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ラファエレ・ペルニーチェ作 三層彫り作品群 ”バッカンテⅣ”
縦:約40mm
横:約32mm
作者:ラファエレ・ペルニーチェ
QR:アーティスティッククオリティ
日本においてもっとも有名な作者のひとり、ラファエレ・ペルニーチェ氏によるバッカンテをモチーフとした三層彫りの作品群の入荷です。
日本にカメオが紹介された当初から高い人気を誇る職人であるペルニーチェ兄弟、その弟がラファエレ・ペルニーチェ氏です。
かつて兄弟で共同の名義を使っていた頃より作られてきたペルニーチェスタイルとも呼ばれる清廉な雰囲気の漂う女性の横顔をモチーフとしたカメオは、モダンカメオの代名詞的存在としてよく知られるところとなりました。
共同名義のころよりどちらが作った作品なのかは察しが付く細かな違いがありましたが、アニエロ氏と工房を分けて独立してからは独自の作風をさらに進歩させ、比較的シンプルで上品な感じのあるアニエロ氏作に対して、装飾が多く華やかな感じのある作品を発表して人気を博しております。
中でも”La Torre”のサインのあるものはラファエレ氏自身が傑作と認めたものに入れられる特殊銘であり、価格はルースでも20万円を切ることは無いというカメオ全体においても最高級の品となります。
さて、今回はラファエレ氏による新作のカメオのなかでバッカンテをモチーフとした作品を一挙に公開していきます。
もちろん、これらのカメオはあるものを一気に買い付けてきたものではなく、去年の7月から今までたくさん見てきた中で良いものを、具体的に言えば顔つきや各部の厚みのバランスといった彫刻面の美しさ、それに画面内の像の位置や色配置といった画としての構図のバランス面をしっかり考慮して選び、都度買い付けてストックしていたセレクト作品です。
今現在、日本の宝飾市場の外に目を向けて新たな愛好家の獲得に動き出している作家たちは、日本の顧客向けといえるこれまでの作風から一新をはかるべく、古典的なカメオの模刻作品を盛んに制作しており、結果として現地のカメオ作者のなかでは一部古典回帰の動きが見られています。
ラファエレ氏もそんな作者の一人であり、主にアンティークカメオを取り扱う当ギャラリーではそうした作品を多く買い付けております。
そして今回取り使うのは、もはやカメオの定番のモチーフといえるバッカンテ。
現代ではさほど多くないものの、19世紀の名品として多くの作品が知られ、当ギャラリーでカメオをお探しの愛好家の方にはすっかりおなじみのモチーフかと思います。
ナンバリング4の本作は今回は1点のみとなる外唇部のカメオ。
このカメオ、見てお分かりになるでしょうか。
今回取り扱っているように、そしてナンバリング1と同じような作品は千年ジュエリーさんやアートフェリーチェさんにも入荷があるように、ラファエレ氏のバッカンテのカメオは多く存在しますが、本作のデザインはそういったほかのラファエレ氏のバッカンテと明らかに違います。
使っている部材が違うので表現が変わるのは普通にあることですが、デザインから違うというのは少し奇妙です。
最初にこのカメオを一目みたとき、高く彫りあげられたぶどうの蔓のうねりや厚く巻き上げられた髪に見覚えがあると感じましたが、それもそのはず、おそらく本作は当ギャラリーで取り扱った19世紀の傑作 ”酒神の巫女”をモデルにした作品(”酒神の巫女”は現代の作者たちも多く見ているFacebookの当ギャラリーのアカウントにて公開している)ですね。
ほかの作品と違いモデルがあるからデザインが違うという事で、両者を見比べてみるとところどころ共通点がみつかり、そういうところこそラファエレ氏が本来やらないデザインの傾向が見えます。
もちろんそこを面白がって買い付けてきたばかりではなく、小粒な作品ながら美しく、構図的にもよくまとまった作品です。
観賞用としてもいいですが、この大きさでこのインパクトがあるならばアクセサリーにするとひときわいいカメオアクセサリーになるでしょう。
貝は厚みに恵まれたコルネリアンの外唇部。
基本的に厚みのあるこの部位ですが、本作の厚みは最も高いところで10mmになり、平均的な厚みよりもより厚い良い貝を使っています。
この部位はヘアラインが出にくいのもいいところ。
本作はヘアライン一切なしの完品です。
※新作カメオは時価の半額を基準として価格を決定している古物と比べ多少割高となっております。(それでも一般的な時価は超えないよう調整しております)
もちろん買い付けの価格も古物市場の同等品を購入するより高額ではありますが、そもそも古物の取引では現職のカメオ彫刻師たちには1ユーロの利益にもならないことから、当ギャラリーでは現職作家たちへの、そしてカメオ文化の継承を支援するという観点をもって、積極的に作家本人から作品の買い付けを行っております。
当然、こうした当ギャラリーの売り上げはさらなる現職作家たちからの作品買い付けへ充てていきますので、古物と比べて割高になる点は、カメオ文化の将来への投資としてご理解いただければと思います。
横:約32mm
作者:ラファエレ・ペルニーチェ
QR:アーティスティッククオリティ
日本においてもっとも有名な作者のひとり、ラファエレ・ペルニーチェ氏によるバッカンテをモチーフとした三層彫りの作品群の入荷です。
日本にカメオが紹介された当初から高い人気を誇る職人であるペルニーチェ兄弟、その弟がラファエレ・ペルニーチェ氏です。
かつて兄弟で共同の名義を使っていた頃より作られてきたペルニーチェスタイルとも呼ばれる清廉な雰囲気の漂う女性の横顔をモチーフとしたカメオは、モダンカメオの代名詞的存在としてよく知られるところとなりました。
共同名義のころよりどちらが作った作品なのかは察しが付く細かな違いがありましたが、アニエロ氏と工房を分けて独立してからは独自の作風をさらに進歩させ、比較的シンプルで上品な感じのあるアニエロ氏作に対して、装飾が多く華やかな感じのある作品を発表して人気を博しております。
中でも”La Torre”のサインのあるものはラファエレ氏自身が傑作と認めたものに入れられる特殊銘であり、価格はルースでも20万円を切ることは無いというカメオ全体においても最高級の品となります。
さて、今回はラファエレ氏による新作のカメオのなかでバッカンテをモチーフとした作品を一挙に公開していきます。
もちろん、これらのカメオはあるものを一気に買い付けてきたものではなく、去年の7月から今までたくさん見てきた中で良いものを、具体的に言えば顔つきや各部の厚みのバランスといった彫刻面の美しさ、それに画面内の像の位置や色配置といった画としての構図のバランス面をしっかり考慮して選び、都度買い付けてストックしていたセレクト作品です。
今現在、日本の宝飾市場の外に目を向けて新たな愛好家の獲得に動き出している作家たちは、日本の顧客向けといえるこれまでの作風から一新をはかるべく、古典的なカメオの模刻作品を盛んに制作しており、結果として現地のカメオ作者のなかでは一部古典回帰の動きが見られています。
ラファエレ氏もそんな作者の一人であり、主にアンティークカメオを取り扱う当ギャラリーではそうした作品を多く買い付けております。
そして今回取り使うのは、もはやカメオの定番のモチーフといえるバッカンテ。
現代ではさほど多くないものの、19世紀の名品として多くの作品が知られ、当ギャラリーでカメオをお探しの愛好家の方にはすっかりおなじみのモチーフかと思います。
ナンバリング4の本作は今回は1点のみとなる外唇部のカメオ。
このカメオ、見てお分かりになるでしょうか。
今回取り扱っているように、そしてナンバリング1と同じような作品は千年ジュエリーさんやアートフェリーチェさんにも入荷があるように、ラファエレ氏のバッカンテのカメオは多く存在しますが、本作のデザインはそういったほかのラファエレ氏のバッカンテと明らかに違います。
使っている部材が違うので表現が変わるのは普通にあることですが、デザインから違うというのは少し奇妙です。
最初にこのカメオを一目みたとき、高く彫りあげられたぶどうの蔓のうねりや厚く巻き上げられた髪に見覚えがあると感じましたが、それもそのはず、おそらく本作は当ギャラリーで取り扱った19世紀の傑作 ”酒神の巫女”をモデルにした作品(”酒神の巫女”は現代の作者たちも多く見ているFacebookの当ギャラリーのアカウントにて公開している)ですね。
ほかの作品と違いモデルがあるからデザインが違うという事で、両者を見比べてみるとところどころ共通点がみつかり、そういうところこそラファエレ氏が本来やらないデザインの傾向が見えます。
もちろんそこを面白がって買い付けてきたばかりではなく、小粒な作品ながら美しく、構図的にもよくまとまった作品です。
観賞用としてもいいですが、この大きさでこのインパクトがあるならばアクセサリーにするとひときわいいカメオアクセサリーになるでしょう。
貝は厚みに恵まれたコルネリアンの外唇部。
基本的に厚みのあるこの部位ですが、本作の厚みは最も高いところで10mmになり、平均的な厚みよりもより厚い良い貝を使っています。
この部位はヘアラインが出にくいのもいいところ。
本作はヘアライン一切なしの完品です。
※新作カメオは時価の半額を基準として価格を決定している古物と比べ多少割高となっております。(それでも一般的な時価は超えないよう調整しております)
もちろん買い付けの価格も古物市場の同等品を購入するより高額ではありますが、そもそも古物の取引では現職のカメオ彫刻師たちには1ユーロの利益にもならないことから、当ギャラリーでは現職作家たちへの、そしてカメオ文化の継承を支援するという観点をもって、積極的に作家本人から作品の買い付けを行っております。
当然、こうした当ギャラリーの売り上げはさらなる現職作家たちからの作品買い付けへ充てていきますので、古物と比べて割高になる点は、カメオ文化の将来への投資としてご理解いただければと思います。