Item
アンティーク(推定19世紀末) みずみずしい蔦葉のバッカンテのカメオ
縦:約60mm(カメオ50mm)
横:約51mm(カメオ41mm)
作者:-(セミアンティーク)
QR:アーティスティッククオリティ
イギリス直輸入のアンティークカメオです。
日本のカメオの歴史は浅く、1980年代ごろからの流通となっており、それより古いものはあまり見かける機会がありません。
たまに見かけるものも質がいいとは言えないものが大半を占め、アンティークカメオが豊富に残る海外市場においてでもただ古いだけ、またフレームがそれなりの出来でもカメオそのものが二流三流というものが多く、カメオそのものが素晴らしいものはやはり高値で取引されております。
本作は葉脈の描写が特に美しいバッカンテのカメオです。
人気のモチーフだけに非常に多くの数があるバッカンテのカメオですが、その他のモチーフに比べると複雑な彫りになりやすく目立つだけあって葡萄の蔓や実、また髪や顔立ちなどで出来は大きく変わり、まさにピンからキリまで千差万別あります。
本作はさほど高さはないにもかかわらずその辺りを非常に綺麗に彫り上げた逸品で、葉の葉脈や細かなうねり、跳ね出した蔓、ひとつひとつ大きさを変えて丁寧に彫られた実と、数あるバッカンテのカメオの中でも上等な部類に入る仕上がりです。
もちろんどんなに精細な彫りであろうとも肝心の顔立ちが悪くては仕方がなく、当方では顔立ちの美しさにも非常に気を払っておりますが、さまざまな美しいカメオを見てきた私からしても綺麗な顔立ちであると自信を持って評せる美しさです。
結い上げた髪もさほど出来の良くないカメオでは最初に三角形を彫りその中に髪の毛を彫り込んでいくために単調な形になるところ、本作ではランダムに巻いた動的なシルエットになっております。
バッカンテやバッカスと言ったモチーフの場合、蔓や葉がメインとなるため全体的に植物的な、すなわち直線的・静的な硬い印象を受ける彫りのものや全体的に彫りの甘いものは概して出来が良いとは言えなくなりますが、構図から彫りまで全てにおいてレベルが高く、またアンティークとしては大判と言える2インチの大きさということもあり、もしあともうすこし厚みがあったなら文句なしにミュージアムクオリティを付けられたであろう逸品です。
貝はキャラメル色の地をもったサードニクスで、白色部は色にごりなく非常に綺麗です。
状態は画面中央やや右よりにヘアラインがあり表からも薄っすらと見えますが、他には見えないヘアライン少数程度で割れや摩耗がなく、全体的に時代を踏まえてみれば十分に綺麗な状態と言えます。
フレームはきれいな金色をしているものの、よく見ると薄っすらと緑青の浮いた部分が見受けられますのでピンチベック(宝飾品用の真鍮)と見受けられます。
外観的に剥離・欠損や歪みもなくこちらもきれいな状態で、写真では0時位置の丸カンが歪んでいますが、こちらは撮影後に調整しましたので現物はもっと綺麗になっております。
留め具は古式のカニカン型で、きっちり留まりストッパーも作動します。
横:約51mm(カメオ41mm)
作者:-(セミアンティーク)
QR:アーティスティッククオリティ
イギリス直輸入のアンティークカメオです。
日本のカメオの歴史は浅く、1980年代ごろからの流通となっており、それより古いものはあまり見かける機会がありません。
たまに見かけるものも質がいいとは言えないものが大半を占め、アンティークカメオが豊富に残る海外市場においてでもただ古いだけ、またフレームがそれなりの出来でもカメオそのものが二流三流というものが多く、カメオそのものが素晴らしいものはやはり高値で取引されております。
本作は葉脈の描写が特に美しいバッカンテのカメオです。
人気のモチーフだけに非常に多くの数があるバッカンテのカメオですが、その他のモチーフに比べると複雑な彫りになりやすく目立つだけあって葡萄の蔓や実、また髪や顔立ちなどで出来は大きく変わり、まさにピンからキリまで千差万別あります。
本作はさほど高さはないにもかかわらずその辺りを非常に綺麗に彫り上げた逸品で、葉の葉脈や細かなうねり、跳ね出した蔓、ひとつひとつ大きさを変えて丁寧に彫られた実と、数あるバッカンテのカメオの中でも上等な部類に入る仕上がりです。
もちろんどんなに精細な彫りであろうとも肝心の顔立ちが悪くては仕方がなく、当方では顔立ちの美しさにも非常に気を払っておりますが、さまざまな美しいカメオを見てきた私からしても綺麗な顔立ちであると自信を持って評せる美しさです。
結い上げた髪もさほど出来の良くないカメオでは最初に三角形を彫りその中に髪の毛を彫り込んでいくために単調な形になるところ、本作ではランダムに巻いた動的なシルエットになっております。
バッカンテやバッカスと言ったモチーフの場合、蔓や葉がメインとなるため全体的に植物的な、すなわち直線的・静的な硬い印象を受ける彫りのものや全体的に彫りの甘いものは概して出来が良いとは言えなくなりますが、構図から彫りまで全てにおいてレベルが高く、またアンティークとしては大判と言える2インチの大きさということもあり、もしあともうすこし厚みがあったなら文句なしにミュージアムクオリティを付けられたであろう逸品です。
貝はキャラメル色の地をもったサードニクスで、白色部は色にごりなく非常に綺麗です。
状態は画面中央やや右よりにヘアラインがあり表からも薄っすらと見えますが、他には見えないヘアライン少数程度で割れや摩耗がなく、全体的に時代を踏まえてみれば十分に綺麗な状態と言えます。
フレームはきれいな金色をしているものの、よく見ると薄っすらと緑青の浮いた部分が見受けられますのでピンチベック(宝飾品用の真鍮)と見受けられます。
外観的に剥離・欠損や歪みもなくこちらもきれいな状態で、写真では0時位置の丸カンが歪んでいますが、こちらは撮影後に調整しましたので現物はもっと綺麗になっております。
留め具は古式のカニカン型で、きっちり留まりストッパーも作動します。