Item
アニエロ・ペルニーチェ作 フルネームプライベートピース ”風”
縦:約60mm
横:約47mm
作者:アニエロ・ペルニーチェ
QR:アーティスティッククオリティ
当ギャラリーは基本的に古物のカメオを中心とした取引を行っておりますが、古物の取り扱いでは今現在イタリアでカメオ彫刻にいそしんでいる彫刻師たちへの還元が一切なされず、彼らに直接的な貢献ができないことは以前より気にしておりました。
ここ最近は直接現地の工房とのやり取りが増えてきたことでいくつかの工房からは作品の買い付けが叶うようになり、かねてより気にしていた現代の彫刻師たちへの直接的な貢献も行えるようになってきました。
日本にカメオが紹介された当初から高い人気を誇る職人であるペルニーチェ兄弟、その兄のアニエロ・ペルニーチェ氏。
かつて兄弟で共同の名義を使っていた頃より作られてきたペルニーチェスタイルとも呼ばれる清廉な雰囲気の漂う女性の横顔をモチーフとしたカメオは、モダンカメオの代名詞的存在としてよく知られるところです。
このペルニーチェスタイルというのはかつて日本の宝飾業界からのオーダーを受けてペルニーチェ兄弟がジョヴァンニ・ノト作のカメオをモデルにして日本顧客向けに考案したものでした。
かつてはこうしてペルニーチェスタイルのカメオを作り続けたペルニーチェ兄弟ですが、実のところアニエロ氏自身は古典的な作品に関心を寄せており、現在は息子のアントニオ・ペルニーチェ氏と共に独自に工房の経営に乗り出し、思うままに作品制作に取り組んでおります。
当ギャラリーで取り扱うペルニーチェ家のカメオは多くがペルニーチェ家より直接買い付けた新作カメオで、市場に数多く出回るペルニーチェスタイルとは異なる、日本向け商業ベースではない正真正銘のペルニーチェ工房の作風が吹き込まれた作品群です。
当ギャラリーにおいてはおなじみとなりつつあるアニエロ・ペルニーチェ氏によるプライベートピース。
今回も一般的なアニエロ氏の作品からは想像がつかない作品となります。
柔らかく髪を散らす少女を描いたもので、難しい正面顔の作品となっておりますが顔立ちも美しい逸品。
装飾の傾向もアニエロ氏のものとしては珍しく、このあたりに関してはペルーソ兄弟などにみられる新世代の様式であり、若い作家の新しい様式も柔軟に取り入れていることが伺えます。
全体的に非常に厚みのある貝ながら、白色部では手に貝のこぶの部分があてられてとりわけ厚く高さがあり、どことなくパスクアーレ・インジェニート氏の作品を彷彿とさせ、こういった点においてもアニエロ氏のさらなる探求心や向上心を感じます。
一方で作品としては完成度が非常に高く、全体的な構図のバランスも美しく奥行きを感じられ、彫りにおいても柔らかさと力強さが混在しており、現物を手に取っていただければ写真ではわからない(正面顔のカメオは照明が難しいのもありますが...)味わいの深さと、そしてフルネーム入りのゆえんをお分かりいただける逸品と思います。
貝は濃い目のコーヒー色にくっきりとした白色の乗ったサードニクス。
かなり品質のいい貝で、厚みもあり色のりも素晴らしいです。
とりわけ厚みに関しては先述しました通り特筆すべきもので、本作はカメオ本体で23gと同じくらいのサイズの一般的な作品に比べて倍ほどの重量があります。
厚い殻には白色部にヘアラインのあるものも多いところながら、本作は完全に無傷です。
もちろん工房から直接買い付けた新作カメオですので、保存の傷み等はありません。
横:約47mm
作者:アニエロ・ペルニーチェ
QR:アーティスティッククオリティ
当ギャラリーは基本的に古物のカメオを中心とした取引を行っておりますが、古物の取り扱いでは今現在イタリアでカメオ彫刻にいそしんでいる彫刻師たちへの還元が一切なされず、彼らに直接的な貢献ができないことは以前より気にしておりました。
ここ最近は直接現地の工房とのやり取りが増えてきたことでいくつかの工房からは作品の買い付けが叶うようになり、かねてより気にしていた現代の彫刻師たちへの直接的な貢献も行えるようになってきました。
日本にカメオが紹介された当初から高い人気を誇る職人であるペルニーチェ兄弟、その兄のアニエロ・ペルニーチェ氏。
かつて兄弟で共同の名義を使っていた頃より作られてきたペルニーチェスタイルとも呼ばれる清廉な雰囲気の漂う女性の横顔をモチーフとしたカメオは、モダンカメオの代名詞的存在としてよく知られるところです。
このペルニーチェスタイルというのはかつて日本の宝飾業界からのオーダーを受けてペルニーチェ兄弟がジョヴァンニ・ノト作のカメオをモデルにして日本顧客向けに考案したものでした。
かつてはこうしてペルニーチェスタイルのカメオを作り続けたペルニーチェ兄弟ですが、実のところアニエロ氏自身は古典的な作品に関心を寄せており、現在は息子のアントニオ・ペルニーチェ氏と共に独自に工房の経営に乗り出し、思うままに作品制作に取り組んでおります。
当ギャラリーで取り扱うペルニーチェ家のカメオは多くがペルニーチェ家より直接買い付けた新作カメオで、市場に数多く出回るペルニーチェスタイルとは異なる、日本向け商業ベースではない正真正銘のペルニーチェ工房の作風が吹き込まれた作品群です。
当ギャラリーにおいてはおなじみとなりつつあるアニエロ・ペルニーチェ氏によるプライベートピース。
今回も一般的なアニエロ氏の作品からは想像がつかない作品となります。
柔らかく髪を散らす少女を描いたもので、難しい正面顔の作品となっておりますが顔立ちも美しい逸品。
装飾の傾向もアニエロ氏のものとしては珍しく、このあたりに関してはペルーソ兄弟などにみられる新世代の様式であり、若い作家の新しい様式も柔軟に取り入れていることが伺えます。
全体的に非常に厚みのある貝ながら、白色部では手に貝のこぶの部分があてられてとりわけ厚く高さがあり、どことなくパスクアーレ・インジェニート氏の作品を彷彿とさせ、こういった点においてもアニエロ氏のさらなる探求心や向上心を感じます。
一方で作品としては完成度が非常に高く、全体的な構図のバランスも美しく奥行きを感じられ、彫りにおいても柔らかさと力強さが混在しており、現物を手に取っていただければ写真ではわからない(正面顔のカメオは照明が難しいのもありますが...)味わいの深さと、そしてフルネーム入りのゆえんをお分かりいただける逸品と思います。
貝は濃い目のコーヒー色にくっきりとした白色の乗ったサードニクス。
かなり品質のいい貝で、厚みもあり色のりも素晴らしいです。
とりわけ厚みに関しては先述しました通り特筆すべきもので、本作はカメオ本体で23gと同じくらいのサイズの一般的な作品に比べて倍ほどの重量があります。
厚い殻には白色部にヘアラインのあるものも多いところながら、本作は完全に無傷です。
もちろん工房から直接買い付けた新作カメオですので、保存の傷み等はありません。