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パスクアーレ・エスポジート作 ”天使の庭”
縦:約45mm
横:約60mm
作者:パスクアーレ・エスポジート
QR:アーティスティッククオリティ
エスポジート姓のカメオ作者のなかでは唯一の絵画・風景物を得意とする名匠、パスクアーレ・エスポジート作のカメオ。
カメオ作者としてよく知られるエスポジート姓のひとり、パスクアーレ・エスポジート。
私の知る限り5人いるエスポジートの中でも唯一絵画風や風景物を得意とし、逆にプロフィール物などは見かけない作者です。
この5人の中では評価的にはチーロ・エスポジート氏に次いで高い評価を得ており、イタリアカメオ協会の会長として多忙なためか作品の少ないチーロ氏よりも作品数は多
こうした作風の作者でもパスクアーレ・オッタヴィアーノ氏やフェルディナンド・セルペ氏のように、絵画をモチーフとしてカメオのデザインを組む作者と、アメンドーラ一族のようにオリジナルでデザインを組む作者とがおりますが、パスクアーレ・エスポジート氏は後者にあたります。
アンティーク風の作りがあるという評価も聞きますが、名画のカメオ化は20世紀中盤から見られるものでアンティークには殆ど見られず、オリジナルの構図で古代ギリシャや古代ローマ、またキリスト教的な構図を描くその傾向がアンティークに近い雰囲気をもたせるのでしょう。
本作もまたオリジナルの構図と見られるカメオです。
2人の女性と3人の天使が庭で戯れ、その様子を塀のむこうから男性が覗き込む構図になっております。
右側の石柱のようなオブジェクトはギリシャ神話をモチーフとしたアンティークの作品にもよくみられ、キリスト教的な天使とギリシャ神話的な背景などが溶けあった珍しい画です。
絵画のような構図のつくりではないように見えるので先述の通りオリジナルの構図だと思うのですが、なかなかに不可思議で、どういった意図がある画なのかはいろいろと考える余地がありそうです。
あまり貝の質が良くないものが多いとも言われるパスクアーレ・エスポジート氏のカメオですが、本作は濃い珈琲色の地ににじみのない白色が美しく、状態も裏面にごくごく浅いヘアラインが数筋あるのみで表は無傷、外周の彫り上げられた枠に欠けもなく、素晴らしくいい状態です。
横:約60mm
作者:パスクアーレ・エスポジート
QR:アーティスティッククオリティ
エスポジート姓のカメオ作者のなかでは唯一の絵画・風景物を得意とする名匠、パスクアーレ・エスポジート作のカメオ。
カメオ作者としてよく知られるエスポジート姓のひとり、パスクアーレ・エスポジート。
私の知る限り5人いるエスポジートの中でも唯一絵画風や風景物を得意とし、逆にプロフィール物などは見かけない作者です。
この5人の中では評価的にはチーロ・エスポジート氏に次いで高い評価を得ており、イタリアカメオ協会の会長として多忙なためか作品の少ないチーロ氏よりも作品数は多
こうした作風の作者でもパスクアーレ・オッタヴィアーノ氏やフェルディナンド・セルペ氏のように、絵画をモチーフとしてカメオのデザインを組む作者と、アメンドーラ一族のようにオリジナルでデザインを組む作者とがおりますが、パスクアーレ・エスポジート氏は後者にあたります。
アンティーク風の作りがあるという評価も聞きますが、名画のカメオ化は20世紀中盤から見られるものでアンティークには殆ど見られず、オリジナルの構図で古代ギリシャや古代ローマ、またキリスト教的な構図を描くその傾向がアンティークに近い雰囲気をもたせるのでしょう。
本作もまたオリジナルの構図と見られるカメオです。
2人の女性と3人の天使が庭で戯れ、その様子を塀のむこうから男性が覗き込む構図になっております。
右側の石柱のようなオブジェクトはギリシャ神話をモチーフとしたアンティークの作品にもよくみられ、キリスト教的な天使とギリシャ神話的な背景などが溶けあった珍しい画です。
絵画のような構図のつくりではないように見えるので先述の通りオリジナルの構図だと思うのですが、なかなかに不可思議で、どういった意図がある画なのかはいろいろと考える余地がありそうです。
あまり貝の質が良くないものが多いとも言われるパスクアーレ・エスポジート氏のカメオですが、本作は濃い珈琲色の地ににじみのない白色が美しく、状態も裏面にごくごく浅いヘアラインが数筋あるのみで表は無傷、外周の彫り上げられた枠に欠けもなく、素晴らしくいい状態です。