カメオ縦：約50mm
カメオ横：約41mm
作者：－（アンティーク）
QR：アーティスティッククオリティ

イギリス直輸入のアンティークカメオです。

日本のカメオの歴史は浅く、1980年代ごろからの流通となっており、それより古いものはあまり見かける機会がありません。
たまに見かけるものも質がいいとは言えないものが大半を占め、アンティークカメオが豊富に残る海外市場においてでもただ古いだけ、またフレームがそれなりの出来でもカメオそのものが二流三流というものが多く、カメオそのものが素晴らしいものはやはり高値で取引されております。

今回のお品物はヴィクトリア朝中期に大流行したバッカンテ像のカメオ、その中でも珍しい3層彫りの一品です。

当時から現代にいたるまで非常に人気の高いバッカンテのカメオはそれだけをみれば非常に数が多く、目を見張るような絶品から凡庸以下と評せざるを得ないものまでいろいろあります。
その中でもバッカンテの三層彫りは非常に人気が高く、複雑なディテールに合わせて色を乗せて彫るのは大変な技術がいることで、作品の絶対数が少ない上に出来のいいものが多いこともあって高値で取引されております。
本作はそんな珍しい三層彫りのバッカンテで、ディテールも素晴らしい状態を保った一品となっております。
色はブドウの蔓や葉にのみ綺麗に乗せて彫られており、もちろん彫りそのものもメリハリ強くシャープで、1粒1粒大きさを変えて彫られたブドウの実や高く彫り上げられた蔓などは超一流の仕事と評するに十分な仕上がりです。
顔つきも美しく、目には黒目が彫りいれられていて生命感があり、極めて細かく彫りこまれた髪などもあって決してブドウのもつインパクトだけではない、素晴らしくレベルの高いカメオです。

貝は斑のない綺麗なコーヒー色の地とくっきりとした白色、そして淡い橙色の上層をもった大変質のいいものを使っております。
状態はディテールについてはまったく表面の摩耗がなく完璧といえますが地のヘアラインがやや多く、とくに画面3時方向に縦に入るものは深めで表からも見えており、この点でかなり価格を落としてのご紹介としております。（完品ならば8万円前後と鑑定）

※当ギャラリーのカメオは、ご購入前にご相談いただければ私がカメオに合わせて銀製のフレームを制作いたします。
また、額装加工も承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
※加工のご相談の前に、一度メニュー下の”カメオルースのブローチ・ペンダント加工につきまして”をお目通しくださいますようお願いいたします。