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ミケーレ・スカーラ作 ”天を舞うゼピュロスとフローラ”
縦:約66mm
横:約48mm
作者:ミケーレ・スカーラ
QR:アーティスティッククオリティ
数少ない20世紀中盤に活躍して名が知られている名匠、ミケーレ・スカーラ作のカメオです。
ミケーレ・スカーラ氏は1926年生まれの古株のカメオ作者です。
1940年代から80年代ごろにかけてアンティークカメオからモダンカメオへとその様式を変えていくさなかに活躍した名匠のひとりであり、作品に名前を彫ることが一般的ではなかったこの時代にあって、数少ない名前が知られているひとりでもあります。
アンティークカメオとモダンカメオは、その手法や構図において全く異なる性質を持っていますが、その移り変わりのさなかに活躍した彫刻家たちはこの2つのカメオの中間といえる、この時期特有のカメオを作りました。
ミケーレ氏はシェルカメオ職人というよりサンゴ彫刻家が本職であるようで、海外のサイトで調べれば非常にレベルの高い彫刻作品の写真が見つかり、その技術力の高さを伺うことができます。
国内での時価を判定するのはなかなか難しいところですが、非常に高い評価を得ているマリアーノ・アキート氏の後期型(前期・中期と後期では出来の良さが全然違う)より1段上の時価で取引されているようです。
アキート氏より上となるとジェンナーロ・ガロファロ氏、フランコ、スカーラ氏、パスクアーレ・オッタヴィアーノ氏など熟練の名匠中の名匠たちのランクとなるので、カメオ作者としては最高クラスの評価を得ているといっていいでしょう。
そして、ミケーレ氏自身の新作はすでに出てこないことはもちろん、この時代特有の風合いを再現する作者が現代にいないこともあって似た作品も手に入らない…ミケーレ氏の作品は、数あるカメオの中でも珍しい、真にオンリーワンの名作となります。
さて、本作はそんな20世紀中ごろの特徴を残した珍しい大判のカメオです。
モチーフは西風の神ゼピュロスとその妻である花の女神フローラ。
フローラはカメオではかなりよく見る人気の高い女神ですが、こうした描かれ方は珍しいです。
この構図はモダンカメオの構図ではなく明らかにアンティークカメオの構図の取り方ですが、額縁のように周りを取り囲む枠や、貝の色の濃淡を用いて柔らかく表現された雲はモダンカメオの手法そのもの(アンティークでは積み上げたコインを倒して崩したような形で表現するのが典型的)であり、やはり両者の中間の特徴を混ぜ合わせた作品となっております。
とりわけミケーレ氏の作品は人物像はかなり厚みをとって立体的に彫る傾向にありますので、モダン風の背景と組み合わされば、人物像が非常に強い陰影をもって際立つ特徴的な作品となります。
貝はコーヒー色の地に美しい白色の乗ったものを使っております。
0時方向及び2時方向にヘアラインがみられますが、透かして見てようやくわかる程度のもので、鑑賞上問題にはなりません。
ブローチやペンダントなどアクセサリー加工のほか、額装にも向くカメオです。
当ギャラリーのカメオは、ご購入前にご相談いただければ私がカメオに合わせて銀製のフレームを制作いたします。
また、額装加工も承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
横:約48mm
作者:ミケーレ・スカーラ
QR:アーティスティッククオリティ
数少ない20世紀中盤に活躍して名が知られている名匠、ミケーレ・スカーラ作のカメオです。
ミケーレ・スカーラ氏は1926年生まれの古株のカメオ作者です。
1940年代から80年代ごろにかけてアンティークカメオからモダンカメオへとその様式を変えていくさなかに活躍した名匠のひとりであり、作品に名前を彫ることが一般的ではなかったこの時代にあって、数少ない名前が知られているひとりでもあります。
アンティークカメオとモダンカメオは、その手法や構図において全く異なる性質を持っていますが、その移り変わりのさなかに活躍した彫刻家たちはこの2つのカメオの中間といえる、この時期特有のカメオを作りました。
ミケーレ氏はシェルカメオ職人というよりサンゴ彫刻家が本職であるようで、海外のサイトで調べれば非常にレベルの高い彫刻作品の写真が見つかり、その技術力の高さを伺うことができます。
国内での時価を判定するのはなかなか難しいところですが、非常に高い評価を得ているマリアーノ・アキート氏の後期型(前期・中期と後期では出来の良さが全然違う)より1段上の時価で取引されているようです。
アキート氏より上となるとジェンナーロ・ガロファロ氏、フランコ、スカーラ氏、パスクアーレ・オッタヴィアーノ氏など熟練の名匠中の名匠たちのランクとなるので、カメオ作者としては最高クラスの評価を得ているといっていいでしょう。
そして、ミケーレ氏自身の新作はすでに出てこないことはもちろん、この時代特有の風合いを再現する作者が現代にいないこともあって似た作品も手に入らない…ミケーレ氏の作品は、数あるカメオの中でも珍しい、真にオンリーワンの名作となります。
さて、本作はそんな20世紀中ごろの特徴を残した珍しい大判のカメオです。
モチーフは西風の神ゼピュロスとその妻である花の女神フローラ。
フローラはカメオではかなりよく見る人気の高い女神ですが、こうした描かれ方は珍しいです。
この構図はモダンカメオの構図ではなく明らかにアンティークカメオの構図の取り方ですが、額縁のように周りを取り囲む枠や、貝の色の濃淡を用いて柔らかく表現された雲はモダンカメオの手法そのもの(アンティークでは積み上げたコインを倒して崩したような形で表現するのが典型的)であり、やはり両者の中間の特徴を混ぜ合わせた作品となっております。
とりわけミケーレ氏の作品は人物像はかなり厚みをとって立体的に彫る傾向にありますので、モダン風の背景と組み合わされば、人物像が非常に強い陰影をもって際立つ特徴的な作品となります。
貝はコーヒー色の地に美しい白色の乗ったものを使っております。
0時方向及び2時方向にヘアラインがみられますが、透かして見てようやくわかる程度のもので、鑑賞上問題にはなりません。
ブローチやペンダントなどアクセサリー加工のほか、額装にも向くカメオです。
当ギャラリーのカメオは、ご購入前にご相談いただければ私がカメオに合わせて銀製のフレームを制作いたします。
また、額装加工も承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。