Item
アンティーク(推定19世紀後半)ロケットブローチ ”近世の貴婦人”
縦:約60mm(カメオ50mm)
横:約49mm(カメオ38mm)
作者:-(アンティーク)
QR:アーティスティッククオリティ+
イギリス直輸入のアンティークカメオです。
日本のカメオの歴史は浅く、1980年代ごろからの流通となっており、それより古いものはあまり見かける機会がありません。
たまに見かけるものも質がいいとは言えないものが大半を占め、アンティークカメオが豊富に残る海外市場においてでもただ古いだけ、またフレームがそれなりの出来でもカメオそのものが二流三流というものが多く、カメオそのものが素晴らしいものはやはり高値で取引されております。
さて、本作はアンティークジュエリー特有の形式、ブローチの表側とロケットの裏側を併せ持つギミックブローチです。
カメオはアンティークの、しかコルネリアンとしては現代の基準から見ても大きめな2インチ(約50mm)のもので、頭部だけが描かれることの多いアンティークとしては珍しい腰上までが描かれた構図。
顔立ちや姿勢はもちろん装飾的な彫りも美しく、ゆるく巻いた髪と各所にあしらった花、洋服のひだまで間違いなく一流の仕事によるものです。
花は三層彫りにもなっており、明確にこの部分にだけ色を残すように彫られております。
モチーフについてはパッと見ではカメオのモチーフとしても人気の高い花の女神フローラのようにも見えますが、服の様式は古代ギリシャやローマのそれではなく17世紀頃の婦人のものです。
一般に古代もしくは19世紀当時の色が多いアンティークカメオにおいては、構図・モチーフともに特異的であり、そもそも本作が通常のブローチとは異なるロケットブローチであることも相まって、工芸品的に希少性の高い逸品となっております。
カメオはわずかに摩耗がみられますが、ヒビなどは見当たらず良い状態です。
摩耗もディテールを損なうほどでなく服飾の模様やひだも残っており、良い慣れ具合です。
フレーム様式は19世紀によく見られたものですが、ピンチベックによって作られることが多いこの形式としては珍しい9ctゴールド製。
また、回転するのではなく、裏面9時方向のピンを引き、6時方向のピンを抜くことで取り外すことができるようになっており、写真のようにギミックは完全に行きておりパーツも揃っています。
外周の枠ももちろん金製で、頑丈な9ctゴールドの厚板から作られただけあって歪みなどなく、細やかなアラベスクの彫金も綺麗に残っています。
裏面もガラスに亀裂や割れなどなく、全体的な保存状態はかなり良いと思います。
ただ、開け方がわからないので当時の写真がそのまま入った状態になっております。
宝飾品にしては厚みのある板金、彫金の細かさと精密さ、細部のシルエット、機械的ギミック、ゆるくドーム状に膨らんだガラス…あらゆる面に懐中時計に通じるものがあり、おそらく当時の時計職人の手による作なのではないかと思います。
横:約49mm(カメオ38mm)
作者:-(アンティーク)
QR:アーティスティッククオリティ+
イギリス直輸入のアンティークカメオです。
日本のカメオの歴史は浅く、1980年代ごろからの流通となっており、それより古いものはあまり見かける機会がありません。
たまに見かけるものも質がいいとは言えないものが大半を占め、アンティークカメオが豊富に残る海外市場においてでもただ古いだけ、またフレームがそれなりの出来でもカメオそのものが二流三流というものが多く、カメオそのものが素晴らしいものはやはり高値で取引されております。
さて、本作はアンティークジュエリー特有の形式、ブローチの表側とロケットの裏側を併せ持つギミックブローチです。
カメオはアンティークの、しかコルネリアンとしては現代の基準から見ても大きめな2インチ(約50mm)のもので、頭部だけが描かれることの多いアンティークとしては珍しい腰上までが描かれた構図。
顔立ちや姿勢はもちろん装飾的な彫りも美しく、ゆるく巻いた髪と各所にあしらった花、洋服のひだまで間違いなく一流の仕事によるものです。
花は三層彫りにもなっており、明確にこの部分にだけ色を残すように彫られております。
モチーフについてはパッと見ではカメオのモチーフとしても人気の高い花の女神フローラのようにも見えますが、服の様式は古代ギリシャやローマのそれではなく17世紀頃の婦人のものです。
一般に古代もしくは19世紀当時の色が多いアンティークカメオにおいては、構図・モチーフともに特異的であり、そもそも本作が通常のブローチとは異なるロケットブローチであることも相まって、工芸品的に希少性の高い逸品となっております。
カメオはわずかに摩耗がみられますが、ヒビなどは見当たらず良い状態です。
摩耗もディテールを損なうほどでなく服飾の模様やひだも残っており、良い慣れ具合です。
フレーム様式は19世紀によく見られたものですが、ピンチベックによって作られることが多いこの形式としては珍しい9ctゴールド製。
また、回転するのではなく、裏面9時方向のピンを引き、6時方向のピンを抜くことで取り外すことができるようになっており、写真のようにギミックは完全に行きておりパーツも揃っています。
外周の枠ももちろん金製で、頑丈な9ctゴールドの厚板から作られただけあって歪みなどなく、細やかなアラベスクの彫金も綺麗に残っています。
裏面もガラスに亀裂や割れなどなく、全体的な保存状態はかなり良いと思います。
ただ、開け方がわからないので当時の写真がそのまま入った状態になっております。
宝飾品にしては厚みのある板金、彫金の細かさと精密さ、細部のシルエット、機械的ギミック、ゆるくドーム状に膨らんだガラス…あらゆる面に懐中時計に通じるものがあり、おそらく当時の時計職人の手による作なのではないかと思います。












