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アンティーク(推定19世紀中期) 絶品 細密彫刻『豊穣の女神』
縦:約46mm
横:約37mm
作者:アンティーク
QR:ミュージアムクオリティ+
イギリスからの絶品アンティークカメオです。
日本のカメオの歴史は浅く、1980年代ごろからの流通となっており、それより古いものはあまり見かける機会がありません。
たまに見かけるものも質がいいとは言えないものが大半を占め、アンティークカメオが豊富に残る海外市場においてでもただ古いだけ、またフレームがそれなりの出来でもカメオそのものが二流三流というものが多く、カメオそのものが素晴らしいものはやはり高値で取引されております。
今回のカメオは豊穣の女神デメテルを描いたコルネリアンのカメオです。
アンティークのカメオで特に品質が高いものというと、バッカンテやバッカス、フローラなど植物を多くあしらったもので、それはその装飾物が立体的な造形を作り、カメオ全体の品質を高めるところに秘密があります。
また、鎧兜を身に着けたアテーナーや風景物にもいいものがありますが、目立つポイントを持たないほかのモチーフでは目立って優秀な造形を作りにくく、絶品といえるほどのカメオはそうあるものではありません。
本作は豊穣の女神デメテルのカメオで、その装飾はシンボルとなる麦穂くらいしかないところ、極めて精緻な髪の彫りと顔の立体、柔らかさを感じる布地など、一見して最上の品質と感じさせる素晴らしい逸品です。
構図はアンティークらしく頭部のみ、肩から下もなければモダンカメオのような外部の装飾もないいたってシンプルなもの。
それだけに凹凸が激しくインパクトのあるバッカスやバッカンテの名品や装飾が多く派手なモダンカメオの名品と比べれば地味ではありますが、この彫りの凄まじさはその構図・モチーフの地味さをいとも簡単に払拭するものがあります。
私も普段、鑑定の眼の肥やしとして海外のホームページなどにある素晴らしくレベルの高い作品の写真もよく見て回っておりますが頭部のみの構図でこれほどの作品は記憶になく、おそらく世界的に見てもなかなか見つからないのではないでしょうか。
顔つきの説得力のある素晴らしく写実的な彫りは、実際の立体によって表現する彫刻的要素にて構築されるアンティークカメオならでは、そして髪もモダンカメオでは比較的デフォルメされた形態をとるのに対し精密無比であり現在は決して見られない高みにあり、落ちる影まで計算されつくし柔らかな質感を伝える布の彫りは、現在フランコ・スカーラ氏などごくごく一部の超一流の作者のみが再現できるもの。
いまから実に170年ほど前の超一流のカメオ彫刻師による、間違いなく最高クラスの逸品です。
貝はコルネリアンで、コルネリアンの三層彫りの絶品が生み出される殻口外の厚みのある部分ではなく、もっとずっと薄く色の配色なども難しい殻口内の外周部を素材としたもの。
表面に摩耗は全くなく精密な彫刻が完全に保存されております。
ヘアラインはいくらか見られますが深刻なレベルにはなく、透かして見なければ見えない程度のヘアラインしかないことと先述の摩耗のなさを加えて次代を考えれば、極上の状態を保っているといっていいでしょう。
ルースのみの鑑賞にも当然耐える作品ではありますが、額装するにもあえてフレームをつけたほうが構図も安定するかと思います。
これだけのカメオですから金でアンティーク風のシンプルなフレームをつけるのもいいでしょう。
また、当ギャラリーのカメオは、ご購入前にご相談いただければ私がカメオに合わせて銀製のフレームを制作いたします。
額装加工も承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
横:約37mm
作者:アンティーク
QR:ミュージアムクオリティ+
イギリスからの絶品アンティークカメオです。
日本のカメオの歴史は浅く、1980年代ごろからの流通となっており、それより古いものはあまり見かける機会がありません。
たまに見かけるものも質がいいとは言えないものが大半を占め、アンティークカメオが豊富に残る海外市場においてでもただ古いだけ、またフレームがそれなりの出来でもカメオそのものが二流三流というものが多く、カメオそのものが素晴らしいものはやはり高値で取引されております。
今回のカメオは豊穣の女神デメテルを描いたコルネリアンのカメオです。
アンティークのカメオで特に品質が高いものというと、バッカンテやバッカス、フローラなど植物を多くあしらったもので、それはその装飾物が立体的な造形を作り、カメオ全体の品質を高めるところに秘密があります。
また、鎧兜を身に着けたアテーナーや風景物にもいいものがありますが、目立つポイントを持たないほかのモチーフでは目立って優秀な造形を作りにくく、絶品といえるほどのカメオはそうあるものではありません。
本作は豊穣の女神デメテルのカメオで、その装飾はシンボルとなる麦穂くらいしかないところ、極めて精緻な髪の彫りと顔の立体、柔らかさを感じる布地など、一見して最上の品質と感じさせる素晴らしい逸品です。
構図はアンティークらしく頭部のみ、肩から下もなければモダンカメオのような外部の装飾もないいたってシンプルなもの。
それだけに凹凸が激しくインパクトのあるバッカスやバッカンテの名品や装飾が多く派手なモダンカメオの名品と比べれば地味ではありますが、この彫りの凄まじさはその構図・モチーフの地味さをいとも簡単に払拭するものがあります。
私も普段、鑑定の眼の肥やしとして海外のホームページなどにある素晴らしくレベルの高い作品の写真もよく見て回っておりますが頭部のみの構図でこれほどの作品は記憶になく、おそらく世界的に見てもなかなか見つからないのではないでしょうか。
顔つきの説得力のある素晴らしく写実的な彫りは、実際の立体によって表現する彫刻的要素にて構築されるアンティークカメオならでは、そして髪もモダンカメオでは比較的デフォルメされた形態をとるのに対し精密無比であり現在は決して見られない高みにあり、落ちる影まで計算されつくし柔らかな質感を伝える布の彫りは、現在フランコ・スカーラ氏などごくごく一部の超一流の作者のみが再現できるもの。
いまから実に170年ほど前の超一流のカメオ彫刻師による、間違いなく最高クラスの逸品です。
貝はコルネリアンで、コルネリアンの三層彫りの絶品が生み出される殻口外の厚みのある部分ではなく、もっとずっと薄く色の配色なども難しい殻口内の外周部を素材としたもの。
表面に摩耗は全くなく精密な彫刻が完全に保存されております。
ヘアラインはいくらか見られますが深刻なレベルにはなく、透かして見なければ見えない程度のヘアラインしかないことと先述の摩耗のなさを加えて次代を考えれば、極上の状態を保っているといっていいでしょう。
ルースのみの鑑賞にも当然耐える作品ではありますが、額装するにもあえてフレームをつけたほうが構図も安定するかと思います。
これだけのカメオですから金でアンティーク風のシンプルなフレームをつけるのもいいでしょう。
また、当ギャラリーのカメオは、ご購入前にご相談いただければ私がカメオに合わせて銀製のフレームを制作いたします。
額装加工も承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。