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ジョヴァンニ・アメンドーラ作 ”ピアノの練習会”
縦:約70mm
横:約53mm
作者:ジョヴァンニ・アメンドーラ
QR:アーティスティッククオリティ
風景図の大家ジョヴァンニ・アメンドーラ作のカメオです。
ジョヴァンニ・アメンドーラ氏は日本でも非常に人気のある作者で作品も多く見かけますが、その殆どが風景、絵画調のカメオです。
絵画風の構図というのはモダンカメオの特色であり、モダンカメオの創始者にして20世紀カメオ界の巨匠ジョヴァンニ・ノト氏を端としますが、アメンドーラ氏はそのノト氏の直弟子の一人として教えを受けておりました。
極めて優れた彫刻家であったノト氏の流れを受け継いだ作者の多くはノト氏の作風を模倣する形となりましたが、アメンドーラ氏はまさに絵画カメオの源流から派生しながら独自の作風を確立せしめた屈指の名匠といえます。
風景物のカメオにおいて独自の作風を確立せしめた作者というのは非常に少なく、これらを専門的に扱ったうえで一定の成功を収めたといえば、パスクアーレ・オッタヴィアーノ氏にフェルディナンド・セルペ氏、そしてジョヴァンニ・アメンドーラ氏とごく少数しかみられません。
モチーフには人物よりもむしろ馬を多く彫り、その頻度は出来の良い馬のシェルカメオをみたらアメンドーラ作といってもいいほど。
現在は"Mastley"ことマッシモ・バルツァーノ氏およびスタニスラオ・エスポジート氏のコンビや方向性が違うもののチーロ・アッカニート氏も良い馬のカメオを作るものの、やはりまだまだ馬のカメオといえばジョヴァンニ・アメンドーラというイメージなのではないでしょうか。
今回のお品物は、ジョヴァンニ・アメンドーラ氏作としては珍しいタイプのカメオです。
先述の通り基本的には馬や船を描いた作品の多い同氏ではありますが、もちろんそれ以外(非常に稀だが人物もある)の作品も見られます。
本作はそんな作品のうちのひとつで、異例の作品の中でも珍しい室内を描いたものです。
モチーフはピアノを弾く女性と、後ろでそれを聞く二人の女性。
後ろの女性のポーズを見るに、演奏会といった感じではなくピアノの練習風景を描いているようです。
同氏の馬車のカメオと同様に作者の絵画的な構図への理解がよく見受けられる作品で、直線的なオブジェクトの多い本作では、遠近図法的な整合性が比較的取れていて、構図が美しくまとまっているのがわかるかと思います。
室内の風景をモチーフとしたカメオはカメオ全体で見ても非常に少ないのですが、室内は外の風景に比べると、こうした遠近図法における破綻が目立ちやすくごまかしがきかないといった点もあるのでしょう。
本作はそういった意味でも、アメンドーラ氏の実力の一端をうかがい知ることのできる面白さをもった一品です。
貝はカフェオレ色の地に薄い中間層をはさんだ白色の層のもの。
ヘアラインやチップなど一切見られない完品で通常のカメオとしてのコレクションはもちろん、作品の珍しさからアメンドーラ氏の単独コレクションとしてもいいでしょう。
なお、楽譜の左縁の枠が欠けているようにみられますが、これは欠けではなく制作時に切り欠いたものです。
※当ギャラリーのカメオは、ご購入前にご相談いただければ私がカメオに合わせて銀製のフレームを制作いたします。
また、額装加工も承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
※加工のご相談の前に、一度メニュー下の”カメオルースのブローチ・ペンダント加工につきまして”をお目通しくださいますようお願いいたします。
横:約53mm
作者:ジョヴァンニ・アメンドーラ
QR:アーティスティッククオリティ
風景図の大家ジョヴァンニ・アメンドーラ作のカメオです。
ジョヴァンニ・アメンドーラ氏は日本でも非常に人気のある作者で作品も多く見かけますが、その殆どが風景、絵画調のカメオです。
絵画風の構図というのはモダンカメオの特色であり、モダンカメオの創始者にして20世紀カメオ界の巨匠ジョヴァンニ・ノト氏を端としますが、アメンドーラ氏はそのノト氏の直弟子の一人として教えを受けておりました。
極めて優れた彫刻家であったノト氏の流れを受け継いだ作者の多くはノト氏の作風を模倣する形となりましたが、アメンドーラ氏はまさに絵画カメオの源流から派生しながら独自の作風を確立せしめた屈指の名匠といえます。
風景物のカメオにおいて独自の作風を確立せしめた作者というのは非常に少なく、これらを専門的に扱ったうえで一定の成功を収めたといえば、パスクアーレ・オッタヴィアーノ氏にフェルディナンド・セルペ氏、そしてジョヴァンニ・アメンドーラ氏とごく少数しかみられません。
モチーフには人物よりもむしろ馬を多く彫り、その頻度は出来の良い馬のシェルカメオをみたらアメンドーラ作といってもいいほど。
現在は"Mastley"ことマッシモ・バルツァーノ氏およびスタニスラオ・エスポジート氏のコンビや方向性が違うもののチーロ・アッカニート氏も良い馬のカメオを作るものの、やはりまだまだ馬のカメオといえばジョヴァンニ・アメンドーラというイメージなのではないでしょうか。
今回のお品物は、ジョヴァンニ・アメンドーラ氏作としては珍しいタイプのカメオです。
先述の通り基本的には馬や船を描いた作品の多い同氏ではありますが、もちろんそれ以外(非常に稀だが人物もある)の作品も見られます。
本作はそんな作品のうちのひとつで、異例の作品の中でも珍しい室内を描いたものです。
モチーフはピアノを弾く女性と、後ろでそれを聞く二人の女性。
後ろの女性のポーズを見るに、演奏会といった感じではなくピアノの練習風景を描いているようです。
同氏の馬車のカメオと同様に作者の絵画的な構図への理解がよく見受けられる作品で、直線的なオブジェクトの多い本作では、遠近図法的な整合性が比較的取れていて、構図が美しくまとまっているのがわかるかと思います。
室内の風景をモチーフとしたカメオはカメオ全体で見ても非常に少ないのですが、室内は外の風景に比べると、こうした遠近図法における破綻が目立ちやすくごまかしがきかないといった点もあるのでしょう。
本作はそういった意味でも、アメンドーラ氏の実力の一端をうかがい知ることのできる面白さをもった一品です。
貝はカフェオレ色の地に薄い中間層をはさんだ白色の層のもの。
ヘアラインやチップなど一切見られない完品で通常のカメオとしてのコレクションはもちろん、作品の珍しさからアメンドーラ氏の単独コレクションとしてもいいでしょう。
なお、楽譜の左縁の枠が欠けているようにみられますが、これは欠けではなく制作時に切り欠いたものです。
※当ギャラリーのカメオは、ご購入前にご相談いただければ私がカメオに合わせて銀製のフレームを制作いたします。
また、額装加工も承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
※加工のご相談の前に、一度メニュー下の”カメオルースのブローチ・ペンダント加工につきまして”をお目通しくださいますようお願いいたします。