Item
ヴィンテージ(推定1960年頃) ”鳩を抱くアフロディーテ”
カメオ縦:約34mm
カメオ横:約26mm
作者:-(ヴィンテージ)
QR:アーティスティッククオリティ
アメリカ直輸入の日本初公開のヴィンテージカメオです。
日本のカメオの歴史は浅く、1980年代ごろからの流通となっており、それより古いものはあまり見かける機会がありません。
たまに見かけるものも質がいいとは言えないものが大半を占め、アンティークカメオが豊富に残る海外市場においてでもただ古いだけ、またフレームがそれなりの出来でもカメオそのものが二流三流というものが多く、カメオそのものが素晴らしいものはやはり高値で取引されております。
本作はアンティーク~ヴィンテージにおいても極めて精度が高く美しいアフロディーテ像のカメオです。
衣服をなびかせ踊るような仕草の女性像はその腕に鳩を抱き、アフロディーテであることがわかります。
彫りの精密さは現代の基準から見ても突出した技量に達しており、ただ細かく彫る器用さのみならず、美しく説得力のある造形を形作るデザイン力もあり、職人として最上の部類にはいります。
現代の職人で最も細かな彫刻技術を持つのはおそらくパスクアーレ・オッタヴィアーノ氏であり、30mmの円形のカメオにボッティチェッリのプリマヴェーラ(よくある三美神のみではなく全部)を彫り込んだ作品もあるほどですが、それでもオッタヴィアーノ氏の作品は細かく鑑賞するものではなく全体を鑑賞すべきものとされます。
本作はルーペで見ても造形の崩れはないと言っていいほどに整った彫りがなされており、わかりやすいアフロディーテの顔でいえば、頭全体の縦の長さがわずか4mm、顔面は3mmしかありませんが、写真を見ての通り整った顔立ちをしております。
もちろん顔だけでなく手や翻る布も美しく、メリハリの効いた立体的な造形に、コントラポストを意識した体に沿って流れる衣服のしわも完璧な描写と、オールドモダンの職人の最高レベルの高さを今に伝える貴重な作品です。
状態も極めて良好であり、0時の位置に1筋だけヘアラインがありますが、ほとんど像の裏を通る形となっており、鑑賞上は無傷といっていい綺麗さです。
また、カメオの裏にはサインがありますが、現在判読できておりません。
カメオにサインが書かれるのは1970年代頃からの習慣であり、この時代に作品に名前を残すことは一般的ではなかったことを考えると、よほど高名な職人であったことが伺えます。
フレームはピンに”80”と刻印が打たれており、おそらく品位800の銀で作られたものでしょう。
さらに外周に付けられた金色のモールは色が濃く曇りもない様子から、おそらく15ctか18ctゴールドであると思われます。(真鍮の色ではなく、構造上金メッキでもありえません)
カメオ横:約26mm
作者:-(ヴィンテージ)
QR:アーティスティッククオリティ
アメリカ直輸入の日本初公開のヴィンテージカメオです。
日本のカメオの歴史は浅く、1980年代ごろからの流通となっており、それより古いものはあまり見かける機会がありません。
たまに見かけるものも質がいいとは言えないものが大半を占め、アンティークカメオが豊富に残る海外市場においてでもただ古いだけ、またフレームがそれなりの出来でもカメオそのものが二流三流というものが多く、カメオそのものが素晴らしいものはやはり高値で取引されております。
本作はアンティーク~ヴィンテージにおいても極めて精度が高く美しいアフロディーテ像のカメオです。
衣服をなびかせ踊るような仕草の女性像はその腕に鳩を抱き、アフロディーテであることがわかります。
彫りの精密さは現代の基準から見ても突出した技量に達しており、ただ細かく彫る器用さのみならず、美しく説得力のある造形を形作るデザイン力もあり、職人として最上の部類にはいります。
現代の職人で最も細かな彫刻技術を持つのはおそらくパスクアーレ・オッタヴィアーノ氏であり、30mmの円形のカメオにボッティチェッリのプリマヴェーラ(よくある三美神のみではなく全部)を彫り込んだ作品もあるほどですが、それでもオッタヴィアーノ氏の作品は細かく鑑賞するものではなく全体を鑑賞すべきものとされます。
本作はルーペで見ても造形の崩れはないと言っていいほどに整った彫りがなされており、わかりやすいアフロディーテの顔でいえば、頭全体の縦の長さがわずか4mm、顔面は3mmしかありませんが、写真を見ての通り整った顔立ちをしております。
もちろん顔だけでなく手や翻る布も美しく、メリハリの効いた立体的な造形に、コントラポストを意識した体に沿って流れる衣服のしわも完璧な描写と、オールドモダンの職人の最高レベルの高さを今に伝える貴重な作品です。
状態も極めて良好であり、0時の位置に1筋だけヘアラインがありますが、ほとんど像の裏を通る形となっており、鑑賞上は無傷といっていい綺麗さです。
また、カメオの裏にはサインがありますが、現在判読できておりません。
カメオにサインが書かれるのは1970年代頃からの習慣であり、この時代に作品に名前を残すことは一般的ではなかったことを考えると、よほど高名な職人であったことが伺えます。
フレームはピンに”80”と刻印が打たれており、おそらく品位800の銀で作られたものでしょう。
さらに外周に付けられた金色のモールは色が濃く曇りもない様子から、おそらく15ctか18ctゴールドであると思われます。(真鍮の色ではなく、構造上金メッキでもありえません)