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ライモンド・カリファーノ作 ”羽ばたく夢”
縦:約50mm
横:約50mm
作者:ライモンド・カリファーノ
QR:アーティスティッククオリティ
現在精力的に活動している名匠の中でもとりわけ評価の高いライモンド・カリファーノ作のカメオの入荷です。
巨匠フランコ・スカーラ氏に師事してシェルカメオの道を歩みだしたカリファーノ氏。
古典的なモチーフや逆にモダンな構図、人物像も現在の流行の表情を取り入れた華やかな作風などを器用に使い分け、いまや高い評価を集めるカリファーノ氏ですが、かつては大きく作風が異なったことはあまり知られておりません。
古物として出回るのは殆どが初期の作品であり、素人目にも容易に現行品との見分けが付きます(逆にサインを見なければとても同一人物の作品とは気づけないでしょう)。
具体的には初期の主な作風はごく一般的な女性像で細かな花を多く配置した物が多く、動きがなく硬さを感じる凡庸な作品です。
この時期の作品の評価は高くないので価値を判定する際には注意を要し、サインだけではなく作風を考慮に入れねばならない作者のひとりとなっています。
本作はカリファーノ氏のごく最近のカメオのひとつです。
この10年以内に作られたと思われる新しいもので、サインは現在腕の立つ職人たちが時折使用する浮彫型のものが入っております。
そしてモチーフもまたカメオとしては珍しい現代的なもの。
レオタードに身を包んだ少女の足にはバレエシューズが履かれており、これが若いバレエダンサーであることを表しております。
背景にはうっすらと雲の表現、そしてその中を飛ぶのは1羽の白鳥。
写実的な表現なのではなくイメージとしての表現とみられ、この白鳥は少女そのものを示し、夢に向かって進む姿を暗示したものでしょう。
こうした幻想的・暗示的な表現はスカーラ作を彷彿とさせ、作風の変わったいまも当代随一の巨匠である師の影響をくみ取れる作品です。
造形に関しても、プロフィールを描くときの現在の流行を取り入れた華やかな顔つきというよりもスカーラ氏の描く顔つきに近く、そういった点を鑑賞していくのもまた面白い作品と思います。
貝は上質なコーヒー色にくっきりとした白色の良質なもの。
表面は白鳥の首や足、細かく彫られた翼などデリケートな部位がありますが欠けなど一切なく、8時位置背景部に極々薄いヘアラインが見られるものの、光に透かしてもなかなかわからないほどのもので、鑑賞上・実用上ともにまったく影響のあるものではありません。
フレームはK18製。
ブローチ金具は鉄砲式、ペンダント金具はバチカン式です。
横:約50mm
作者:ライモンド・カリファーノ
QR:アーティスティッククオリティ
現在精力的に活動している名匠の中でもとりわけ評価の高いライモンド・カリファーノ作のカメオの入荷です。
巨匠フランコ・スカーラ氏に師事してシェルカメオの道を歩みだしたカリファーノ氏。
古典的なモチーフや逆にモダンな構図、人物像も現在の流行の表情を取り入れた華やかな作風などを器用に使い分け、いまや高い評価を集めるカリファーノ氏ですが、かつては大きく作風が異なったことはあまり知られておりません。
古物として出回るのは殆どが初期の作品であり、素人目にも容易に現行品との見分けが付きます(逆にサインを見なければとても同一人物の作品とは気づけないでしょう)。
具体的には初期の主な作風はごく一般的な女性像で細かな花を多く配置した物が多く、動きがなく硬さを感じる凡庸な作品です。
この時期の作品の評価は高くないので価値を判定する際には注意を要し、サインだけではなく作風を考慮に入れねばならない作者のひとりとなっています。
本作はカリファーノ氏のごく最近のカメオのひとつです。
この10年以内に作られたと思われる新しいもので、サインは現在腕の立つ職人たちが時折使用する浮彫型のものが入っております。
そしてモチーフもまたカメオとしては珍しい現代的なもの。
レオタードに身を包んだ少女の足にはバレエシューズが履かれており、これが若いバレエダンサーであることを表しております。
背景にはうっすらと雲の表現、そしてその中を飛ぶのは1羽の白鳥。
写実的な表現なのではなくイメージとしての表現とみられ、この白鳥は少女そのものを示し、夢に向かって進む姿を暗示したものでしょう。
こうした幻想的・暗示的な表現はスカーラ作を彷彿とさせ、作風の変わったいまも当代随一の巨匠である師の影響をくみ取れる作品です。
造形に関しても、プロフィールを描くときの現在の流行を取り入れた華やかな顔つきというよりもスカーラ氏の描く顔つきに近く、そういった点を鑑賞していくのもまた面白い作品と思います。
貝は上質なコーヒー色にくっきりとした白色の良質なもの。
表面は白鳥の首や足、細かく彫られた翼などデリケートな部位がありますが欠けなど一切なく、8時位置背景部に極々薄いヘアラインが見られるものの、光に透かしてもなかなかわからないほどのもので、鑑賞上・実用上ともにまったく影響のあるものではありません。
フレームはK18製。
ブローチ金具は鉄砲式、ペンダント金具はバチカン式です。