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アンティーク(20世紀前半)小粒良作「フローラ」

アンティーク(20世紀前半)小粒良作「フローラ」
縦:約25mm(枠含32mm)
横:約19mm(枠含28mm)
作者:-(アンティーク)
QR:アーティスティッククオリティ

古典的なカメオにおいてバッカンテと共に人気の高いモチーフである春と花の女神フローラ。
現代においてももちろん人気のあるモチーフですが、19世紀に比べて彫刻色の少なくなった現代だと描かれることが少なくなってきております。
またたまに三層彫りやコンクを使った厚みのある良作がでるものの、根本的なデザインとして現代のカメオの顔立ちよりも古典的な鼻筋のまっすぐ通ったギリシャ的な顔立ちの作品がやはりフローラの美しさを表現するため、良いものを探そうとすると自然とアンティークの作品を求めることになることが多くなるカメオといえましょう。

今回はそんなフローラの珍しいミニカメオ。
着用に向いた大きさでありながら、古典的な彫りの良さが目を引く逸品です。
実際本作はデザイン、彫り共に19世紀の高級工房のものに近く、この時代(フレーム年代は1930年前後)のカメオとは様式が違います。
またシェルがサルドニクスというのもこの時代としては極めて稀で、私も過去に数える程度しか見たことがないことを踏まえますと、カメオ自体は19世紀のバーブローチやイヤリング、ブレスレットに用いられたもので、20世紀になってからリメイクされこの形になったものと見えます。
通常20世紀前半はアンティークに含まない当ギャラリーの基準においてアンティーク判定となっているのはそのためです。
カメオの品質としましては小さいながらに上々、貝の瘤材の厚みと全体的な面積の小ささによって相対的に非常に厚みのある像となっており、先述の通りデザインは古典の高級工房のそれであり、彫りもまたご覧の通りの緻密さで、数ある女神像の中でもフローラであることがはっきりわかるものとなっております。

貝はカフェオレ色の地にくっきりとした白色のサルドニクス。
こうした高彫りの作品は長年の着用によるナレでディテールが失われているものも多いですが、本作はそうした摩耗が見られません。
画面上部の酸化痕も現物は写真ほど目立たず、年代を考えると状態も悪くありません。
目立ちはしないものの表0時半位置にチップあり、それから瘤材によくある白色層のヘアラインが顔に入っており、一応これらの点は価格に反映し調整を入れております。

フレームは銀製のアールデコ様式枠。
刻印等入っていませんが購入元のテストでは925‰の銀、いわゆるスターリングシルバーとされております。
裏から見て0時半位置にわずかな歪みがあるものの、ピン含めそれ以外の歪みはなく、また銀製でありながらくすみもなく総合的には非常に綺麗といっていいでしょう。
ブローチ金具はこの時代に典型的なカニカン式で、100年近く経った現在でも全く問題なく作動しますし、ピンのテンションもよく利いておりまして現役のアクセサリーとしてご使用いただけます。
¥35,000 SOLD OUT
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