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ラファエレ・ペルニーチェ作 LaTorre ”聖母子像”
縦:約59mm
横:約50mm
作者:ラファエレ・ペルニーチェ
QR:アーティスティッククオリティ+
日本においてカメオの流通が始まった当初より名匠として知られるラファエレ・ペルニーチェ作の上級ライン、LaTorreの入荷です。
日本にカメオが紹介された当初から高い人気を誇る職人であるペルニーチェ兄弟、その弟がラファエレ・ペルニーチェ氏です。
かつて兄弟で共同の名義を使っていた頃より作られてきたペルニーチェスタイルとも呼ばれる清廉な雰囲気の漂う女性の横顔をモチーフとしたカメオは、モダンカメオの代名詞的存在としてよく知られるところとなりました。
共同名義のころよりどちらが作った作品なのかは察しが付く細かな違いがありましたが、アニエロ氏と工房を分けて独立してからは独自の作風をさらに進歩させ、比較的シンプルで上品な感じのあるアニエロ氏作に対して、装飾が多く華やかな感じのある作品を発表して人気を博しております。
中でも”La Torre”のサインのあるものはラファエレ氏自身が傑作と認めたものに入れられる特殊銘であり、価格はルースでも20万円を切ることは無いというカメオ全体においても最高級の品となります。
今回のお品物はラファエレ・ペルニーチェ作の上級ラインとして有名なLaTorre銘の逸品です。
最近取引を始めたラファエレ・ペルニーチェ工房より買い付けた複数の作品の中の一つ、今回いくつかまとまって買い付けた中では本作が唯一のLaTorreになります。
モチーフは古来人気の聖母子像。
上質な貝を使い丁寧に彫られたLaTorreラインに恥じない聖母子像で、幼いキリストが無邪気にマリアの顔に手を伸ばし、マリアはそのキリストの手に愛おしそうに頬を寄せる様子は既存の聖母子像と異なる独特の形。
これまでにも複数の聖母子像の名作を取り扱ってきた当ギャラリーにおいても初となる構図であり、母の子に対する愛情の深さを思わせる本作の構図はどことなくピエタを彷彿とさせます。
もちろん彫刻面においても抜かりなく、瘤の部位を用いた立体的な表現や絶妙な濃淡によって描かれる薄布の衣など見どころに富む逸品です。
なお今回の作品はLaTorreのなかではお手頃な方で、装飾などに関しては控えめでシンプル。
国内に出回るLaTorreは豪華な印象のものが多いのと、またキリスト教に関連するカメオは国内に入荷されることが稀なこともあって、通常よくみるLaTorreとは少し印象が異なるという点でも少し珍しいものといえましょう。
貝は濃い目のコーヒー色の地に透明感のある中間層、そしてその上にくっきりとした白色を乗せた上質なサードニクス。
LaTorre銘だけあって素材も一流で、ヒビの多い瘤材を使用していながら、本作には白色・褐色層共にヘアライン無しの完品となっております。
もちろん工房直送の新作カメオですので、保管・経年の劣化等もみられません。
※新作カメオは時価の半額を基準として価格を決定している古物と比べ多少割高となっております。(それでも一般的な時価は超えないよう調整しております)
もちろん買い付けの価格も古物市場の同等品を購入するより高額ではありますが、そもそも古物の取引では現職のカメオ彫刻師たちには1ユーロの利益にもならないことから、当ギャラリーでは現職作家たちへの、そしてカメオ文化の継承を支援するという観点をもって、積極的に作家本人から作品の買い付けを行っております。
当然、こうした当ギャラリーの売り上げはさらなる現職作家たちからの作品買い付けへ充てていきますので、古物と比べて割高になる点は、カメオ文化の将来への投資としてご理解いただければと思います。
横:約50mm
作者:ラファエレ・ペルニーチェ
QR:アーティスティッククオリティ+
日本においてカメオの流通が始まった当初より名匠として知られるラファエレ・ペルニーチェ作の上級ライン、LaTorreの入荷です。
日本にカメオが紹介された当初から高い人気を誇る職人であるペルニーチェ兄弟、その弟がラファエレ・ペルニーチェ氏です。
かつて兄弟で共同の名義を使っていた頃より作られてきたペルニーチェスタイルとも呼ばれる清廉な雰囲気の漂う女性の横顔をモチーフとしたカメオは、モダンカメオの代名詞的存在としてよく知られるところとなりました。
共同名義のころよりどちらが作った作品なのかは察しが付く細かな違いがありましたが、アニエロ氏と工房を分けて独立してからは独自の作風をさらに進歩させ、比較的シンプルで上品な感じのあるアニエロ氏作に対して、装飾が多く華やかな感じのある作品を発表して人気を博しております。
中でも”La Torre”のサインのあるものはラファエレ氏自身が傑作と認めたものに入れられる特殊銘であり、価格はルースでも20万円を切ることは無いというカメオ全体においても最高級の品となります。
今回のお品物はラファエレ・ペルニーチェ作の上級ラインとして有名なLaTorre銘の逸品です。
最近取引を始めたラファエレ・ペルニーチェ工房より買い付けた複数の作品の中の一つ、今回いくつかまとまって買い付けた中では本作が唯一のLaTorreになります。
モチーフは古来人気の聖母子像。
上質な貝を使い丁寧に彫られたLaTorreラインに恥じない聖母子像で、幼いキリストが無邪気にマリアの顔に手を伸ばし、マリアはそのキリストの手に愛おしそうに頬を寄せる様子は既存の聖母子像と異なる独特の形。
これまでにも複数の聖母子像の名作を取り扱ってきた当ギャラリーにおいても初となる構図であり、母の子に対する愛情の深さを思わせる本作の構図はどことなくピエタを彷彿とさせます。
もちろん彫刻面においても抜かりなく、瘤の部位を用いた立体的な表現や絶妙な濃淡によって描かれる薄布の衣など見どころに富む逸品です。
なお今回の作品はLaTorreのなかではお手頃な方で、装飾などに関しては控えめでシンプル。
国内に出回るLaTorreは豪華な印象のものが多いのと、またキリスト教に関連するカメオは国内に入荷されることが稀なこともあって、通常よくみるLaTorreとは少し印象が異なるという点でも少し珍しいものといえましょう。
貝は濃い目のコーヒー色の地に透明感のある中間層、そしてその上にくっきりとした白色を乗せた上質なサードニクス。
LaTorre銘だけあって素材も一流で、ヒビの多い瘤材を使用していながら、本作には白色・褐色層共にヘアライン無しの完品となっております。
もちろん工房直送の新作カメオですので、保管・経年の劣化等もみられません。
※新作カメオは時価の半額を基準として価格を決定している古物と比べ多少割高となっております。(それでも一般的な時価は超えないよう調整しております)
もちろん買い付けの価格も古物市場の同等品を購入するより高額ではありますが、そもそも古物の取引では現職のカメオ彫刻師たちには1ユーロの利益にもならないことから、当ギャラリーでは現職作家たちへの、そしてカメオ文化の継承を支援するという観点をもって、積極的に作家本人から作品の買い付けを行っております。
当然、こうした当ギャラリーの売り上げはさらなる現職作家たちからの作品買い付けへ充てていきますので、古物と比べて割高になる点は、カメオ文化の将来への投資としてご理解いただければと思います。