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ジェンナーロ・ガロファロ作 風に躍る髪の少女のカメオ
縦:約55mm
横:約41mm
作者:ジェンナーロ・ガロファロ
QR:エクストラクオリティ+
世界に名高い超一流のシェルカメオ職人、ジェンナーロ・ガロファロ作のカメオです。
本作はガロファロ氏の風景図で、サインは前期銘の”G.G.”となっております。
一般にこのような前期銘の作品は布状の縁を配したものが多く残されておりますが、本作は枠が完全に取り去られた珍しい構図です。
私見ではありますが、当初見られた布状縁は画面を強く引き締めすぎている感があり、ガロファロ氏特有の空気感を閉じ込めた閉鎖的・静的な印象を受けます。
一方後期の布状縁を廃したデザインでは開放感があり空気に動きを感じられ、これが専門的な知見において前期作より後期作を良しとする一因ではないか、またガロファロ氏が風景図において後々布状縁を使わなくなったのはこれが理由なのではないかと思っています。
本作は前期銘の作品としては珍しく縁を取らない構図となっておりますが、その人物像はといえば風に髪をなびかせる少女像で、やはりガロファロ氏も空気の流れを意識し、それゆえに布状縁を入れなかったと思われる作品となっています。
また、本作にも見られるような金枠を意識して外周をひとまわり削り取るのは前期銘作品のなかでも後の作品に見られる特徴であり、作風的な点と合わせて本作は前期銘から後期銘への過渡期に作られたものとみられ、その変遷をよく反映した作品である思います。
貝の質は多くのガロファロ作がそうであるように上質で色もよく厚みもあります。
状態もよくヘアライン1筋も見当たりませんが、表にわずかに貝殻自然の内包物があり(写真6枚目)、裏面1時から2時の方向にかけて原貝からピース切り出し時についたチップがあります。
横:約41mm
作者:ジェンナーロ・ガロファロ
QR:エクストラクオリティ+
世界に名高い超一流のシェルカメオ職人、ジェンナーロ・ガロファロ作のカメオです。
本作はガロファロ氏の風景図で、サインは前期銘の”G.G.”となっております。
一般にこのような前期銘の作品は布状の縁を配したものが多く残されておりますが、本作は枠が完全に取り去られた珍しい構図です。
私見ではありますが、当初見られた布状縁は画面を強く引き締めすぎている感があり、ガロファロ氏特有の空気感を閉じ込めた閉鎖的・静的な印象を受けます。
一方後期の布状縁を廃したデザインでは開放感があり空気に動きを感じられ、これが専門的な知見において前期作より後期作を良しとする一因ではないか、またガロファロ氏が風景図において後々布状縁を使わなくなったのはこれが理由なのではないかと思っています。
本作は前期銘の作品としては珍しく縁を取らない構図となっておりますが、その人物像はといえば風に髪をなびかせる少女像で、やはりガロファロ氏も空気の流れを意識し、それゆえに布状縁を入れなかったと思われる作品となっています。
また、本作にも見られるような金枠を意識して外周をひとまわり削り取るのは前期銘作品のなかでも後の作品に見られる特徴であり、作風的な点と合わせて本作は前期銘から後期銘への過渡期に作られたものとみられ、その変遷をよく反映した作品である思います。
貝の質は多くのガロファロ作がそうであるように上質で色もよく厚みもあります。
状態もよくヘアライン1筋も見当たりませんが、表にわずかに貝殻自然の内包物があり(写真6枚目)、裏面1時から2時の方向にかけて原貝からピース切り出し時についたチップがあります。