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ジェンナーロ・ガロファロ作 美術館クラスアートピース ”夢想”
縦:約135mm
横:約100mm
作者:ジェンナーロ・ガロファロ
QR:ミュージアムクオリティ
モダンカメオ界の巨匠、ジェンナーロ・ガロファロ氏による圧巻の大作カメオの入荷です。
ジェンナーロ・ガロファロ氏はモダンカメオの先駆けとなった作者の1人で、存命中のカメオ作者としては最高に位置する職人です。
アンティークカメオとモダンカメオの違いはなにも時代だけではなく、アンティークはあくまでも彫刻的表現が追求されるのに対してモダンは彫刻と絵画の中間的な表現がなされるところが特徴で、この構図的特徴を人物図で世に示して見せたのがジェンナーロ・ガロファロ氏です。(モダンカメオそのものはジョヴァンニ・ノト氏を端とするが、ノト作の人物図に背景に風景を描いたものは無い)
ガロファロ氏のカメオは人物像の位置が低めにあることが多く、人物を描き空いたところに背景を描くのではなく、最初から人物と背景とが一体になった画面を描く、明らかに絵画的構図の取り方をしているのが他の作者に類を見ない特徴といえ、現在のモダンカメオの源流はジョヴァンニ・ノト氏が作り出したモチーフとジェンナーロ・ガロファロ氏が作り出した構図概念にあると言っていいでしょう。
そんなガロファロ氏の作品の中でも、商業用の作品とは一線を画すアートピースはそれまでのガロファロ氏の経験をつぎ込んだものとなり、それまでの作風とはまったく異なる物も珍しくありません。
もちろんその数は圧倒的に少なくなりますが、本作はそのアートピースの一つ、ブローチ用として作られたものではなく、最初から額に収めて飾るために作られた、正真正銘のアートピースになります。
こうしたアートピースはいくつかの窓に区切られた構図がよくみられ、本作も8つの窓に区切られ、それぞれに女性像が描かれております。
ガロファロ氏の典型的な女性像のほかボッティチェッリのヴィーナスもみられ、全体的に簡易的な衣装をはだけた着方をした様子からは神話的・幻想的な雰囲気が感じられます。
ガロファロ氏のアートピースにはおどろおどろしい雰囲気の作品が多く見られますが、本作はそれとは逆に官能的な色も濃く、これもまた清廉な雰囲気が求められる商業用の作品には入れられなかった、ガロファロ氏の芸術家としての思いが込められた作品であるのでしょう。
本作は古物店にて見つけたもので私も作品のテーマははっきりとわかりませんが、中央の大きな窓のもっともガロファロ氏のよく描いた女性像の姿には現実を感じ、外周の窓同士には連続性がなく、中央の窓からのたくさんの”夢想”の世界を描いているようにも感じられます。
貝はサードニクスシェルの殻口に近い広い面を丸々使ったもので、サードニクスの濃い褐色は殻口からほど近い部位に限られるため、殻の奥にあたる9時方面はやや色が薄くなっておりますが、さすがにアートピースだけあって全体的にかなり色の濃い綺麗な貝を使用しております。
縦130mm×横100mmというのは、現在インターネットで見られるガロファロ氏の作品の中でも最大級です。
1980年代以降、大半のカメオは日本に輸出されたという背景を考えれば日本になければ海外にもなく、これほどの大作は世界的に見ても稀な作品でしょう。
もちろんCameo Erynceleblasにおいても最大最高の逸品です。
横:約100mm
作者:ジェンナーロ・ガロファロ
QR:ミュージアムクオリティ
モダンカメオ界の巨匠、ジェンナーロ・ガロファロ氏による圧巻の大作カメオの入荷です。
ジェンナーロ・ガロファロ氏はモダンカメオの先駆けとなった作者の1人で、存命中のカメオ作者としては最高に位置する職人です。
アンティークカメオとモダンカメオの違いはなにも時代だけではなく、アンティークはあくまでも彫刻的表現が追求されるのに対してモダンは彫刻と絵画の中間的な表現がなされるところが特徴で、この構図的特徴を人物図で世に示して見せたのがジェンナーロ・ガロファロ氏です。(モダンカメオそのものはジョヴァンニ・ノト氏を端とするが、ノト作の人物図に背景に風景を描いたものは無い)
ガロファロ氏のカメオは人物像の位置が低めにあることが多く、人物を描き空いたところに背景を描くのではなく、最初から人物と背景とが一体になった画面を描く、明らかに絵画的構図の取り方をしているのが他の作者に類を見ない特徴といえ、現在のモダンカメオの源流はジョヴァンニ・ノト氏が作り出したモチーフとジェンナーロ・ガロファロ氏が作り出した構図概念にあると言っていいでしょう。
そんなガロファロ氏の作品の中でも、商業用の作品とは一線を画すアートピースはそれまでのガロファロ氏の経験をつぎ込んだものとなり、それまでの作風とはまったく異なる物も珍しくありません。
もちろんその数は圧倒的に少なくなりますが、本作はそのアートピースの一つ、ブローチ用として作られたものではなく、最初から額に収めて飾るために作られた、正真正銘のアートピースになります。
こうしたアートピースはいくつかの窓に区切られた構図がよくみられ、本作も8つの窓に区切られ、それぞれに女性像が描かれております。
ガロファロ氏の典型的な女性像のほかボッティチェッリのヴィーナスもみられ、全体的に簡易的な衣装をはだけた着方をした様子からは神話的・幻想的な雰囲気が感じられます。
ガロファロ氏のアートピースにはおどろおどろしい雰囲気の作品が多く見られますが、本作はそれとは逆に官能的な色も濃く、これもまた清廉な雰囲気が求められる商業用の作品には入れられなかった、ガロファロ氏の芸術家としての思いが込められた作品であるのでしょう。
本作は古物店にて見つけたもので私も作品のテーマははっきりとわかりませんが、中央の大きな窓のもっともガロファロ氏のよく描いた女性像の姿には現実を感じ、外周の窓同士には連続性がなく、中央の窓からのたくさんの”夢想”の世界を描いているようにも感じられます。
貝はサードニクスシェルの殻口に近い広い面を丸々使ったもので、サードニクスの濃い褐色は殻口からほど近い部位に限られるため、殻の奥にあたる9時方面はやや色が薄くなっておりますが、さすがにアートピースだけあって全体的にかなり色の濃い綺麗な貝を使用しております。
縦130mm×横100mmというのは、現在インターネットで見られるガロファロ氏の作品の中でも最大級です。
1980年代以降、大半のカメオは日本に輸出されたという背景を考えれば日本になければ海外にもなく、これほどの大作は世界的に見ても稀な作品でしょう。
もちろんCameo Erynceleblasにおいても最大最高の逸品です。