左上に数筋と左下に1筋入るのみ。
表にみられるダメージは一切なく、着用としてもキャビネットコレクションとしてもお楽しみいただけます。
フレームはおそらくゴールドフィルド。
上質なゴールドフィルドで非常に厚い箔を巻かれているようでほとんど色落ちがありませんが、裏面6時位置にスレがあり、この部分だけ銀色の下地が見えております。
表には彫金師による鏨彫刻の模様が彫りいれられており、金無垢材でないとはいえ手の込んだフレームです。
ブローチ金具はキャッチの部分が1960年頃の古い風車式の金具に付け替えられております。
横:約48mm(カメオ37mm)
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
イギリスより、ヴィクトリアン朝中期に流行したバッカンテのカメオの良作の入荷です。
日本のカメオの歴史は浅く、1980年代ごろからの流通となっており、それより古いものはあまり見かける機会がありません。
たまに見かけるものも質がいいとは言えないものが大半を占め、アンティークカメオが豊富に残る海外市場においてでもただ古いだけ、またフレームがそれなりの出来でもカメオそのものが二流三流というものが多く、カメオそのものが素晴らしいものはやはり高値で取引されております。
今回のお品物は2019年12月1日現在未公開のものでは最後のバッカンテ。
現在新規買い付けの予定のある品も見つかっておらず、今冬の着用に間に合う最後のバッカンテとなります。
良質なバッカンテの条件ともいえる葉脈や葉の裏返りなども描かれるバッカンテの良作で、葉の切れ込みにあたる穴状の部分もただ穴をあけるのではなく涙滴状に彫られており違和感なく奥行きを出しております。
葡萄の蔓は太さが均一ではなく、また高さも十分にとってメリハリのある自然物として忠実に描き、またバッカンテの品質を示す指標のひとつが実の彫りでもありますが、本作はひとつひとつ高さに違いを出して丁寧に彫り出されております。
当ギャラリーで非常に重要視している顔つきのバランスも完璧な美しさであり、髪先までも妥協が感じられない丁寧な彫りとつやのある乳白色の像は、本物のカメオのすばらしさを十分に伝えてくれます。
クオリティとしてはアーティスティックとしているものの、その中でも上質な部類といって間違いなく、カメオの書籍などであれば十分に掲載に耐えうる品質のカメオです。(記載時カタログクオリティ採用前)
貝はカフェオレ色の地に非常に色の良い乳白色が乗るサードニクス。
褐色層と白色層のコントラストはこの上なく素晴らしいものがあり、表面の極々わずかなナレによる光沢もあって、良質のアンティークカメオとはこういうものといえる逸品です。
状態も非常によく、光を透かして見てわかるくらいのごく薄いヘアラインが画面左上に数筋と左下に1筋入るのみ。
表にみられるダメージは一切なく、着用としてもキャビネットコレクションとしてもお楽しみいただけます。
フレームはおそらくゴールドフィルド。
上質なゴールドフィルドで非常に厚い箔を巻かれているようでほとんど色落ちがありませんが、裏面6時位置にスレがあり、この部分だけ銀色の下地が見えております。
表には彫金師による鏨彫刻の模様が彫りいれられており、金無垢材でないとはいえ手の込んだフレームです。
ブローチ金具はキャッチの部分が1960年頃の古い風車式の金具に付け替えられております。