Item
アンティーク(推定19世紀中期) 「オリュンポスの女王」
縦:約44mm
横:約35mm
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
オリュンポスの主神たるゼウスの妻にして、時としてゼウスさえも畏怖させる神々の女王ヘーラーのカメオです。
美しくも苛烈な性格で知られる神であり、アンティークカメオの題材としても比較的よく見かけます。
ただし大抵の場合はティアラ状の小さな冠を頂く姿で描かれ、女神像のカメオの中ではアプロディーテーとともに最も装飾の少ない姿で描かれるだけでなく、同様の冠を頂き麦穂があればガイアやデーメーテールとなるなど、似た姿でより装飾の豪華な像が見られることから、プロフィールとしては幾分質素な部類になるといえましょうか。
さて、そんな中今回のカメオは珍しいことにまさしく女王たる豪奢な冠を頂いた姿で描かれているのが大変印象的です。
彫りも細やかにして緻密、大きなイヤリングや衣類の装飾、それに表情もしっかり描かれ、高品質なカメオ特有の黒目の彫り込みや、ヘーラーの厳しい性格を表すかのような短く結んだ口から、彫刻師の技術は一流のものであることが分かります。
また貝も三層彫りに使われる外唇部を使用しており、一般的なコルネリアンのカメオに比べて像に厚みがあるのが素晴らしい。
惜しむらくは色分けが甘く仕上がってしまっていることで、これは彫ってみないと分からないことなのでやむを得ない話ではありますが、もしこれが完璧だったらランクもミュージアムが見えてくるところまで迫った一品になります。
貝はコルネリアンの外唇部。
通常三層彫りに使われる部位で、本作は上層に橙で中層・下層ともに白色の2色構造です。
状態としてはややヘアライン多め、画面右半分の背景部に数筋散見されるのと、右背景部の3時位置から4時位置にかけても1筋見受けられます。
それから9時位置に小さなチップがあります。
これに関しましてはヒビなどはなく、ここから広がって割れるような心配はありません。
横:約35mm
作者:-(アンティーク)
QR:カタログクオリティ
オリュンポスの主神たるゼウスの妻にして、時としてゼウスさえも畏怖させる神々の女王ヘーラーのカメオです。
美しくも苛烈な性格で知られる神であり、アンティークカメオの題材としても比較的よく見かけます。
ただし大抵の場合はティアラ状の小さな冠を頂く姿で描かれ、女神像のカメオの中ではアプロディーテーとともに最も装飾の少ない姿で描かれるだけでなく、同様の冠を頂き麦穂があればガイアやデーメーテールとなるなど、似た姿でより装飾の豪華な像が見られることから、プロフィールとしては幾分質素な部類になるといえましょうか。
さて、そんな中今回のカメオは珍しいことにまさしく女王たる豪奢な冠を頂いた姿で描かれているのが大変印象的です。
彫りも細やかにして緻密、大きなイヤリングや衣類の装飾、それに表情もしっかり描かれ、高品質なカメオ特有の黒目の彫り込みや、ヘーラーの厳しい性格を表すかのような短く結んだ口から、彫刻師の技術は一流のものであることが分かります。
また貝も三層彫りに使われる外唇部を使用しており、一般的なコルネリアンのカメオに比べて像に厚みがあるのが素晴らしい。
惜しむらくは色分けが甘く仕上がってしまっていることで、これは彫ってみないと分からないことなのでやむを得ない話ではありますが、もしこれが完璧だったらランクもミュージアムが見えてくるところまで迫った一品になります。
貝はコルネリアンの外唇部。
通常三層彫りに使われる部位で、本作は上層に橙で中層・下層ともに白色の2色構造です。
状態としてはややヘアライン多め、画面右半分の背景部に数筋散見されるのと、右背景部の3時位置から4時位置にかけても1筋見受けられます。
それから9時位置に小さなチップがあります。
これに関しましてはヒビなどはなく、ここから広がって割れるような心配はありません。







