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ジェンナーロ・ガロファロ作 ”湖畔の家を望む少女”
縦:約54mm(カメオ50mm)
横:約41mm(カメオ38mm)
作者:ジェンナーロ・ガロファロ
QR:エクストラクオリティ+
世界に名高い超一流のシェルカメオ職人、ジェンナーロ・ガロファロ作のカメオの入荷です。
本作の特徴は同氏のカメオの特徴そのもの、すなわち言葉にすればただ1点、まるでカメオがひとつの窓で、その向こうに景色が広がっているような空気感があることです。
一般に特徴として語られる布の質感をはじめとするこまごまとしたことに関しては同氏と同等に、またはそれよりも上手く彫る職人がいくらでもおり、そこはガロファロ氏の作品が優れるという本質的な部分ではないと思います。
しかし、このなんとも言えない奇妙なまでの空間の表現力はジェンナーロ・ガロファロ氏をおいて他になく、言葉にすれば簡単ですがこれこそが同氏を超一流たらしめる所以であり、ただこの一つを極めたことで天才と呼ばれるまでになったのでしょう。
今回のカメオはガロファロ氏のオーソドックスなポートレートのカメオです。
もはや説明不要な典型的ガロファロ作といえる本作。
ドレープの縁を用いたその中にプロフィールと遠景が描かれたもので、年代はこの形式のものが作られていた最後の時期のもので、顔つきやバランスはよく決まっております。
通常、こうしたドレープ入りの作品では縦50mmのものは画面が狭くなりすぎる傾向にあり、55mmのものと比べるとだいぶ落ちるという印象のものが多くなりますが、本作はそのあたりもよくまとまっていて、50mmの作品の中ではなかなかいい部類に入るかと思います。
またこの時期の作品は人物が高くとられる傾向にあるのが特徴で、ほんさくも貝の瘤の部分を利用しており人物が高く、かなり強い陰影がでるのでちょうどいい陰影をとるのが難しい作品ではあるのですが、45度程傾けるくらいにするのがちょうどよく、こうするとガロファロ作特有の空気感がしっかり感じられます。
貝はコーヒー色の地に中間層を挟みきめの細かい白色の層を持ったもの。
画面中央から右寄りにかけてごく薄いヘアラインが認められるものの、光を当ててわかる程度のもので外観的には無傷と言っていいとてもよい状態を保っております。
裏面には全面に削り跡が入っていますが、これは元々がかなり厚い貝だったとみえ、重量を削るために裏面を削いだものと思われます。
フレームはK18の鉄砲式金具のもの。
周囲にボールチェーンを巻いて留めた飾り枠で、シンプルながらに程よい輝きをカメオに添えてくれるフレームとなっております。
横:約41mm(カメオ38mm)
作者:ジェンナーロ・ガロファロ
QR:エクストラクオリティ+
世界に名高い超一流のシェルカメオ職人、ジェンナーロ・ガロファロ作のカメオの入荷です。
本作の特徴は同氏のカメオの特徴そのもの、すなわち言葉にすればただ1点、まるでカメオがひとつの窓で、その向こうに景色が広がっているような空気感があることです。
一般に特徴として語られる布の質感をはじめとするこまごまとしたことに関しては同氏と同等に、またはそれよりも上手く彫る職人がいくらでもおり、そこはガロファロ氏の作品が優れるという本質的な部分ではないと思います。
しかし、このなんとも言えない奇妙なまでの空間の表現力はジェンナーロ・ガロファロ氏をおいて他になく、言葉にすれば簡単ですがこれこそが同氏を超一流たらしめる所以であり、ただこの一つを極めたことで天才と呼ばれるまでになったのでしょう。
今回のカメオはガロファロ氏のオーソドックスなポートレートのカメオです。
もはや説明不要な典型的ガロファロ作といえる本作。
ドレープの縁を用いたその中にプロフィールと遠景が描かれたもので、年代はこの形式のものが作られていた最後の時期のもので、顔つきやバランスはよく決まっております。
通常、こうしたドレープ入りの作品では縦50mmのものは画面が狭くなりすぎる傾向にあり、55mmのものと比べるとだいぶ落ちるという印象のものが多くなりますが、本作はそのあたりもよくまとまっていて、50mmの作品の中ではなかなかいい部類に入るかと思います。
またこの時期の作品は人物が高くとられる傾向にあるのが特徴で、ほんさくも貝の瘤の部分を利用しており人物が高く、かなり強い陰影がでるのでちょうどいい陰影をとるのが難しい作品ではあるのですが、45度程傾けるくらいにするのがちょうどよく、こうするとガロファロ作特有の空気感がしっかり感じられます。
貝はコーヒー色の地に中間層を挟みきめの細かい白色の層を持ったもの。
画面中央から右寄りにかけてごく薄いヘアラインが認められるものの、光を当ててわかる程度のもので外観的には無傷と言っていいとてもよい状態を保っております。
裏面には全面に削り跡が入っていますが、これは元々がかなり厚い貝だったとみえ、重量を削るために裏面を削いだものと思われます。
フレームはK18の鉄砲式金具のもの。
周囲にボールチェーンを巻いて留めた飾り枠で、シンプルながらに程よい輝きをカメオに添えてくれるフレームとなっております。