Item
ジョヴァンニ・ノト作 ハイクオリティピース ”光輪とマリア”
縦:約41mm(カメオ35mm)
横:約37mm(カメオ29mm)
作者:ジョヴァンニ・ノト
QR:カタログクオリティ
作者についてのご紹介は、当ギャラリーのメニューよりBLOGをご覧いただき、記事の"作家01.ジョヴァンニ・ノト"をご覧ください。
おそらく国内では当ギャラリーしか取り扱いが無いジョヴァンニ・ノト作のハイクオリティピースの入荷です。
聖母像はノト作の中でもよくみられるモチーフのひとつで、当ギャラリーにおいてもいくつか展示しております。
今回のカメオは当ギャラリーで4作目となるハイクオリティのマリア像のカメオで、年代は1950年代、この時期複数作られたマリア像のカメオのマスターピースのうちのひとつ。
この時期すでにノト氏の技術は同時代の他の作者を圧倒しており、やはりその彫刻技術と構図センスは素晴らしいと再認識させられる作品です。
ひたすらに繊細、華麗、上品。
同系の他の作品の説明と重複しますが、本作をはじめとするノト作のマリア像は20世紀中頃にマリア像のカメオの手本として盛んに模倣され、同様の作品は海外の古物市場において頻繁に見られますが、ノト氏の作品と模倣作とではその出来には雲泥の差があり、顔立ちの美しさ、柔らかく写実的な布の質感、光輪の幾何学的な美しさ、そして優れた全体の構図バランスなどなど、様々な点において比類のない完成度を誇っております。
もちろん同様の説明が可能なのは、本作がそれらと同様の品質であるから。
作品制作当時の20世紀半ばから現在に至るまではもちろん、それ以前の時代を含めてもなかなか見つからない最上質の聖母像です。
貝はコルネリアンで、一般的な外周部を使用していると思われます。
ヘアラインは外周部に散見され、裏面の0時から3時位置にかけてはヘアラインではなくクラックが入っております。
幸い破損に直結するような深いものではなく、ヘアラインともども表から見る分には光に透かして見でもしなければわからないものとなります。
フレームは非常に珍しい当時のオリジナル。
同様のノト作のカメオが良く収まっている金属細工師の手による彫金枠で、色合いを見た感じ銀800だと思います。
フレームの細工は格別に美しく、花、アラベスク、スクロールと古典的な装飾がちりばめられ、その他も余すところなくタガネで模様が入れられた素晴らしい仕上がり。
惜しむらくはブローチピンが折れていることで、根本を鑢で整えてあることから、かつての所有者は修復よりもペンダントとしての使用を選んだことが伺えます。
横:約37mm(カメオ29mm)
作者:ジョヴァンニ・ノト
QR:カタログクオリティ
作者についてのご紹介は、当ギャラリーのメニューよりBLOGをご覧いただき、記事の"作家01.ジョヴァンニ・ノト"をご覧ください。
おそらく国内では当ギャラリーしか取り扱いが無いジョヴァンニ・ノト作のハイクオリティピースの入荷です。
聖母像はノト作の中でもよくみられるモチーフのひとつで、当ギャラリーにおいてもいくつか展示しております。
今回のカメオは当ギャラリーで4作目となるハイクオリティのマリア像のカメオで、年代は1950年代、この時期複数作られたマリア像のカメオのマスターピースのうちのひとつ。
この時期すでにノト氏の技術は同時代の他の作者を圧倒しており、やはりその彫刻技術と構図センスは素晴らしいと再認識させられる作品です。
ひたすらに繊細、華麗、上品。
同系の他の作品の説明と重複しますが、本作をはじめとするノト作のマリア像は20世紀中頃にマリア像のカメオの手本として盛んに模倣され、同様の作品は海外の古物市場において頻繁に見られますが、ノト氏の作品と模倣作とではその出来には雲泥の差があり、顔立ちの美しさ、柔らかく写実的な布の質感、光輪の幾何学的な美しさ、そして優れた全体の構図バランスなどなど、様々な点において比類のない完成度を誇っております。
もちろん同様の説明が可能なのは、本作がそれらと同様の品質であるから。
作品制作当時の20世紀半ばから現在に至るまではもちろん、それ以前の時代を含めてもなかなか見つからない最上質の聖母像です。
貝はコルネリアンで、一般的な外周部を使用していると思われます。
ヘアラインは外周部に散見され、裏面の0時から3時位置にかけてはヘアラインではなくクラックが入っております。
幸い破損に直結するような深いものではなく、ヘアラインともども表から見る分には光に透かして見でもしなければわからないものとなります。
フレームは非常に珍しい当時のオリジナル。
同様のノト作のカメオが良く収まっている金属細工師の手による彫金枠で、色合いを見た感じ銀800だと思います。
フレームの細工は格別に美しく、花、アラベスク、スクロールと古典的な装飾がちりばめられ、その他も余すところなくタガネで模様が入れられた素晴らしい仕上がり。
惜しむらくはブローチピンが折れていることで、根本を鑢で整えてあることから、かつての所有者は修復よりもペンダントとしての使用を選んだことが伺えます。